同棲解消から引越して出ていくまでの期間はどれくらい?必要なお金についても

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同棲解消

価値観の不一致、浮気など同棲解消のきっかけは様々。

同棲解消すると決めたら、これからの生活を考えなければなりません。

しかし「何から始めればいいのかわからない…」という人もいるでしょう。

この記事では、同棲解消から引越しまでのステップについて解説しています。

新生活を始めるために必要なお金についても解説しているので、参考にしてください。

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目次

同棲解消から出ていくまでの期間は1ヶ月以上!手順で紹介

同棲解消したらどれくらいで出て行くのが普通なの?

同棲解消から実際に出ていくまでの目安は1ヶ月と見ておきましょう。

場合によってはすぐ出て行きたい人もいるかもしれません。

ただし同棲解消から新生活を始めるには、以下のステップが必要です。

  1. 引越し費用を貯める
  2. 引越し先を決める
  3. 今の賃貸を解約する
  4. 引越し業者へ依頼など準備を進める
  5. 新居へ引越しする

お金の準備、賃貸の契約と解約、引越し準備…などやることはたくさん。

役所への手続きなども忘れてはいけません。

引越し先が見つからない、話し合ってもなかなか落とし所がない…などの場合は、もっとかかる可能性もあります。

同棲解消すると決めたら、しっかりスケジュールを立ててくださいね。

 

引越し費用を貯める

まずは引越し費用を貯めましょう。

何事も元手がないと始まりません。

同棲中は家賃も生活費も折半するケースが多いでしょう。

しかしその分、1人暮らしになったら現状よりお金がかかることになります。

目安として引越し費用+2ヶ月分の生活費くらいを貯めておくと安心です。

ちなみに、一般的な1人暮らしの生活費は15万円ほどが相場。

そのため30万円ほどを目標に設定しておけばOKですね。

引越し費用など同棲解消に必要なお金については、後ほど解説していきます。

 

引越し先を決める

引越し費用の目処がついたら、いよいよ物件探しです。

同棲相手と顔を合わせるのが気まずいなら、生活範囲をガラッと変える方が精神的にもいいでしょう。

その場合は仕事に支障が出ないよう、通勤しやすさも考えて折り合いをつけたいところ。

同棲解消後の引越し先を決める際は、冷静に物件探しをするのが重要です。

とにかく早く同棲解消したいからと前のめりになりすぎると、自分に本当に合う物件がわからなくなってしまいます。

感情的にならず、自分に合った物件を見極めましょう。

 

今の賃貸を解約する

新居が決まったら、今住んでいる賃貸の解約を申し出なければなりません。

先に解約してから物件探しを始める人もいますが、この方法はちょっと危険です。

次の引越し先が決まっていないのに解約してしまうと、いざ物件が見つからなかった時に妥協せざるを得なくなります。

そのため基本的には、引越し先が決まってから解約の方がおすすめです。

通常は1ヶ月前までに申し出る契約パターンが多いですが、物件によっては2ヶ月前などのところもあります。

まずは契約書で退去を申し出る期限を確認してくださいね。

 

引越し業者へ依頼など準備を進める

新居の決定と今住んでいる物件の解約が終わったら、いよいよ引越し準備です。

具体的にやることは以下の通り。

  • 引越し業者の手配
  • 荷造り
  • 共同所有の持ち物の分配
  • 各種手続き

まずは引越し業者を手配しましょう。

料金も大事ですが、「単身向け」「家族向け」など属性によっておすすめの引越し業者やプランは異なります。

女性スタッフが対応するなど女性の単身引越しに特化した業者もあるので、自分に合った引越し業者を選ぶことが大切です。

荷造りに関しては、ダブルベッドやペットなど2人で所有していたものの取り扱いにご注意。

家具は処分もできますが、ペットはどちらの引越し先でも飼えない場合、保護団体などに頼んで里親を探す必要があります。

そして市外・県外に引っ越す場合は、転出届も忘れずに。

役所関連の手続きは基本平日のみなので、土日しか休めない場合は「日曜窓口」の有無なども調べておきましょう。

郵便の転送手続きは土日でも申請できますよ。

新居へ引越しする

新居へ移ったら引越し後の手続きがあります。

転出届を出した人は、転入届の手続きを忘れずに。

また身分証明証や保険などの住所変更も必要です。

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手続き場所 変更期限
住民票
マイナンバーカード
国民年金
国民健康保険
市役所・区役所 引越し後14日以内
免許証 警察署
運転免許更新センター
できるだけ速やかに
クレジットカード
銀行口座
NHK
Webや電話 できるだけ速やかに

市役所や区役所関連の手続きは「引越し後14日以内」が基本なので、早めに済ませておきましょう。

14日過ぎても住所変更していない場合、最悪罰金が課せられる可能性もあります。

最近はコロナウイルスの影響で14日後も猶予されている自治体も多いですが、引越ししたらすぐ手続きしておくのが無難です。

免許証やクレジットカードの住所変更期限は設定されていませんが、こちらも先延ばしにしていると後々トラブルの元に。

役所で行う手続きと並行して適宜進めていきましょう。

同棲解消に必要なお金はいくら?

同棲解消から出ていくまでのステップがわかったところで、実際にどれくらいのお金がかかるのか見てみましょう。

退去費用 25,000円〜4万円
引越し費用 単身プラン:3万円〜8万円
単身パック:2万円〜4万円
新居の初期費用 家賃半年分
家具家電の処分費用 自治体や処分方法による

このうち絶対に必要なのは退去費用と引越し費用です。

初期費用は実家に帰る場合などは不要。

とりあえず一旦実家に帰り、そこで費用を貯めてまた一人暮らしするのもいいかもしれませんね。

また場合によっては家具家電の処分費用も発生します。

それぞれの相場や安く抑えるポイントも解説していくので、参考にしてください。

 

退去費用

退去費用は間取りや居住年数によって決まります。

例えば間取りの場合、広くなるほど退去費用がかかる傾向に。

ワンルーム 15,000円〜3万円
1DK・1LDK 2万円〜4万円
2DK・2LDK 3万円〜5万円
3DK・3LDK 5万円〜8万円

居住年数で計算する場合は、長くなるほど退去費用が高くなります。

3年以下 5万円
4年〜6年 6万円
7年以上 8万円

いずれにしろ同棲していた場合、退去費用の相場は5万〜8万円ほど。

家賃を折半しているなら退去費用も折半するのが普通なので、仮に退去費用が8万円だとすると4万円になりますね。

もし家賃の支払い配分が違う場合は単純に折半せず、家賃と同じ配分にしておくとトラブルがないでしょう。

退去費用も家賃と同様、交渉次第で減額できる余地があります。

原状回復費用がかかるのは、基本的に入居者の故意・過失がある場合のみ。

納得できない項目があったら質問・交渉してみましょう。

余裕があれば、国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインにざっと目を通しておくと安心ですよ。

 

引越し費用

1人暮らし向けのだいたいの引越し費用は、3万〜8万円ほど。

ただし安い単身パックを使えば2万〜4万円で引越しできます。

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単身プラン 単身パック
15km未満
(同市区町村)
33,000円 20,000円
〜50km未満
(同都道府県)
35,000円 22,000円
〜200km未満
(同一地方)
50,000円 24,000円
〜500km未満
(近隣地方)
68,000円 30,000円
500km〜
(遠距離地方)
80,000円 40,000円

このように長距離の引越しでも単身パックなら5万円を切ります。

同棲解消後の引越しは荷物も減るので、単身パックを使った方がおすすめです。

また引越し費用は時期によっても変動するのでご注意ください。

たまたま引越しが安い時期ならいいのですが、繁忙期は割高な上、そもそも対応できる業者が見つからなかったりします。

引越し 安い時期

年度末・年度初めにあたる3月〜4月は、どこの業者も通常時の2〜3割増料金設定が当たり前。

大体2月中旬頃から予約も取りづらくなるため、この時期に引越し業者を探すのは避けた方がいいでしょう。

 

新居の初期費用

同棲解消後に実家に戻らず、引き続き賃貸で一人暮らしをするならまた初期費用がかかります。

一人暮らしの初期費用は家賃の半年分ほどが相場。

敷金 家賃1ヶ月分
礼金 家賃1ヶ月分
前家賃 家賃1ヶ月分
仲介手数料 家賃1ヶ月分+消費税
火災保険料 15,000円
保険料 家賃+管理費0.5ヶ月分
クリーニング料 15,000円

仮に家賃7万円だとすると、42万円ですね。

初期費用を抑えるには交渉も有効ですが、以下の方法も検討しましょう。

  • 不要な項目を減らす
  • 分割払いする
  • 敷金・礼金不要の物件を探す

クリーニング料などは必須ではないので、入居前の掃除が不要ならカットしてもらえます。

分割払いは利子がつくため総額は一括払いより高くなってしまいますが、当面の資金がなければ検討の価値ありです。

また敷金・礼金不要のいわゆるゼロゼロ物件なら、家賃2ヶ月分は節約できます。

ただしこの場合もデメリットがあり、退去費用が高くつくことも。

また賃貸関連の初期費用だけでなく、冷蔵庫やベッドなど場合によっては1人用の家具家電を買い直す必要も出てきます。

初期費用はなかなか削りにくいので、家具家電はリサイクルショップなどで購入するのもいいでしょう。

 

家具家電の処分費用

ダブルベッドや大型冷蔵庫など、1人で使うのはちょっと…という家具家電は処分が必要です。

粗大ゴミに出すのが面倒なら引越しと不用品処分はまとめて済ませてしまいましょう。

引越し業者によってはリサイクルショップと提携しているところもあるので、買取サービスを利用すれば引越し費用に充てることもできます。

ただし冷蔵庫などリサイクルが義務づけられた「リサイクル4家電」の処分には、リサイクル料金が必要です。

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エアコン 972円〜
テレビ ブラウン管:1,296円〜
液晶、プラズマ:1,836円〜
冷蔵庫 170L以下:3,672円〜
171L以上:4,644円〜
洗濯機 2,484円〜

上記リサイクル料金に加え、収集運搬料金もかかります。

収集運搬料金は家電量販店なら2,000円前後、引越し業者や不用品回収業者なら3,000円前後です。

つい粗大ゴミに出したくなりますが、冷蔵庫や洗濯機の無料回収はできないのでご注意ください。

リサイクル4家電の処分方法は以下の通り。

  • 家電量販店に引き取ってもらう
  • 不用品回収業者に回収してもらう
  • 引越し時に引越し業者に回収してもらう
  • 自治体の指定引取場所に持ち込む
  • リサイクルショップやフリマアプリで売る
  • 友人・知人に譲る

一番楽なのは1人用の冷蔵庫を買い直す際、お店に引き取ってもらう方法です。

コストを最優先するなら、収集運搬料金がいらない指定引取場所に持ち込む方法がおすすめ。

また売ったり譲る方法もありますが、タイミングよく引き取り手が見つかるとは限りません。

特に同棲解消の場合、なるべく早く引越ししたい人が多いはず。

不要になった家具家電は、買い替えか引越しとまとめて処分するのが妥当かと思われます。

同棲解消の注意点

同棲解消からやるべきことはわかったけど、ちゃんとできるかわからない…

ただでさえ同棲解消で気持ちの整理がなかなかつかないのに、やることばかり多くて気が滅入ってしまうかもしれません。

同棲解消から引越しまでスムーズに進める必要なポイントは2つ。

  • 賃貸契約書を確認する
  • 話し合いを放棄しない

それぞれ詳しく解説していきます。

 

賃貸契約書を確認する

同棲解消で引越しする際に重要になってくるのが賃貸契約書です。

退去を申し出る期限や契約名義がどうなっているかを確認しておきましょう。

もし1人だけで契約しているなら、基本的には名義にない方が出ていく義務があります。

連名で契約した場合は2人とも退去するのが普通ですが、名義変更などの手続きをすれば引き続き1人で住むことも可能です。

しかし場合によっては、一度解約してから再契約する流れになります。

もし片方だけが住み続けたい場合は、どうすればいいか大家や管理会社に問い合わせてみましょう。

 

話し合いを放棄しない

引越しして出ていくまでは、引き続き同棲しなければなりません。

もう気持ちが離れているのに同棲するのがきついなら、一時的に友達の家やビジネスホテルなどに泊まるという手もあります。

多少お金はかかりますが、ずっとストレスを溜めるより余程マシです。

ただし引き続き同棲するにしろ、一時的に別居するにしろ、話し合いは必須。

家だと話し合いにならない場合は、カフェやファミレスなど人目のある場所で話し合うのも有効です。

「何も言わずに出ていく」という人も多いようですが、これは極力避けましょう。

万が一忘れ物などで家に戻ってきた場合、不法侵入罪に問われる可能性も。

2人で買った家具やペットを勝手に持ち出すのも、窃盗罪に該当するリスクがあります。

もし話し合いで解決しないなら、弁護士や法テラスに相談しましょう。

同棲解消に関するQ&A

ここまで同棲解消のステップや必要なお金について説明してきました。

しかし同棲解消は痴情のもつれからお金に関するトラブルも起こりやすいです。

最後に同棲解消に関するQ&Aについて解説しておきます。

  • 同棲解消で慰謝料は請求される?
  • 同棲解消後、お金や行く場所がない場合はどうする?
  • 退去費用や相手の引越し費用を押し付けられたら?

基本的に話し合いが上手くいかない場合は、弁護士など司法の力を借りることになります。

もし不当な要求をされたら、泣き寝入りせずに相談してみてくださいね。

 

同棲解消で慰謝料は請求される?

基本的に同棲解消しただけで慰謝料を請求することはできません。

ただし婚約していた場合は請求することも可能です。

婚約は実質的に婚姻関係と見なされるため、夫婦が離婚する際とほぼ同じ扱いになります。

婚約について取り交わした書面やメールがなくても、以下のような状態なら婚約が成立していると見なされます。

  • お互いの親と顔合わせを済ませている
  • 入籍や結納、結婚式の日取りが決まっていた
  • 婚約指輪や結婚指輪を購入していた
  • 周囲に結婚する報告をしていた

この場合は同棲解消=婚約破棄になりますから、損害賠償や慰謝料が発生する可能性が高いです。

また婚約していなくても同棲解消の原因によっては、損害賠償や慰謝料が発生します。

  • 浮気
  • DV
  • 共同の財産を勝手に使い込んだ

つまり相手に100%非がある場合ですね。

このような場合は精神的苦痛も大きいですから、慰謝料を請求するか検討しても良いでしょう。

同棲解消の慰謝料は50万〜200万円ほどと言われていますが、場合によりけりなのでまずは弁護士に相談してみてください。

 

同棲解消後、お金や行く場所がない場合はどうする?

金銭的に引越しが難しかったり、退去日までに新居が決まらないと焦りますよね。

そんな時は以下の方法がおすすめです。

  • 実家に帰る
  • 安い物件を探す
  • シェアハウスに入居する
  • 友達とルームシェアする
  • 住み込みの仕事を探す

一番手っ取り早くてお金もかからないのは、実家に戻ることでしょう。

実家が遠かったり、家族の理解が得られないならとにかく安い物件を探すのがベター。

理想の部屋条件を緩和したり、家具家電が揃ったシェアハウスに入居するという方法もあります。

シェアハウスは入居者同士の距離も近いので、同棲から1人暮らしになるのは寂しいという人にもおすすめ。

女性限定や猫好き限定など、シェアハウスによって特色があるので興味があれば探してみましょう。

無職やフリーターなら、住み込みのバイトを探すのもおすすめ。

働きながら衣食住が保障されるので、その間に新生活の設計に向けて動き出すのもありですよ。

 

退去費用や相手の引越し費用を押し付けられたら?

退去費用は賃貸物件の契約者が負担するものです。

ただしこれはあくまで書類上の話。

同棲しているなら折半するのが普通です。

しかし婚約状態で同棲解消する場合と同様、同棲解消の理由がどう見ても片方だけにある場合は、原因となった1人が負担すべきと見なされることもあります。

逆に正当な理由がないのに金銭的負担を押し付けられた場合は、支払う義務はありません。

もし相手から請求されても無視して大丈夫です。

あまりしつこいようなら警察や弁護士など、第三者に介入してもらって解決しましょう。

まとめ

  • 同棲解消から引っ越すまでは最短でも1ヶ月
  • 同棲解消に必要なお金は退去費用、引越し費用、初期費用
  • 引越し時点で2ヶ月分の生活費もあると安心
  • 基本は話し合い。解決しないなら弁護士に相談

同棲解消から引越しまでの目安は1ヶ月前後。

長いと取るか短いと取るかは人それぞれですが、気持ちを切り替えて準備しましょう。

退去費用や引越し費用はもちろん、当面の生活費も用意しておくと安心できるはず。

後腐れなくお別れし、新生活を気持ちよく始めるためにも、根気よく話し合いを重ねてくださいね。

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