結婚による住み替えや実家の相続などで空き家となる家は増加傾向にあり、社会問題としても深刻となっています。
しかし、「自分で整理する時間がない」「業者に依頼すると費用が心配」という方も多いでしょう。
ここでは、このような空き家の整理について自分で行う場合の手順について、また、業者に依頼する場合のメリットや費用相場について解説していきます。
おすすめの空き家整理業者についてもご紹介していますので、空き家整理を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
空き家整理が必要な理由
実家の両親が亡くなったり、施設に入居してしまうといった事態は誰にでも起こりうることでしょう。
そのような場合、実家の片づけを行う必要があり、一人っ子の場合、自分1人でできなくて荷物もそのままに「放置している」という人もいるかもしれません。
しかし、実家、特に一軒家の場合、空き家を放置しておくことは非常に危険やリスクがあります。
ここでは空き家を放置するデメリットである
- 固定資産税がかかる
- 犯罪に利用される
- 老朽化による倒壊・火災の危険性
の3点について解説してきます。
固定資産税がかかる
日本の行政では、増え続ける空き家問題への取り組みとして「空家等対策の推進に関する特別措置法」という法律が定められています。
これは適切に管理されていない空き家に対して管理・活用を促進することを目的としており、「危険」「有害」「管理不十分」と認められると「特定空き家」として指定されてしまいます。
特定空き家となると、居住用の家がある土地に適用される「住宅用地特例」という固定資産税の減税措置が解除されてしまうのです。
これにより特定空き家は、通常の住宅の最大で6倍の固定資産税を支払わなくてはいけなくなります。
犯罪に利用される
放置された空き家が犯罪に利用されるケースも少なくありません。
敷地内の物品の盗難や無断使用の他、不法占拠による違法な薬物の製造や栽培、廃棄物の不法投棄などに利用されることもあり、経済的・社会的なダメージを受けてしまう可能性があります。
老朽化による倒壊・火災の危険性
空き家をそのまま放置すると、老朽化が進み、ひび割れや腐食などが発生し、地震や台風などの自然災害により倒壊する危険性があります。
また、電気の配線などの劣化から漏電による火災の可能性もあり、周りの住宅へ被害が広がってしまうといった最悪のケースも考えられます。
空き家整理を始める前に
「空き家整理」といっても今後どのようにするのかをはっきり決めておく必要があります。
それによってどこまで整理すれば良いかも変わってくるでしょう。
- 空き家をそのまま維持する
- 空き家を売却する
- 空き家を賃貸として利用する
- 空き家を建て替えて住む
以上4つのパターンについて解説します。
空き家をそのまま維持する
「この先どうするのか決めきれない」という方で空き家をそのまま維持したいというパターンです。
この場合、修繕費や固定資産税などの経費に年間20万円〜50万円かかることになります。
また、定期的な空気の入れ替え、ハクビシンやコウモリなどの害獣被害対策、シロアリ被害対策などのため最低でも1週間に1回は訪れてチェックする必要があるでしょう。
前章で説明した通り、空き家を放置することは非常にリスクが高いので、このような手間がかかることを理解した上で維持という判断をする必要があります。
「とりあえず」という方はできるだけ早めに今後の対応について検討することをおすすめします。
空き家の管理を代行してくれる「空き家管理代行サービス」を利用する方法もあります。月々数千円から利用できますが、税金の負担は変わりませんので注意が必要です。
空き家を売却する
空き家問題で最も現実的な選択は「売却する」ことです。
維持するための経費を考えると、利益を度外視しても売れる状況で売り抜ける方が負担が少なくなるからです。
現在は「古民家ブーム」や「DIYブーム」などで、リフォームに多くの費用をかけなくても買い手がつくことも多くあります。
この場合、不動産会社との話し合いの上、その程度まで整理をする必要があるのかを決めることになるでしょう。
空き家を賃貸として利用する
売却の他に、賃貸物件として貸し出すという選択もあります。
この場合、家賃収入が得られるというメリットがありますが、貸し手側に修繕義務が発生しますので築年数の長い住宅の場合は注意が必要です。
築年数の長い住宅は修繕に経費がかかる上、相場より安い賃貸料で貸し出すことになるため収益性は低くなるでしょう。
賃貸物件とする場合は家財道具や残置物についてはしっかり整理することが必要となります。
自治体が運営する「空き家バンク」を活用する方法もあります。
過疎化の進む地方自治体などが運営する空き家のマッチングサービスで、空き家を貸したい人が登録した物件を借りたい人が検索して探すことができます。各自治体により内容が異なりますので詳しくは各自治体へ問い合わせしてみてください。
空き家を建て替えて住む
空き家にそのまま住む場合以外に「新築に建て替えて住む」という選択もあります。
この場合は空き家自体を一度解体し、更地にする必要があります。
住宅の解体には最低でも100万円程度の費用がかかるでしょう。
また、役所への申請費用、地盤調査・地盤改良工事費用、土地の測量費用など住宅の建築費用の他にも様々な費用が発生します。
詳しくは建て替えを依頼するハウスメーカーや不動産会社に問い合わせてみてください。
空き家整理の片づけを自力でする際の手順
空き家整理をする際に「できるだけ費用をかけず自分で片付けたい」「実家の整理は人に任せたくない」という方もいるでしょう。
ここでは空き家整理を自力で行う場合の手順について解説します。
しかし、空き家の整理は考える以上に困難な作業が多いので、自力でできることはある程度限られてきます。
- 片づけ用道具の準備
- 害虫処理
- 荷物・ゴミの仕分け
- ゴミの処分
- 家の清掃
以上5つのポイントについて解説しますが、この他自分で行うことが難しい作業については専門業者に依頼することをおすすめします。
ではそれぞれみていきましょう。
片づけ用道具の準備
まずは片づけに必要となる道具をご紹介します。
それぞれ用途別にまとめていきますので、空き家の状況、自分の作業内容に合わせて用意しておきましょう。
体の保護
マスク・スリッパ・手袋(ゴム・ビニール・軍手)
放置期間が長い場合はホコリ対策としてビニール製のレインコートを着用することをおすすめします。また、床にゴミ・残置物が多く危険な場合はスリッパの他、長靴などを使用しましょう。
殺虫・除菌・消臭
殺虫剤・消臭剤・虫除けスプレー
ゴキブリなどの繁殖が考えられる場合は「バルサン」なども用意しましょう。
ゴミの分別・梱包資材
ゴミ袋・ビニール紐・ダンボール・梱包テープ・養生テープ・マジック
とっておくものはダンボールに内容物を記入し、わかりやすく分別しておきましょう。
解体工具
ドライバー・レンチ・スパナ・ニッパー・脚立
高所での解体作業は必ず安全を確保してから行いましょう。
運搬・保護
ブルーシート・養生マット
使わなくなった毛布などでの代用も可能です。重たいものの運搬時には下に敷くことで簡単に移動できます。
掃除用具
ホウキ・ちりとり・掃除機・ブラシ・バケツ・雑巾・スポンジ・ヘラ・洗剤
洗剤は中性洗剤・アルカリ洗剤・酸性洗剤を用途に合わせて使用しましょう。基本は中性洗剤から使用し、汚れが落ちなかったら酸性・アルカリ性洗剤を使用します。
伐採・除草
草用カマ・枝切りハサミ・チェーンソー
刃物の使用には十分注意してください
害虫処理
長く放置している空き家には害虫が発生している場合があります。
できれば片づけを行う前日にくん煙タイプの殺虫剤を使用しておくと良いでしょう。
この際は隣接する住宅に害虫が逃げていく恐れもありますので、トラブルを避ける意味でも事前に近隣住民へ説明しておくことをおすすめします。
また当日もどこから害虫が発生するかわかりませんので殺虫スプレーは持参しておきましょう。
荷物・ゴミの仕分け
残置物については「必要なもの(残すもの)」「捨てるもの」「保留するもの(すぐに判断できないもの)」の3種類に分けていきます。
貴重品や重要な書類については誤って捨ててしまわないように注意しましょう。
亡くなった方の思い出の品など判断に迷うものは保留とし、時間をおいてから判断するようにすると当日の作業が効率的に進みます。
ゴミの処分
捨てるものは各自治体の指示に沿って分別し処分します。
ゴミの引き取りを依頼している場合は時間までにまとめられるようにスケジュールを立てておきましょう。
家具や家電などリサイクルできるものはリサイクルショップなどで買取を依頼すると良いでしょう。
家の清掃
残置物の処理が終わったら家の清掃を行います。
掃除機やホウキでホコリなどの除去を行い、汚れがひどい場合は洗剤を使い拭き掃除をしておきましょう。
特に生ゴミから出るシミなどは害虫の発生原因となりますのでしっかり除去し、どうしても落ちない場合はハウスクリーニング業者へ依頼することをおすすめします。
空き家整理を自力でする場合の費用
自分で空き家整理を行う場合でもある程度の費用はかかってしまいます。
費用を抑えるために自力で行った空き家整理にどのくらいの費用がかかるのか気になる方もいるでしょう。
ここでは空き家整理を自分で行った際にかかる費用の種類について解説します。
片づけに必要な費用
片づけ自体は自分で行いますので、基本的に必要ありませんが、片づけに必要な道具を用意する際にかかる費用です。
梱包資材や掃除道具などの購入費用の他、知人や親戚などに手伝いを頼んだ場合の謝礼などとなります。
作業内容や作業にかかる日数などにより変わりますが、数万円程度は用意しておきましょう。
家財道具など不要品の処分費用
大型の家財道具や家電製品の処分は通常のゴミとして処分できませんので、リサイクル費用など別途費用がかかります。
また、持ち込みか回収業者を依頼するかでも金額が変わってきます。
主な家電のリサイクル費用についてまとめておきますので参考にしてください。
リサイクル費用 | 回収業者引き取り | |
---|---|---|
テレビ | 1,320円〜 | 2,000円〜3,000円 |
エアコン(引き取りのみ) | 990円〜 | 2,000円〜3,000円 |
冷蔵庫 | 3,740円〜 | 2,000円〜3,000円 |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円〜 | 2,000円〜3,000円 |
家財道具 | 数百円〜数千円(行政サービス利用) | 数千円〜 |
状況によって買取サービスも利用できるので検討してみましょう。出張買取を行なっている業者もあります。
空き家整理で利用できる補助金
自治体によっては空き家整理を行う際に利用できる補助金制度があります。
条件は各自治体によって異なりますが、空き家整理の際の「ゴミの処分」「家財の収集・運搬」「リサイクル家電の処分」「清掃・伐採」などで利用可能となっています。
補助金対象となる作業を業者に依頼することで作業効率を上げることができますので、事前に各自治体に問い合わせてみましょう。
空き家整理を自分で行う際のコツと注意点
空き家が遠方であったり、忙しくて時間が取れないという人も多く、自分で行う際は「できるだけ短時間で終わらせたい」と考えるでしょう。
空き家整理を自分で行う際には効率よく行うためのコツや注意しておくことがあります。
- 不要なものは処分する
- 計画的に1部屋ずつ順番に行う
- 遺品類について事前に家族と相談する
- 危険を伴うような高難度の作業はやらない
以上4点について詳しくみていきましょう。
不要なものは処分する
荷物の整理を行う際はできるだけ悩んでしまう時間を短縮することが大切です。
特に亡くなった人の遺品整理となると捨てるべきか保管するべきか悩むことも多いでしょう。
もちろん大切な思い出を残しておくことは必要ですが、全てを残すことはできません。
不要と思えるものはできるだけ処分してしまうことから考えるようにしましょう。
どうしても判断がつかないものは一度保留して時間をおき、冷静な判断ができるようになってから考えるようにすることが時間短縮につながります。
計画的に1部屋ずつ順番に行う
数人で行う場合、それぞれ部屋ごとに分かれて作業を行うと進捗状況が分かりにくく、モチベーションの低下につながってしまいます。
できるだけ一部屋ずつ順番に終わらせていくようにしましょう。
遺品類について事前に家族と相談する
不要なものの処分とも関連しますが、亡くなった人の空き家整理の場合は、相続問題や遺品類の処理について家族と事前に話し合いを行なっておきましょう。
何を残すのか、荷物は誰がどのように保管、処分するのか、相続するものは何があるのかといったことを話し合っておくことで、当日の作業もスムーズに行うことができます。
危険を伴うような高難度の作業はやらない
大型家具の運搬や、高所作業、電気機器の配線処理が必要なものなど危険の伴うような作業は行わないようにしましょう。
特に大型家具の移動や高所での作業は一歩間違うと大きな事故につながってしまいます。
また、照明器具やエアコンなどの電気機器の取り扱いには電気工事士の資格が必要となっています。
このような作業が発生する場合は専門の業者に依頼するようにしてください。
空き家整理は業者に依頼がおすすめ
ここまで自分で空き家整理を行う方法について詳しく解説してきましたが、空き家整理はとても大変な作業となり、全てを自分で行うことは困難となります。
空き家の整理は基本的には業者に依頼することをおすすめします。
ここでは空き家整理を業者に依頼するメリットや費用について解説していきます。
空き家整理を業者に依頼するメリット
まず、空き家整理を業者に依頼した場合のメリットとしては次のような点があげられます。
自分の時間を費やす必要がなくなる
空き家整理は想像以上に時間のかかる作業となります。
特に遠方の実家などの場合は1日で終わらず、2日、3日と時間がかかるとその分費用も必要となるでしょう。
業者に依頼すれば期日を設定して期間内に終了してくれますので、自分の貴重な時間をかける必要がなくなります。
遺品整理などの専門知識のある人に依頼できる
遺品の整理が必要な空き家整理は、いざ行うとどうして良いかわからない事態に陥る場合があります。
例えば、「相続手続きに必要な書類」「パスワードのかかった故人のスマートフォン」などです。
専門業者の中には「遺品整理士」という資格を持ったスタッフが在籍しているところもあり、遺品の仕分けなど丁寧に対応してくれます。
不要な家財道具の買取や処分などの手間がいらない
空き家整理を自分で行った場合に特に大変なのは大型の家財道具の処分です。
業者に依頼すれば、処分するものから買取できるものを選別し、引き取りまで行なってくれるので、粗大ゴミの回収や買取業者を個別で依頼する必要がなくなります。
ゴミの処分や片づけ後の清掃まで依頼できる
空き家整理では多くの場合、大量のゴミが発生し、処分するのも大変な作業となります。
また、長い期間が経過した汚れはきれいにするのに大変な労力を要します。
業者に依頼すれば荷物の整理から片づけ後の清掃まで一貫して依頼できますので、色々な面倒なことを考える必要もありません。
空き家整理を業者に依頼した場合の費用
空き家整理を業者に依頼する際に一番気になるのは「どのくらいの費用がかかるのか」という点でしょう。
空き家整理作業では、「荷物の量(作業が必要な部屋の大きさと部屋数)」「スタッフの人件費」「処分品の処分費用」で料金が決まります。
おおよその料金の相場は以下のようになっています。
作業時間 | 料金相場 | |
---|---|---|
1K | 2時間 | 30,000円〜70,000円 |
1DK | 3時間 | 50,000円〜100,000円 |
1LDK | 6時間 | 70,000円〜150,000円 |
2DK | 6時間 | 80,000円〜180,000円 |
2LDK | 8時間 | 85,000円〜180,000円 |
3DK | 1日 | 100,000円〜300,000円 |
3LDK | 2日 | 150,000円〜350,000円 |
4部屋以上 | 2日〜 | 180,000円〜 |
これはあくまでも相場となり、作業内容や用意するスタッフの人数などにより変わります。
業者に依頼する場合は必ず事前に見積もりをとるようにし、見積もりにどこまでの作業が含まれているのか確認しましょう。
空き家整理業者を選ぶコツ
空き家整理を業者に依頼した時の満足度は「どの業者を選ぶか」によって大きく変わってきます。
「見積もりが安かった」という理由だけで選んでしまうと、仕事内容が雑だったり、必要な作業が含まれておらず、追加料金を請求されるといった事態になりかねません。
空き家の整理を行なってくれる業者は多数あり、その中から依頼する業者を適切に選ぶことが大切なのです。
ここでは空き家整理業者を選ぶ時に覚えておきたいコツをご紹介します。
自分の依頼内容にあった業者を選ぶ
一口に「空き家整理」といっても、今後どのようにするのかによって依頼する業者は変わってきます。
主な業種として、「解体 業者」「不用品回収業者」「遺品整理業者」「ゴミ屋敷 業者」などがあげられます。
解体業者 | 建て替えや更地にする場合 |
---|---|
不用品回収業者 | 不用品だけを引き取ってもらう場合 |
遺品整理業者 | 亡くなった人の家を整理する場合 |
ゴミ屋敷清掃業者 | ゴミが大量に発生している場合 |
それぞれ専門で行なっている業者や作業内容をメニューで選べる業者など色々なパターンがありますが、自分が依頼したい内容によって選ぶようにしましょう。
ゴミ屋敷とはゴミが野積みの状態で放置されたゴミ集積所ではない建物(住居)のことで、このようなゴミ屋敷を専門に掃除する業者をゴミ屋敷清掃業者と呼びます。
事前に作業内容や見積もりについて相談できる
空き家整理は何回も行う事態になりにくく、業者に依頼する際も「初めて依頼する」という方がほとんどでしょう。
作業内容についての相場感も分かりにくいので、依頼する前にしっかり相談できる業者を選ぶことが大切です。
また、1社で決めるのではなく、見積もりを何社かもらい比較検討して決めるようにしましょう。
空き家の片付けに必要な資格を有している
空き家の整理を事業として行うにはその業種によって専門の資格が必要となっています。
業者に依頼する場合は悪徳業者に引っかからないためにも契約前に資格の有無を確認しておきましょう。
ここでは実際に必要となる資格について作業別にご紹介します。
遺品整理士 | 遺品整理に関わる作業の専門知識を有することを認める民間資格となっています。 遺品整理士認定協会が主催する講座を受講し、資格試験に合格することで取得できます。 民間資格となっており、業務をする上で必須の資格ではありません。 |
---|---|
一般廃棄物収集運搬許可証 | 家庭から出るゴミは一般廃棄物に分類され、これらを収集・運搬するための許可証となります。 市区町村からの承認が必要で、能力認定試験に合格することで取得できます。 この資格を持たない業者が一般家庭からゴミを収集・運搬することは法律で禁じられていますので、空き家整理の際の不用品やゴミの回収に必須の資格となっています。 |
古物商許可証 | 空き家整理の際に出る家財道具や家電などの買取を行う際に必要な資格です。 比較的取得しやすい資格となっており、この資格があれば不用品引き上げの際にその場で買取を行うことができます。 |
ゴミ屋敷清掃士 | ゴミ屋敷清掃士認定協会が認定するゴミ屋敷清掃士はゴミ屋敷清掃の技術や知識を有することを認められた専門家です。 空き家整理の中でも特に残置物が多い場合などは作業内容も特殊なものが多く、専門性の高い知識が必要となります。 |
空き家整理の場合、「一般廃棄物収集運搬許可証」は必須の資格となります。また、買取品が多数発生する場合はその場で対応できる「古物商許可証」を持った業者に依頼することをおすすめします。
おすすめの空き家整理業者3選
空き家の整理は大変な作業となり、作業を効率的に行うには技術や経験が必要になります。
体力的、時間的な労力を考えると、ある程度費用がかかっても業者に依頼することをおすすめします。
ここでは空き家整理を「どの業者に依頼すれば良いかわからない」という人に向けておすすめできる空き家整理業者を3社ご紹介します。
ゴミ屋敷バスター七福神
画像引用元/公式サイト
ゴミ屋敷バスター七福神はゴミ屋敷清掃士認定協会が認定するゴミ屋敷清掃士が多数在籍するゴミ屋敷清掃の専門業者です。
相談件数は累計20,000件を超え、メディアなどにも取り上げられる大手ですので安心して作業を依頼できるでしょう。
ゴミ屋敷清掃だけでなく、遺品整理や引越し時の不用品回収、墓跡洗浄などにも対応しています。
見積もりも無料でWEB限定割引もあり、最安19,800円から依頼できるのも嬉しいポイントです。
ゴミ屋敷清掃や空き家整理業者を探している方でゴミ屋敷バスター七福神が気になる人は公式サイトをチェックしてみましょう。
見積もり無料!追加請求一切なし
ブルークリーン株式会社
画像引用元/公式サイト
急な対応が必要な、孤独死などの特殊清掃の専門業社となるブルークリーンは特殊清掃の施工実績500件以上のプロフェッショナルです。
アメリカで特殊清掃業者に義務付けられている「認定バイオリカバリー(特殊清掃)技術者」の資格をアジアで初めて取得しており、技術的、論理的、教育的なガイドラインの普及も行なっています。
現場作業に立ち会えない場合の写真つきの作業完了報告書の作成に対応していますので忙しい人にもおすすめです。
急な孤独死の対応、空き家整理業者探しで困ったら一度ブルークリーンの公式サイトから相談してみましょう。
国際基準のサービス!充実のアフターフォロー
みんなの遺品整理
画像引用元/公式サイト
みんなの遺品整理は遺品整理業者と依頼する人を結ぶマッチングサイトです。
全国の881社の遺品整理業者と提携し、全国どの地域でも利用することができます。
遺品整理士認定協会とも提携しており、在籍する業者は全て遺品整理士の有資格者の在籍する業者ですのでどの業者にも安心して依頼することができるでしょう。
マッチングサイトのメリットとしては、複数業者で見積もり比較が可能で、料金や作業内容に満足できる業者を事前に自分で判断できることがあげられます。
「みんなの遺品整理 口コミ」で検索し、実際に作業を依頼した人の口コミ情報を確認してみても良いでしょう。
遺品整理以外にもゴミ屋敷清掃や空き家整理など様々な作業が可能な業者が在籍していますので、一度公式サイトをチェックしてみましょう。
利用満足度98.1%!全国881社の業者と提携
空き家整理に関するよくある質問
最後に、ネットによくある空き家整理に関するよくある質問をご紹介します。
- 実家の片付けに何年くらいかかりますか?
- 実家の片づけどこからはじめたら良いですか?
- ゴミ屋敷の片付けは何日かかりますか?
- 空き家整理とは何ですか?
- 空き家の掃除の手順は?
- 空家を放置するとどんなリスクがありますか?
空き家整理が必要になる場面は少ないので、急な作業が必要になる方も多く、不安を感じる人も多数いることでしょう。
同じような不安を感じている人はぜひ参考にしてみてください。
実家の片付けに何年くらいかかりますか?
実家の片づけにかかる期間は部屋の数、大きさ、所有物の量、片づけする家族の人数によって変わってきます。
調査によると3ヶ月未満で終わる人が約50%で最多、1年以上という人が約20%となっています。
生前整理を済ませている場合は比較的短期間で終わることが多いようです。
実家の片づけどこからはじめたら良いですか?
実家の片づけは以下のような順番で行うと効率的に行うことができます。
- 玄関から始める
- 廊下や床に置いてあるものを片付ける
- 自分の部屋を片付ける
- 家財道具や荷物を残すもの処分するものに分別する
- 不用品を処分する
- 残すものは整頓して片付ける
- 清掃する
まず、物が少ない玄関や廊下から始め、スペース・導線を確保し、次に断捨離の判断がしやすい自分のものといった順番で進めるのが良いでしょう。
ゴミ屋敷の片付けは何日かかりますか?
ゴミ屋敷の片づけは状態や部屋の数、大きさによって変わります。
業者に依頼すれば指定した期日で完了してもらうことが可能でしょう。
通常ワンルームから2LDKのゴミ屋敷なら1日で片付けてくれます。
空き家整理とは何ですか?
空き家整理とは空き家を整理・清掃することで物件の価値低下や犯罪の温床化を防ぎ活用の準備をする作業です。
親が亡くなった際の実家や、実家の相続時の税金対策、入居者の引越しや施設入所などのタイミングで発生します。
空き家を放置することは様々なデメリットが発生しますので、このような場合は空き家の整理が必要となります。
空き家の掃除の手順は?
空き家の掃除を行う場合は大きく次のような手順で行います。
- 換気・通風を行う
- 害虫対策を行う
- 残置物の整理
- 不用品の処分
- 残すものの整理
- 清掃
空き家の状況によって作業内容は変わってきますので、その都度効率よく対処する必要があります。
空家を放置するとどんなリスクがありますか?
空き家の放置は次のようなリスクが考えられます。
- 固定資産税が高くなる
- 不法侵入や不法投棄などの犯罪利用
- 資産価値の減少
- 倒壊や火災のリスク
- 害虫の繁殖
- 悪臭や雑草の繁茂による周辺への影響
空き家の放置はデメリットも多く、良いことは全くありませんので、できるだけ早く対処することが大切です。
まとめ
空き家をそのままにしていると、税金の減税措置の解除や、犯罪利用、また倒壊や火災などのリスクがありますので、できるだけ早めに対応する必要があります。
しかし、実家の整理などで遠方の場合や、忙しくて時間が取れない、ゴミや残置物が多く1人で対処できない場合などもあるでしょう。
また、空き家整理は非常に時間と体力のいる作業となりますので体の弱い方や、女性には大変な作業となります。
そのような場合は専門の業者に依頼してしまうことをおすすめします。
業者も空き家の整理から、ゴミ屋敷清掃、特殊清掃、遺品整理など色々な専門性を持った業者がありますので、自分に必要な作業を行なってくれるところを選ぶ必要があります。
この記事を参考に、自分に合った空き家整理業者を探してみてください。
空き家の放置は様々なリスクがあります。必ず対策を行いましょう