とお困りの方はいませんか?
せっかくエアコンをつけて快適に過ごしたいのに、「風がぬるい」や「部屋が冷えない」という状態だと不快に感じてしまいます。
今回はそんな冷房が効かない時の原因や対処法をご紹介します。
原因がすぐに確認できる方法や、簡単に行える対処法をお伝えしていくので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
エアコンからぬるい風しか出ない5つの原因
エアコンから冷たい風ではなくぬるい風しか出ないと、エアコンが故障してしまったとすぐ考えてしまいがちですよね。
もちろん故障をしてしまったため、冷たい風が出てこないということもあります。
ですがエアコンからぬるい風しか出ないという原因は故障だけではないのです。
エアコンからぬるい風しか出てこない現象について考えられる原因は5つあります。
- リモコン操作のミスが原因
- フィルターの汚れが原因
- 室外機に問題がある場合
- エアコンの能力の問題
- エアコンの故障が原因
まずは故障と決めつけずに、故障かどうかを自分で確認できる方法を紹介します。
原因①リモコン操作ミス
まず確認しておきたいのがリモコンの設定ミスがないかどうかです。
きちんと冷房運転になっているかどうかや、温度設定が間違っていないかを確認してみてください。
「余計なボタンは押したりしないから確認しなくても大丈夫!」
いえいえ、油断は禁物ですよ。
無意識にリモコンの設定が変わってしまってることは結構多いのです。
- 家族の誰かがボタンを押してしまっていた(小さなお子さんがいる場合、特に注意が必要)
- ペットが踏んだり上に乗っかたりしてボタンが押された
- 落下物がリモコンの上に落ち、その拍子にボタンが押された
- ベッドやソファーの上にリモコンを放置してあったため、無意識に押してしまっていた
このようにさまざまな要因でリモコンの設定が変わってしまっていたということもあるので、まずは確認してみてくださいね!
原因②フィルターの汚れ
エアコンからぬるい風が出てくる原因の1つに、お掃除が足りていないということがあります。
エアコンは冷たい風を出すために本体に空気を取り込んでいます。
その空気の取り込み口であるフィルターがホコリまみれになっていたら、大事な空気を取り込めないですよね。
取り込む空気が少ないと、必然的に吹き出す風も少なくなってしまいます。
なのでフィルターが汚れている場合は、本来エアコンが持つ力を発揮できていない可能性があります。
原因③室外機に問題がある
室外機の周りに、空気の流れが悪くなるような邪魔なものを置いたりしていませんか?
また室外機がなにかに覆われてしまってはいませんか?
もし該当するのならエアコンの本来の力が発揮されていない可能性があります。
室外機の仕組みは以下のようになっています。
画像引用元/日立公式HP
室外機は空気の出し入れをすると同時に、室内からの熱を外に放出するという役割があります。
なので周囲を塞いでしまうと熱交換が正常にできなくなる可能性があります。
また室外機に直射日光があたっている時も、効果的に熱を放出することができません。
直射日光に当たりすぎている場合は、室外機の正常な運転を妨げているかも知れません。
これらの理由で室外機の運転が正常に行われていないと、空気を冷やす能力が低下してしまうことがあります。
原因④エアコンの能力が部屋の広さに合っていない
エアコンのパワーと部屋の広さがつりあっていないと、エアコンの効きに影響を及ぼします。
よく間違えてしまうのが、エアコンの畳数の目安表示の見かたです。
8畳の部屋に付けるエアコンは「畳数の目安6畳〜9畳用」と書いてあればそれでいいと思ってしまいがちですが、実はこれには注意が必要です。
一見すると6畳〜9畳用とあれば8畳の部屋で使っても問題なさそうですよね?
ですがエアコンの畳数の目安の見方はこのようになってします。
画像引用元/パナソニック公式HP
6畳〜9畳の部屋に適しているというわけではなく、木造の場合は6畳、鉄筋コンクリートで造られているようなマンションなら9畳の部屋に適しているという意味です。
部屋の大きさより小さいパワーのエアコンを使っていると、エアコンは頑張って部屋を冷やそうとしてしまい負荷がかかってしまいます。
部屋が冷えるのに時間がかかるだけではなく、エアコンへの負担が大きいので故障にも繋がりやすい上に電気代も余計にかかってしまいます。
原因⑤機械の故障
- リモコンの操作ミスもない
- フィルターもキレイ
- 室外機も正常に動いている
- エアコンの能力は部屋のサイズとも合っている
ここまで確認しても異常はなく、それでもエアコンからは冷たい風が出てこない・・・。
そんな時はやはり機械の故障かもしれません。
故障の理由として、冷媒ガスが漏れてしまっている可能性があります。
冷媒ガスとはエアコンが冷たい風や暖かい風を出すために必要なガスです。
ガスが漏れてしまう多くの理由は以下の2つです。
- 経年劣化で冷媒ガスが通っている管や関係している部品が破損し、そこからガスが漏れている
- エアコン設置時の設置業者によるミスでガスが漏れてしまう
エアコンの内部のフィンの部分に霜がついていたり、室外機からでている管に霜がついたりしていると、冷媒ガスが漏れている可能性があります。
確認してみましょう。
メーカー別|ぬるい風しか出ない時のリセット方法
エアコン本体や室外機は何らかの影響で機械の中でバグを起こしてしまっている可能性があります。
エアコンからぬるい風しか出ないという時も、もしかしたらエアコンのバグによるものかもしれません。
上の項目で述べたことを確認することも必要ですが、まずはエアコンをリセットすると直る場合があります。
エアコンをリセット操作する方法は以下の通りです。
↓
エアコンの電源コードを抜く(エアコンの回路のブレーカーを落としてもよい)
↓
1分後にまたコンセントを入れる(またはブレーカーを上げる)
↓
エアコンの「応急運転ボタン」を押してエアコンを作動させる
ここまでのリセット作業はどのメーカーのエアコンでも基本的に同じです。
最後の工程で押す「応急運転ボタン」の場所や、メーカーごとに異なる確認方法もある場合があるので詳しく説明いたしますね。
パナソニック場合
パナソニックの「応急運転ボタン」は、室内機の前面パネルを開けたところにある機種がほとんどです。
パナソニックの応急運転はおまかせ運転で設定温度25℃で作動します。
夏場なら冷房運転が自動的に起動されるので、このときに異常なく冷房運転がされていれば機械の故障は見当たらないということになります。
2013年モデル以降の機種の場合は、冷房運転が正常に動いているか確認できる「冷房チェック運転」という機能が搭載されています。
やり方は以下の通りです。
リモコンの本体リセットボタンを、エアコン本体に向けて先端が細くなっているもので5秒間押す。
画像引用元/パナソニック公式HP
ピッと音がなり、冷房チェック運転がはじまり10分ほどした後、お知らせ音で結果を教えてくれます。
【ピッピッピッピッピッ】短い音でなった時
↓
冷媒ガスが不足しているかも知れません。
【ピーピーピー】長い音でなった時
↓
エアフィルターが目詰まりしている可能性があります。
【お知らせ音がしない時】
故障はしていない可能性が高いので設定やお手入れを見直してみる。
冷たい風が出ないときは一度試してみることをおすすめします。
機種によっても操作が違ってくるので、詳しくはお持ちの機種の取扱説明書を参考にしてください。
参考:パナソニック公式HP【取り扱い説明書検索】
日立の場合
日立の「応急運転ボタン」は前面パネルを開いたところや、運転ランプの近くにあることが多いです。
応急運転は室温や外気温によって自動運転を開始してくれます。
正常に運転できていれば故障の可能性はなくなります。
日立のエアコンのリモコンにはリセットと表示してあるボタンがありますが、これはリモコンの設定を初期設定するボタンです。
エアコン本体のリセットをしてくれるものではないので注意してくださいね。
リセット作業に関する機種ごとの詳しい説明は各取扱説明書でご確認ください!
参考:日立公式HP【取り扱い説明書検索】
三菱の場合
三菱の「応急運転ボタン」は本体の前面のパネルを開いたところの右下にある場合が多いです。
応急運転ボタンを「一回」押すと冷房運転が起動し、さらに応急運転ボタンをもう一度押すと暖房運転が起動します。
再びエアコンがエラーを起こしたり、電源ランプが点滅してしまった時はエアコンが故障しているという可能性が高いです。
応急運転ボタンの詳しい位置や、やり方は機種ごとで違いもあるので取扱説明書を参考にしてください!
参考:三菱公式HP【取り扱い説明書検索】
富士通の場合
富士通エアコンの「応急運転ボタン」は前面パネルを開いたところにあることが多いです。
また、富士通エアコンの応急運転ボタンは長押しをする必要があるので注意が必要です。
応急運転ボタンを長押しすると自動運転でエアコンが起動します。
運転が途中で止まり、運転ランプとタイマーのランプが交互に点滅する場合はエアコンの故障が認められます。
正常にエアコンが運転し続けていれば故障していないということになります。
お使いの機種によってボタンやランプの位置など違いがあるので、詳しくは取扱説明書をご参考ください!
参考:富士通公式HP【取り扱い説明書検索】
東芝の場合
「応急運転ボタン」の位置は機種によって異なる場合もありますが、本体の前面パネルを開いたところや本体の右下の部分にあることが多いです。
東芝エアコンの場合応急運転ボタンを押すと、おまかせ運転でエアコンが起動します。
正常に動いている場合、故障の心配はないですね!
東芝のエアコンにはリモコン「点検」というボタンがある場合、故障診断ができます。
リモコンを本体に向けながら、点検ボタンを先の細いもので押します。
次に上を選択できるボタン(温度調整やタイマーの時間調整などのボタン)を押します。
押すごとにリモコンの表示部分にエラーコードが順番に表示されます。
不具合を起こしている可能性があるエラーコードが表示されると、ピピピピピと電子音がなります。
電子音がなった時に表示されているエラーコードがエアコンの不具合の原因です。
エラーコードは下記で検索できますので参考にしてください。
参考:東芝公式HP【エラーコード検索】
機種によって応急運転ボタン位置や、やり方が異なる場合もあるので、詳しくはお使いの機種の取扱説明書を参考にしてください!
参考:東芝公式HP【取り扱い説明書検索】
エアコンからぬるい風しか出ない時の対処法3選
ここまではお使いのエアコンからぬるい風しか出ない時の原因をお伝えしてきました。
ここからはその原因に対する対処法を紹介していきます。
簡単に対処できるものから紹介していきますので、ひとつひとつ確認してみてくださいね。
対処法①風向きや空気の循環を工夫する
設定もお手入れにも問題がないのに、ちっとも部屋が涼しくならない!なんで!?
このようにお困りでもちょっとした工夫で環境がよくなるかもしれません!
- 換気をする
- エアコンの風向きの調整
- サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
この3つのことで劇的に部屋が涼しくなるケースがあるので試してみる価値はありますよ!
方法は以下の通りです。
換気をする | 部屋の換気をして温かい空気を逃します。換気扇があれば作動させましょう。 |
---|---|
風向きの調整 | 冷たい空気は下にたまる性質があるので、風向きはなるべく上向きにします。 |
空気を循環させる | 下に溜まりがちな冷たい空気をサーキュレーターや扇風機で空気の流れを変え循環させます。 |
エアコンが効かないときだけではなく、普段でもこの工夫を取り入れることで省エネにも繋がるのでおすすめです!
対処法②フィルターの掃除
エアコンからぬるい風しか出ない理由が、フィルターが汚れているのが原因だとすれば掃除が必要です。
エアコンの内部のフィンの部分をご自分で掃除するのは大変かもしれませんが、フィルターはやってみると結構簡単にお手入れできます。
ほとんどのエアコンのフィルターは水洗いができるので、外して洗うだけで気持ちいい風を手に入れられますよ。
エアコン フィルター掃除の仕方について詳しい記事を作成しています。
よかったら併せてチェックしてみてくださいね!
定期的にお手入れすることで、エアコンへの負荷が減り省エネにも繋がります。
(詳細はお使いのエアコンの取扱説明書をご参考ください)
こちらも省エネやエアコン負荷をかけないためにも定期的に行うことをおすすめします。
対処法③室外機の環境整備
室外機の環境が原因で冷たい風が出てこないという場合は、原因となっているものを排除する必要があります。
チェックポイントは以下の2つです。
- 風の通り道を塞いでいないか?
- 室外機に直射日光が当たっていないか?
以上のことを確認して、該当しているのなら環境を見直してみましょう。
室外機の周りに風の通り道を塞ぐようなものがあれば、風の通り道のじゃまにならないような場所に移動しましょう。
ゴミなどが詰まってしまっている場合も風の通り道を塞いでしまう恐れがあるので、キレイに掃除をするのがいいですね。
室外機に直射日光が当たってしまっている場合は、すだれなどを利用して太陽から室外機をカバーしましょう。
この時に室外機とすだれなどのカバーするものが密着していると、室外機の風の通り道を塞いでしまうので注意してくださいね!
また、夏の暑い日になかなか涼しい風が出てこないという時は、室外機の周りに打ち水をして周辺の温度を下げてあげるのも効果的です。
ぜひ試してみてください。
自分で解決できない場合は業者に依頼がおすすめ
- 対処法を試したが効果がなかった
- 自分では対処できない原因がある
- 故障があきらかである
このような状況の時は、業者に依頼する必要がでてきます。
夏の暑い時に部屋が涼しくならないのは死活問題です。
放っておくと体調を崩すきっかけにもなってしまいますので早めに対処しましょう。
どんな業者に依頼するべきかをケースごとにお伝えしていきます。
故障が原因の場合|エアコン修理業者に依頼
エアコンの故障が原因でぬるい風しか出ないという場合は、修理業者に修理を依頼する必要があります。
冷媒ガスが漏れているという時はこちらが当てはまります!
修理にかかる費用の相場ですが、冷媒ガスの補充作業にはだいたい2万円前後かかります。
ですがガスが漏れている理由が損傷によるものの場合には当然損傷箇所の修理もしなければなりません。
なので、修理代や部品代が上乗せされることになります。
修理業者をお探しの際には「くらしのマーケット」がおすすめです。
くらしのマーケットは業者と利用者をつなげてくれるマッチングサービスなので、たくさんの業者の中から比較検討ができるので便利なサービスです。
予約も簡単でアプリからできますし、膨大な口コミで業者への評価が確認できるので自分で納得してお願いすることができます。
ぜひご自分に合う業者さんを見つけてみてください!
汚れが原因の場合|エアコンクリーニング業者へ依頼
故障ではなく蓄積された汚れや発生してしまったカビが原因で、エアコンからぬるい風が出てくる場合は修理ではなく掃除が必要です。
自分でできる掃除ならいいのですが、内部のカビなどは業者にお願いしないと難しいですよね。
エアコンクリーニング 相場は下記の通りです。
- 自動お掃除機能なしだと1万円前後
- 自動お掃除機能ありだと2万円前後
自動掃除機能があるとないとで値段が違うので確認してから業者にお願いするようにしましょう。
エアコンクリーニング業者のおすすめからあなたに合った業者を見つけてくださいね。
探すのが面倒だという方は、おそうじ本舗に依頼すれば間違いないでしょう。
全国のエリアに対応しており、おそうじ本舗の口コミからもわかるように、かなりの評価と信頼感を得ている業者です。
価格的にすごい安いというわけではないのですが、徹底的に汚れを落としたいという方にはピッタリです。
「おそうじ本舗」のエアコンクリーニングには、通常のスタンダードプランの他に完全分解で洗浄してくれるプレミアムプランがあります。
スタンダードプランで行う通常のクリーニングより、もっと細かい部分の分解洗浄をしてくれるのがプレミアムプランです。
汚れを完全に除去したいという方におすすめの業者なので、おそうじ本舗のエアコンクリーニングはぜひ一度体験していただきたいです。
処分したい場合|買い替え時の引き取りや不用品回収業者へ依頼
ここまででエアコンからぬるい風しか出ないという現象の原因を突き止め、対策をしてきました。
ですが中には、買い替えをやむを得ない場合も出てきてしまうかも知れません。
買い替えになってしまった場合、古いエアコンは処分する必要があります。
エアコンは家電リサイクル法にて家電4品目に指定されているため、粗大ごみで処分することはできません。
エアコンを処分するには3つのパターンがあります。
- 買い替え時に購入店舗に引き取ってもらう
- 自治体に引き取ってもらう
- 不用品回収業者に引き取ってもらう
一番利用しやすいのは買い替えしたお店に引き取ってもらう方法です。
新しいエアコンを設置するというタイミングで、古いエアコンも同時に取り外してもらうことができるというのも魅力です。
自治体に引き取ってもらうのは、お住まいの自治体によってはエアコンの処分を請け負っていない地域もあるので、自治体のHPなどを確認してみてください。
エアコンの他にもなにか処分したいものがある場合などは、不用品回収業者にいっぺんに回収をお願いするのもいいでしょう。
どのような方法でエアコンを処分するとしても、引き取り料金とは別に必ずリサイクル料金がかかります。
メーカーや機種によって変わってくるかも知れませんが、標準的なエアコンのリサイクル料金は990円です。
まとめ
今回、エアコンからぬるい風しか出ない原因と対処法を詳しく説明してきました。
ご自分でも簡単にできる原因の突き止め方や、対処法というのは案外たくさんあります。
そして日頃から使い方やお手入れを意識して気をつけると、エアコンの寿命も長くなり省エネにも繋がります。
今後もこのようにみなさんにとって有益な情報を紹介していきます!
最後までご覧いただきありがとうございました。
「冷房をつけているのに、なんだかなまぬるい風がでてきた!」
「冷房を付けているはずなのに部屋がぜんぜん冷えない!なぜ!?」