花粉の飛散量が多い時期になると、室内に花粉を侵入させないことが大事になります。
室内に花粉を侵入させないためには、エアコンクリーニングが有効です。
室内にたまった花粉の汚れを除去し、清潔な空気を保つためには適切な掃除をする必要があります。
今回は、掃除でできる花粉症対策3選をご紹介します。
この記事でご紹介していることを実践すれば、室内に花粉が侵入することを防げます。
花粉症に悩まされている、という人はぜひ参考にしてください。
エアコンから花粉は入ってくるの?
花粉の飛散量が多くなる時期に、エアコンから花粉が入ってくるのか気になりませんか?
その理由について詳しく解説します。
室内の空気を循環するエアコンは花粉を侵入させない
画像引用元/Panasonic公式
外にある室外機を通じて花粉が部屋に入ってくるのでは?とイメージしてしまう人は少なくないのではないでしょうか。
基本的にエアコンは室内の空気を取り込み、温かい空気や冷たい空気を室内へ送り出すという仕組みです。
外の空気を取り込んでいるわけではないので、室外機を通じて外の花粉が室内に入ってくることはありません。
しかし、外気取り入れ機能があるエアコンの場合は例外です。
その理由については、「外気取り入れ機能があるエアコンの使用」の項目で詳しく解説します。
エアコンは花粉対策に有効
エアコンは、花粉を侵入させないどころか、花粉対策にも有効なんです。
それは、室内の空気を循環させることで室温を調整すると同時に、空気を綺麗にする役割も果たしているからです。
室内の空気を取り込み、フィルターでろ過してから室内へ送り出されるので花粉やその他の小さな粒子を取り除くことができます。
エアコンによる花粉対策は日本エアコンクリーニング協会でも推奨されていますよ。
ただし、フィルターの掃除や交換は定期的に行っていないとその効果が十分には期待できないので注意が必要です。
エアコンをつけて花粉症の症状が悪化する原因
「エアコンから花粉が侵入しないということは理解できたけど…でも、エアコンをつけると花粉症の症状が悪化している」
そう感じている人もいるのではないでしょうか?
実は、エアコン自体が花粉症の症状を悪化させる原因になる場合があります。
その原因について解説します。
外気取り入れ口があるエアコンの使用
エアコンの外気取り入れ機能とは、室外機から外気を取り込み室内へ新鮮な空気を送り込む機能です。
窓を開けずに換気ができることから近年注目を浴びています。
この機能により、室内の臭いやホコリなどの不快となる要因を軽減することが可能です。
しかし、外気に存在する花粉が室内に侵入する可能性が高くなってしまうのも事実でしょう。
特に、花粉が多く飛散する時期にはより多くの花粉が室内に侵入してしまうので注意が必要になります。
今使っているエアコンに、外気取り入れ機能はついているのかな?
外気取り入れ機能があるエアコンには下記のような製品があります。
- ダイキンエアコン「うるさらX」
- 三菱電機エアコン「Zシリーズ」
- 日立エアコン「Xシリーズ」(プラス換気ユニットを付属した場合)
- シャープエアコン「R-Xシリーズ」
- パナソニックエアコン「エオリアシリーズ」
使用しているエアコンに外気取り入れ機能があるかどうか調べてみてくださいね。
エアコンのリモコンに「換気」ボタンがあると該当している可能性が高いですよ。
フィルターの汚れ
エアコンは花粉症対策になると先ほどお伝えしましたが、フィルターがあまりにも汚れていると逆効果になってしまいます。
エアコンのフィルターが汚れている場合、花粉などの微小な物質を除去する効果が低下し、花粉症の症状を悪化させる原因となります。
また、フィルターにたまったホコリやカビなどが室内に拡散し、アレルギーや喘息の症状を悪化させてしまう可能性もあります。
そのため、エアコンのフィルターは定期的な清掃や交換が必要です。
ダクトの破損
エアコンのダクトは、室内と外気を行き来する空気の通路です。
ダクトに破損がある場合、外気中に含まれる花粉やホコリなどがダクトに侵入しそれらが室内に流れ込んでしまう可能性があります。
ダクトが汚れている場合も、同様に室内に花粉が侵入してしまいます。
そのため、定期的なダクトの清掃や破損部分の修理を行うことが、花粉症対策には必要不可欠です。
エアコン以外による問題
室内への花粉の侵入の原因は、エアコン以外にもさまざまな要因が考えられます。
- ドアや窓を開けっぱなしにしている
- 換気扇の通気口が詰まっている
- 衣服やかみに花粉がついたまま室内に持ち込んでしまっている
- 花粉飛散量が多い日に換気している
- 室内の湿度が低く花粉が飛散しやすくなっている
→湿度が高いと花粉が水分を含んで重くなるため、飛散しにくくなります。
加えて、室内のハウスダストやペットの毛などが空気中に舞っている場合、それらと花粉が混ざり合って室内に漂い、花粉症の症状を悪化させる場合もあります。
定期的に掃除を行い、花粉飛散量が少ない日に換気をするなどして室内への花粉の侵入を最小限に抑えましょう。
エアコンの掃除でできる花粉症対策3選
花粉症を悪化させないために、エアコンの掃除が重要であることがわかりました。
そこで今回は、エアコンの掃除でできる花粉症対策を3つご紹介します。
フィルターをこまめに掃除する
エアコンは室内の空気を循環させて、綺麗な空気を保つので花粉症対策になります。
しかし、エアコンのフィルターが汚れているとその効果を発揮することができません。
そこで、エアコンのフィルターを定期的に掃除することをおすすめします。
月に2回ほど掃除するのが理想的です。
フィルターに付いた花粉やホコリを取り除くことで、エアコンから出る空気に含まれる花粉の量を減らすことができます。
フィルターは簡単に取り外し、洗浄できるのでこまめな掃除が可能です。
エアコンのフィルター掃除について詳しく紹介している記事もぜひチェックしてみてくださいね。
また、フィルターを交換することも効果的です。
フィルターの種類によって交換のタイミングが異なりますが、一般的に1年に1回程度の交換が推奨されています。
専用のフィルターシートを付ける
画像引用元/東洋アルミエコープロダクツ株式会社
専用フィルターは、花粉やホコリなど微小な粒子を効果的に除去するために設計されたフィルターです。
専用フィルターは、エアコンメーカーが製造している純正品のほか市販で販売されている商品もあります。
純正品と、市販で販売されているものでは品質や性能が異なるため、使用前には必ず取扱説明書を読んで適切な製品を選択するようにしましょう。
また、フィルターは正しく取り付けないと効果が発揮されないだけでなくエアコンの故障の原因にもなります。
エアコンメーカーの取扱説明書に従って取り付けましょう。
エアコンクリーニング業者に依頼する
エアコンクリーニング業者に依頼して掃除をしてもらうことは、花粉症対策にとても有効的です。
業者による掃除は、専用の洗剤や機器を使って徹底的に行われ家庭での掃除とは比べ物にならないほど高品質な清掃が可能です。
また、エアコン点検も行われるのでエアコン内部の不具合を発見することができるのもメリットの1つでしょう。
ただし、業者によるクリーニングには専門知識と技術が必要なので、信頼できる業者に依頼することが重要です。
エアコン内部を掃除するならエアコンクリーニング業者がおすすめ
エアコンの掃除は花粉症対策に効果的ですが、内部まで侵入した小さな花粉粒子まで取り除くのは高い技術が必要になります。
ここでは安心して依頼できる3社のエアコンクリーニング業者をおすすめします。
おそうじ本舗|完全分解洗浄が可能
画像引用元/おそうじ本舗公式
最初におすすめするのは「おそうじ本舗」です。
業界内でもトップクラスのプロ集団であり、高い技術力を持っています。
その技術の中でも優れているのが「完全分解洗浄」。
これにより、エアコン内部の汚れやカビを効率的かつ徹底的に洗浄することができます。
一般的な分解洗浄との違いは、「分解できる機器の数」です。
一般的な分解洗浄 | エアコン本体・アルミフィン・送風ファン・外装パネル・フィルター |
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完全分解洗浄 | エアコン本体・アルミフィン・送風ファン・外装パネル・フィルター・ドレンパン・送風フィン分解洗浄 |
完全分解洗浄は、高い技術が必要になるので対応している業者が少なく、「おそうじ本舗」は完全分解洗浄ができる数少ない業者でしょう。
「おそうじ本舗」はエアコンクリーニング業社の中でも「No,1」と評判が高く、信頼できる業者と言えます。
エアコン内部を徹底的に綺麗にしたいという人は「おそうじ本舗」がおすすめです。
くらしのマーケット|安い業者が見つかる
画像引用元/くらしのマーケット公式
エアコンクリーニングの費用を抑えたい人におすすめなのが「くらしのマーケット」です。
「くらしのマーケット」にはさまざまな業者が登録しており、料金や用途によって利用者とマッチングしてくれます。
自分に合った業者を選びやすく、料金相場が把握しやすいというメリットがあります。
また、「くらしのマーケット」では利用者から評判や口コミを掲載しているため信頼性が高いプロの業者を見つけることができるのも利用しやすいポイントです。
さらに、サービスの内容や料金については見積もりできちんと確認することができる場合が多いため、コストパフォーマンスにも優れています。
以上のように、「くらしのマーケット」を利用することで、安心して信頼できる業者を選び、低価格で高品質なエアコンクリーニングサービスを受けることができます。
カジタク|WAONポイントが貯まる
画像引用元/カジタク公式
最後にご紹介するエアコンクリーニング業社は、イオングループであるアクティア株式会社が運営している「カジタク」です。
「カジタク」はイオンモールやイオンタウンなどイオングループの店舗内にあるエアコンクリーニング専門店。
「カジタク」の料金は一律なので、わかりやすく追加料金がないのも嬉しいポイントです。
プラン | 料金(税込) | 作業時間 |
---|---|---|
エアコン(通常タイプ) | 13,200円 | 約90分 |
エアコン(お掃除機能付き) | 21,700円 | 約150分 |
防カビコート | 無料 | 無料 |
驚くことに、防カビコート・出張費・駐車場代が無料となっています。
また、イオンカードを提示することで、「カジタク」でのクリーニング料金の一部がポイントに還元されます。
エアコンクリーニングが初めてで不安な人は、イオングループで安心できる「カジタク」がおすすめです。
エアコンと花粉に関するよくある質問
エアコンは花粉症対策になることに加え、掃除方法やおすすめのエアコンクリーニング業者についてご紹介しました。
しかし、こんな疑問を持っている人はいませんか?
「除菌効果やウイルス抑制効果はあるのか?」
「花粉症対策におすすめのエアコンは?」
「エアコンのフィルターは何で洗うの?」
そこで、エアコンと花粉に関するよくある質問についてご紹介します。
エアコンで除菌やウイルスの活動・花粉などを抑制できる?
エアコンは、除菌やウイルスの活動・花粉などの抑制に効果があるとされています。
エアコンのフィルターには、花粉・PM2,5・ウイルスなども含め、多くの微小粒子を除去できます。
また、エアコンの温度と湿度を調整することで、空気中の湿度を上げたり、乾燥を防ぐことも可能。
これにより、ウイルスの活動や花粉の飛散を抑え健康的な室内環境を保つことができます。
一方で、エアコンによる除菌については製品によって異なります。
除菌やウイルスの活動・花粉などの抑制効果を得るには適切なエアコンの選択が必要です。
花粉症対策におすすめのエアコンは?
花粉症対策に必要な機能が備わっているエアコンの中からおすすめのものを3つご紹介します。
シャープ「Airest N-Pシリーズ」
画像引用元/シャープ公式
1つ目にご紹介するのはシャープの「Airest N-Pシリーズ」です。
プラズマクラスター技術を搭載しているのが特徴。
空気中に浮遊するウイルスやカビ、花粉などの微小な粒子を除菌・脱臭し、空気を清潔な状態に保つことができます。
エアコンの風量や温度を自動で調整する「オートモード」や、寝室での使用に適した「ナイトモード」など機能性が高いです。
さらに、スマートフォンと連携することで、外出先からでもエアコンの操作が可能です。
「Airest N-Pシリーズ」は、プラズマクラスター技術による花粉対策と快適性の両方を兼ね備えた、おすすめのエアコンです。
富士通「のくりあXシリーズ」
画像引用元/富士通公式
2つ目におすすめするエアコンは富士通の「のくりあXシリーズ」です。
高性能フィルターにより、空気中の花粉やホコリをしっかりキャッチし、さらにプラズマクラスターイオンが花粉のアレルゲンを分解してくれます。
さらに「ノクリアXシリーズ」は省エネ性能にも優れているので電気代を抑えたい人にもピッタリです。
エアコンを運転する際には、室内の温度や湿度、人数などを検知し最適な風量・温度に自動調整することで無駄な運転を防ぎます。
花粉症に悩まされる季節に「ノクリアXシリーズ」を設置すると、清潔な空気環境を手軽に作ることができます。
日立「しろくまくんXシリーズ」
画像引用元/日立公式
3つ目におすすめするのは日立の「しろくまくんXシリーズ」です。
「しろくまくんXシリーズ」は、空気清浄機と加湿器を一体化した製品です。
空気中のウイルスやカビ、菌なども効果的に除去するのはもちろん、自動で空気質を判定して適切な風量や運転モードに切り替えることができます。
また、加湿器としてはナノイーX技術により、微小な水粒子を空気中に拡散させることができます。
これにより、空気中の乾燥や静電気の発生を抑え、快適な室内環境を維持することができます。
静音性にも優れているので、夜間でも快適に過ごすことができます。
さらに、スマートフォンアプリと連携して、室内環境の確認や操作が可能。
機能性が高い「しろくまくんXシリーズ」は家庭やオフィスなど、さまざまな場所で活用されています。
エアコンのフィルターは何で洗う??
エアコンのフィルターは、定期的に洗浄することで空気中の汚れを除去することができます。
洗浄する際には、取り外したフィルターを水洗いまたは洗剤を使用して洗浄し、しっかりと乾燥させましょう。
洗剤を使用する場合、フィルターに負担がかかりにくい洗剤を選ぶことが大切です。
おすすめの洗剤は、中性または弱酸性の食器洗い洗剤です。
落としにくい汚れがある場合は、弱アルカリ性である重曹水につけ置きして水で洗い流しましょう。
カビが生えている場合には、洗浄力が強いアルカリ性のハイター・キッチンハイターが良いでしょう。
ただし、使用する際には窓を開ける・目に入れないようにするなどさまざまな注意点があります。
使用の際にはボトルに記載されている注意事項をよく読んでから使用しましょう。
また、フィルターによっては水洗いができないものもあるので専用のクリーナーや交換が必要なのかどうかなどを確認しましょう。
こちらの記事では、エアコンのフィルター掃除について詳しく紹介してますので併せてチェックしてみてください。
フィルターの洗浄は、エアコンの性能維持に欠かせない重要な作業なので定期的に適切な方法で行いましょう。
まとめ
今回の記事では、「エアコンから花粉が入ってくるのか?」について解説しました。
エアコンは室内の空気を循環させているので、花粉が入ってくることはありません。
しかし、外気取り入れ機能があるエアコンの使用や外出時に服やかみについた花粉が室内に持ち込まれることもあります。
そこで、室内の花粉症対策にはクリーニングをおすすめしました。
自分で、定期的にフィルターを掃除したり、交換する、またはプロのエアコンクリーニング業者に依頼するといった方法があります。
「毎年、花粉に悩まされている」「室内の花粉の侵入が気になる」
そんな人はぜひ、エアコンで花粉症対策をしてくださいね。
結論からお話しすると、エアコンから花粉が入ってくることはありません。