洗濯物やタオルが臭い！生乾き臭の取り方をわかりやすく解説

乾いた洗濯物から嫌な臭いがする…といった経験をしたことのある方も多いでしょう。

お気に入りの洋服やお風呂上がりに使うタオルが臭うと、嫌な気持ちになってしまいます。

本記事では、きちんと洗ったはずの衣類から、嫌な臭いが漂う原因や臭いを取り除く方法をお伝えします。

「きちんと洗濯したはずの洋服からなぜ嫌な臭いのはなぜ？」

「自分でもできる臭いをとる、または防止する方法はあるのだろうか？」

そんな疑問に応えるため、洗濯物の臭いの原因や臭いの取り方、予防策まで詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

洗濯物が臭い原因の「雑菌」が発生する理由

きちんと洗ったはずの洗濯物から、嫌な匂いがするのは「雑菌」が原因です。

雑菌が繁殖してしまう原因は主に次の4つです。

• 皮脂や汗が衣類に残っている
• 洗濯物を濡れたまま放置している
• 洗濯物が乾ききっていない
• 洗濯槽が汚れている

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

皮脂や汗が衣類に残っている

洗濯では、皮脂や汗などの汚れが完全に落ちきらず残ってしまうことがあります。

皮脂や汗に含まれるタンパク質などの汚れは、洗濯で落ちきらずに残ってしまうとだんだんと蓄積されて雑菌が増殖していきます。

衣類に残った雑菌が、皮脂や汗を分解する際に嫌な臭いが発生してしまうのです。

洗濯物を濡れたまま放置している

洗濯物に付着した雑菌は、洗濯終了後から増殖しますが、湿度が60～80％、温度が20～30℃の環境ではさらに活発になります。

雑菌が繁殖すると、衣類から嫌な臭いがしたり臭いが染みついてなかなかとれなくなったりすることもあります。

使用後のバスタオルを数日放置したり、洗濯終了後の洗濯物を洗濯機の中に長時間放置したりするのは嫌な臭いを発生させる原因になるため要注意です。

洗濯物が乾ききってない

洗濯物の嫌な臭いの原因となる「モラクセラ菌」は、水分が多いと増殖しやすいため、洗濯物が乾ききっていない状態で取り込むと臭いが染みつく可能性があります。

洗濯物を取り込んで片付ける際には、洗濯物がしっかりと乾いているか確認しましょう。

特に部屋干しのときは、洗濯物が乾くのに時間がかかります。

洗濯物がなるべく早く乾くように除湿機やエアコンをつける、扇風機やサーキュレーターで風を当てるといった工夫が必要です。

洗濯槽が汚れている

洗濯物の嫌な臭いは、洗濯槽の汚れも原因のひとつです。

洗濯槽の内部にカビが発生していると、洗濯物にその臭いが移ります。

洗濯後は洗濯機の蓋を開けてきちんと内部まで乾燥させたり、洗濯槽の定期的な清掃をしたり洗濯槽の内部を常に清潔な状態に保つよう気をつけましょう。

洗濯物の嫌な臭いの取り方

洗濯物の嫌な臭いの主な原因は、雑菌だということがわかりました。

雑菌を除去する方法を知れば、嫌な臭いが発生しても対処できるようになります。

ここからは、洗濯物の嫌な臭いを取るための方法を解説していきます。

臭いの原因に合わせて効果的な洗剤を使い分けて洗う

洗剤にはさまざまな種類があり、種類によって特徴が異なります。

洗濯物の汚れや臭いをしっかりと落とすためにも、まずは用途にあった洗剤を使いましょう。

　

除菌・消臭に効果的｜オキシクリーンと洗濯洗剤を混ぜて洗う

オキシクリーンは、食べこぼしやシミなどに高い効果のある洗濯用漂白剤です。

洗濯する際に、オキシクリーンと洗濯洗剤を混ぜて使用することで臭いの元になる皮脂や汗などの汚れが分解され、消臭効果も期待できます。

頑固な汚れや染み付いた臭いには、オキシクリーンを40℃～60℃のお湯に溶かしてつけ置きしてみてください。

1時間以上つけ置きすると除菌効果が上がり、雑菌が繁殖しにくくなります。

オキシクリーンがないときは、同じ酵素系漂白剤のワイドハイターでも同様の効果が得られるでしょう。

しかし、衣類の素材によってはオキシクリーンなど酵素系漂白剤との相性が良くないものもあります。

ウールなど動物の毛を使用した衣類や、水洗いできない素材には使用できません。

また、濃い色の衣類も色あせや色移りの可能性があるため要注意です。

　

皮脂汚れに効果的｜重曹で洗う

料理や掃除、入浴剤など幅広く活躍する重曹には、消臭効果や菌の繁殖を抑える効果があります。

特に皮脂や汗などの酸性の汚れには、弱アルカリ性の性質をもつ重曹が効果的です。

さらに重曹には、消臭効果もあるので何度洗っても取れない衣類の臭いを取ることができます。

重曹は通常の洗濯時に、お湯10Lに対して大さじ1杯分入れると生乾き臭を防ぐ効果が得られます。

頑固な汚れや黄ばみを取る際は、1時間程度つけ置きをしてから洗濯機で洗濯すると繊維の奥にこびりついた汚れを浮かしてくれるのでおすすめです。

重曹は、水に溶けにくい性質があるので、洗濯に使用する際は必ず40℃前後のぬるま湯を使いましょう。

　

雑菌の繁殖抑制に効果的｜クエン酸でつけ置きする

クエン酸には、雑菌の繁殖を抑える効果があるため、臭いの防止や衣類に染み付いた嫌な臭いを消す効果があります。

何度洗濯しても臭いが取れない衣類は、一度クエン酸を入れた水につけ置きしてみてください。

つけ置きする際は、洗面所やお風呂場で行うようにしましょう。

酸性の性質を持つクエン酸は、金属を腐食させるおそれがあります。

そのため洗濯機の中でつけ置きすると、変色やサビのほか、洗濯機が故障する原因にもなりかねないため注意しましょう。

40度程度のお湯で洗濯する

洗濯に使用する洗剤や柔軟剤、漂白剤は水にしっかりと溶けた状態でなければ洗浄力を十分に発揮することができません。

そのため臭いをしっかりと取りたい方は、水ではなくお湯で洗濯するのがおすすめです。

お湯であれば、洗剤もしっかりと早く溶かすことが可能です。

また洗濯物の汚れや臭いを落とす洗剤の酵素は、40℃程度で活性化するといわれています。

洗浄効果を最大限に発揮させるためにも、水ではなくお湯で洗濯してみましょう。

しかし、お湯の温度は高すぎると衣類を傷める原因になるので要注意です。

衣類の素材によっては、お湯での洗濯を避けたほうが良いものもあるため、洗濯表示は必ず確認しましょう。

乾燥機にかける

雑菌は、60℃以上の高温になると増殖しなくなります。

そのため、洗濯後すぐに乾燥機にかけることで雑菌の繁殖を防ぐことができ、嫌な臭いを防ぐことができます。

しかし、衣類の種類によっては素材が傷んだり、乾燥機が使用できなかったりするものもあるため要注意です。

乾燥機が使用できるかどうかは、洗濯表示に記載されているのであらかじめ確認しておくと良いでしょう。

煮沸する

なかなか嫌な臭いが取れないときは、煮沸消毒もおすすめです。

煮沸消毒は、キッチンにあるもので手軽にできます。

用意するものは、次のものです。

煮沸消毒の手順は以下の通りです。

1. 鍋に60℃程度のお湯を沸かす
2. タオルを入れて弱火で20分程度つけ置きする
3. 菜箸やトングでタオルを取り出し、水でよくすすぐ

煮沸消毒したタオルは、そのまま洗濯して風通しの良い場所でしっかり乾燥させます。

シルクやウール、ポリエステルなどの素材は、煮沸消毒に適していないので要注意です。

また、白いタオルと色物のタオルは、色移りを防ぐためにも分けて煮沸消毒しましょう。

生乾き状態でアイロンがけをする

生乾き臭の原因となる「モラクセラ菌」は熱に弱いため、60℃以上の高温で生乾き状態の衣類にアイロンをかけるのも有効な手段です。

しかし、アイロンがけはあくまで一時的な対策です。

アイロンでは、温度設定が低かったりかけムラがあると臭いが除去できない可能性もあります。

また、雑菌が除去されるわけではないので、洗濯したらまた嫌な臭いが復活することもあります。

洗濯物が臭くなるNG行為

洗濯物が臭くなってしまう雑菌やカビが繁殖しやすい状況を作っていませんか。

ここからは、洗濯物が臭くなるNG行為を解説していきます。

洗濯前のものを洗濯機の中に溜めている

脱いだ衣類や濡れたままのタオルには、皮脂や汗などの汚れがついています。

汚れがついたものを、湿度の高い洗濯機の中に溜め込むのは、雑菌が繁殖しやすくなり臭いの原因になります。

脱いだ衣類は、洗濯機の中ではなく風通しの良いカゴに入れておきましょう。

濡れたタオルは、広げて乾かしておくことで嫌な臭いが発生しにくくなります。

洗剤や柔軟剤を規定量以上使う

嫌な臭いがするからといって、洗剤や柔軟剤を規定量以上使うのは逆効果です。

洗剤や柔軟剤を規定量以上使うことで、すすぎが十分に行えず衣類に洗剤や柔軟剤が残ってしまいます。

余分な洗剤や柔軟剤が衣類に残ってしまうと雑菌の繁殖にも繋がり、嫌な臭いの原因にもなります。

洗剤や柔軟剤がしっかりと落ちるように、規定量を守って洗濯しましょう。

お風呂の残り湯ですすぎ洗いしている

お風呂の残り湯には、皮脂などの雑菌が含まれています。

衣類を清潔に洗い上げるためにも、お風呂の残り湯は使用しないようにしましょう。

特にお風呂のお湯が冷めきってしまった状態だと、雑菌の数はさらに繁殖しているといわれています。

洗濯後の衣類に、雑菌が残り続けるリスクも高くなります。

残り湯を使用する場合は、一度追い焚きで温め直してから使うようにしましょう。

洗濯機未使用時もフタを閉める

洗濯機を使用しないときは、フタを開けて洗濯槽内を乾燥させておきましょう。

洗濯機の中は、洗濯物の汚れが残っていたり、湿気が溜まりやすくなっていたりするため雑菌やカビが繁殖しやすい環境です。

雑菌やカビの繁殖を防ぐために、洗濯機を使用していないときはフタを開けておきましょう。

洗濯物が臭い！を予防する5つの対策

洗濯物の嫌な臭いは、予防することができます。

洗濯物が臭くならないようにするために、次の対策を実践してみてください。

洗濯物は溜めこまずこまめに洗う

臭いの原因となる雑菌の繁殖を防ぐためにも、洗濯物は溜め込まずにこまめに洗うようにしましょう。

特に濡れたタオルや汚れや汗のついた衣類は、すぐに洗濯することで雑菌やカビの繁殖を大幅に防ぐことができます。

さらに洗濯機の中は、高温多湿で雑菌やカビが繁殖しやすい環境です。

洗濯終了後は、長時間洗濯機の中に放置せずにすぐに干すようにすると臭いの発生を予防できます。

一人暮らしや忙しくてこまめに洗濯するのは難しいという方は、洗濯前の衣類を洗濯機の中ではなく通気性の良いかごに溜めるようにしましょう。

弱アルカリ性の洗濯洗剤を使用する

洗濯物の種類によって洗剤の種類を変えてみるのもおすすめです。

皮脂や汗は、弱酸性なので弱アルカリ性の洗剤を使用すると汚れが落ちやすくなります。

しかし、弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が強く衣類を傷めてしまう可能性があります。

シルクなどのデリケートな素材の衣類には適さない場合があります。

また弱アルカリ性の洗剤は、色や肌触りが変化する可能性が高いので要注意です。

すすぎを2回する

最近では、「すすぎ1回でOK」と書かれている洗剤も多くなりました。

しかし、1回のすすぎでは洗剤や柔軟剤がしっかり落ちていない場合があります。

衣類に洗剤、柔軟剤が残ってしまうと、雑菌が繁殖し嫌な臭いの原因になりかねないので要注意です。

特に洗濯物が多いときや汚れのひどい衣類は、2回のすすぎでしっかり汚れと洗剤、柔軟剤を落としてください。

洗濯物は間隔を空けて干す

洗濯後は、洗濯物が乾きやすいように間隔を空けて風通しをよくして干しておきましょう。

干すときの間隔の目安は、10cm～15cmほどです。

またフードやポケットが付いている衣類は、フードやポケットの重なっている部分が乾きにくくなります。

フードを浮かせたり、ポケットを出して干したり工夫するとより早く衣類を乾かすことができます。

洗濯槽を定期的に掃除する

臭いを発生させないためには、洗濯槽の定期的な掃除も大切です。

洗濯槽は、汚れが溜まりやすいだけでなく湿気が多いためカビも発生しやすくなります。

掃除をせずにそのまま放置していると、雑菌やカビが繁殖し続けてしまい嫌な臭いの原因に繋がります。

洗濯槽は、洗濯槽クリーナーや、オキシクリーンで清掃可能です。

オキシクリーンで掃除する際は、次の手順で行ってください。

1. 洗濯機の中に高水位までお湯を溜め、オキシクリーンを入れる
2. 5分ほど洗濯機を回したら、6時間ほど放置。
3. 浮いてきた汚れをすくい取り、排水
4. 通常の洗濯コースまたは洗濯槽清掃コースで回し、汚れが浮き上がってこなくなるまで繰り返す

オキシクリーンの量は、お湯4Lに対して約28gが目安です。

定期的に洗濯槽を掃除することで、洗濯槽を清潔に保つことができます。

縦型とドラム式ではオキシクリーンでの洗濯槽の掃除の仕方が多少異なります。

ドラム式洗濯機の洗濯槽も、オキシクリーンで簡単に掃除できるので実践してみてください。

洗濯槽クリーニングを定期的にしないと起こるリスク

洗濯機の清掃は、衣類を清潔に保つために欠かせません。

ここからは、洗濯槽クリーニングを定期的にしないと起こるリスクを解説します。

洗濯槽に汚れが蓄積し、カビが発生する

洗濯機の中は、湿気がこもりやすいため雑菌やカビが繁殖しやすいです。

すすぎきれなかった洗濯物の汚れや洗剤や柔軟剤が残っていると、さらに雑菌が繁殖しやすくなります。

洗濯槽に汚れや雑菌、カビが繁殖してしまうと次に洗う洗濯物にそれらが移ってしまい不衛生です。

直接触れるものが不衛生だと、赤ちゃんや敏感肌の方は肌荒れなどの影響がでやすくなります。

洗濯機の掃除は、洗濯槽や洗剤の投入口は1～2ヶ月に1回、糸くずフィルターは使用後毎回ゴミを取り除くようにしましょう。

洗濯機のパフォーマンスが低下し、寿命が短くなる

洗濯機の中に汚れが蓄積すると、洗濯機のパフォーマンスが低下し、故障の原因にも繋がります。

洗濯機を清潔に保つことで、洗濯物だけでなく洗濯機の寿命も伸ばすことが可能です。

洗濯物の汚れが酷い場合は、予洗いをしておくことで洗濯機内部が傷つくのを軽減させることができます。

洗濯機（洗濯槽）クリーニングのおすすめ業者3選

ここからは、洗濯機クリーニングのおすすめ業者を3社ご紹介します。

評判の高い会社をピックアップし、料金やプラン、口コミなども一緒に解説していきます。

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洗濯物の臭いに関するよくある質問

ここからは、洗濯物の臭いに関するよくある質問を見ていきましょう。

洗濯しても服が臭いのはなぜですか？

洗濯しても服が臭いと感じるのは、雑菌が原因です。

皮脂や汗などの汚れが衣類に残っていると、雑菌が皮脂や汗を分解して臭いが発生します。

洗濯で落ちきらなかった汚れが蓄積されると、雑菌が繁殖して洗濯しても洋服が臭いままになってしまいます。

バスタオルが雑巾みたいな臭いがするのはなぜですか？

バスタオルを使用後濡れたまま放置したり、生乾きの状態だったりすると雑菌が繁殖します。

その中でも「モラクセラ菌」は、雑巾のような臭いの原因となります。

モラクセラ菌は、水分が多いと増殖しやすいです。

バスタオルが、長時間濡れたままや生乾きの状態だと不快な臭いを発生させてしまうので注意しましょう。

洗濯物の臭いを消す方法はありますか？

臭いを消す主な方法は次の通りです。

• 高温の乾燥機にかける
• 漂白剤で除菌する
• 弱アルカリ性の洗剤を使う

しかし、臭いの種類や、衣類の素材によって適した方法が異なるため要注意です。

何度洗っても臭い服の対処法はありますか？

何度洗っても取れない頑固な臭いには、煮沸消毒がおすすめです。

煮沸消毒には適していない衣類もあるので、洗濯表示をしっかり確認してから実践してみてください。

洗濯物の臭いには重曹とクエン酸どっちが効果的ですか？

酸性の汚れや臭いには、アルカリ性の性質を持つ重曹、アルカリ性の汚れや臭いには酸性の性質を持つクエン酸が効果的です。

皮脂や汗は酸性の汚れで洗剤や柔軟剤の洗い残しはアルカリ性の汚れになります。

バスタオルが濡れると臭くなったら買い替え時（寿命）ですか？

臭いの他に、水をあまり吸わなくなった、肌触りが悪くなったなど感じるようであれば買い替え時の可能性が高いです。

タオルの寿命は、素材やお手入れ方法にもよりますが約半年から1年ほどといわれています。

しかし、すぐに捨てるのはもったいないので一度、嫌な臭いの取り方や対策を実践してみてください。

洗濯物の嫌な臭いを取り除き、いい匂いにするには雑菌を除去しよう

洗濯物から嫌な臭いがしても、きちんと対処すれば臭いを取り除くことができます。

本記事で紹介した方法を参考に、大切な衣類から嫌な臭いを取り除きましょう。

嫌な匂いが取り除けたら、きちんと予防することも大切です。

洗濯槽のクリーニングや濡れたまま長時間置かないなど、日々の予防を心がけてくださいね。

いままで洗剤や柔軟剤を使いすぎていた方は、節約になるだけでなく洗濯機への負担も軽減されます。

今回、紹介した臭いの取り方や予防法で衣類を清潔に保ちましょう。