家電の中で利用頻度も高く、毎日の生活に欠かせない「洗濯機」。
しっかりお手入れしておきたいものです。
しかし、洗濯機の下の汚れが気になるけど「手が届かない」、「洗濯機を動かすスペースがない」というご家庭も多いと思います。
ここでは「洗濯機のトレイ」といえる「洗濯パン」の掃除方法についてご紹介します。
洗濯機を動かさずに行う方法や洗濯パンの掃除におすすめの洗剤など詳しく解説しますのでぜひ参考にしてみて下さい。
洗濯パンについて
まず、「洗濯パン」にはどのような役割があり、洗濯パンの汚れがどのようなものなのかご紹介します。
洗濯パンの役割
洗濯パンは洗濯機の下に設置するプラスチックの台で、洗濯機のトレイのようなものです。
洗濯パンには洗濯機からの排水用ホースをつなぐ排水口があり、洗濯機からの漏水があった場合の受け皿となります。
洗濯パンがないと万が一洗濯水が漏れたときに洗濯機周りが水浸しとなってしまい、床材の傷みや電化製品のショートなど大きな被害が生まれてしまうでしょう。
洗濯パンの種類
洗濯パンには大きく2種類あり、「フラットタイプ」と「かさ上げタイプ」となります。
画像引用元/株式会社サヌキ公式サイト
洗濯機を設置した際に4辺を囲うようなお皿のような形をしています。
サイズがあり、洗濯機に合わせた大きさが必要となりますが、凹凸が少なく様々な洗濯機の種類に対応が可能なことから、賃貸住宅で設置されているものはほとんどがこのタイプとなります。
画像引用元/株式会社サヌキ公式サイト
洗濯機の脚の部分が高くなっているのが特徴で、中心に排水口が設置されているものが一般的です。
脚をかさ上げすることにより、洗濯機下に空間が生まれますので洗濯パンや排水口の掃除がフラットタイプより行いやすくなっています。
デメリットとしては洗濯機の形状により設置できない場合があったり、洗濯機に高さがでるので使用時のガタつきが起こる可能性があることです。
洗濯パンに付着する汚れ
洗濯パンに付着する汚れは洗濯物からでる「ホコリ」・「髪の毛」などがあげられます。
また、水を使いますので洗濯機周りは湿気が多く、換気などで乾燥させないと「黒カビ」の発生リスクも高くなるでしょう。
洗濯機を動かさずに洗濯パンを掃除する方法
洗濯機を動かすのは一人でやるにはかなりハードルが高いですよね。
はじめに洗濯機を動かすことなくできる掃除方法についてご紹介します。
掃除機でごみ・ホコリを吸引
まず、掃除機を使い目立ったごみやホコリ、髪の毛などを吸い取っておきましょう。
掃除機に「隙間ノズル」が装備されていれば狭い洗濯機下などまで吸引することができます。
隙間ノズルは汎用の社外品も販売されており、先端がフレキシブルタイプのものなどもありますので自分の掃除機に合うものを探してみても良いでしょう。
ハンディモップや雑巾で拭き取る
次にハンディモップや、雑巾を使い洗濯パンを拭き取ります。
掃除機で取りきれなかった洗剤のカスなどが残っているとカビの繁殖につながりますのでしっかり拭き取っておきましょう。
モップや雑巾の他、針金ハンガーに使い古したストッキングを巻きつけると狭い隙間の拭き掃除に便利です。
また、頑固な汚れは新聞紙でこすり落とすと良いでしょう。
排水口周りをきれいにする
排水口周りは特に汚れやすい場所となります。
排水により湿気も残りやすいので黒カビの発生も起こりやすくなりますので、しっかりごみをとりのぞき、乾いた布で水分もとっておきましょう。
掃除できないケースは業者を検討
洗濯パンがフラットタイプの場合や、洗濯機の周りに十分なスペースがない場合は洗濯機の移動が必要となるでしょう。
ハウスクリーニング業者には洗濯機クリーニングのオプションとして洗濯パンの掃除を行ってくれるところがあります。
自分でできない場合にはこのような業者の利用も検討してみましょう。
例えば、「おそうじ本舗」では縦型洗濯機の完全分解洗浄の場合、洗濯パンは追加費用がかからずサービス範囲で依頼できます。
※その他は追加オプション(2,200円)で依頼可能
特に、おそうじ本舗の完全分解洗浄は感動ものです。
洗濯機を分解して洗浄するので、素人では手の届かない汚れを徹底的にキレイにしてくれますよ!
この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
洗濯機を動かして掃除する場合の基本的な掃除方法
洗濯機を動かすことができるようなら動かしてから掃除をするとさらに細かい部分までしっかり掃除することが出来ます。
ここでは洗濯機を動かして掃除する方法についてご紹介します。
洗濯機を動かす
洗濯機は小さいものでも転倒防止のためかなりの重量があります。
洗濯機を動かす場合は十分に注意し、できれば2人以上で動かしましょう。
片側を持ち上げ、2つの支点で交互にずらしながら動かすと比較的力を使わずに動かすことが出来ます。
洗濯パンの汚れを落とす
洗濯機を動かすことができたら掃除機や雑巾を使い洗濯パンの汚れを落としていきましょう。
洗濯洗剤の残りカスの付着やカビの発生がある場合は、洗剤を使いしっかり落とし切ります。
使用するおすすめの洗剤については後ほどご紹介します。
排水口をきれいにする
排水口周りは特に汚れやすくなりますので、可能なら洗濯機の排水ホースを抜いて掃除します。
合わせて洗濯機の排水ホース内もきれいにすると良いでしょう。
排水ホースの掃除方法については後ほどご紹介します。
洗濯パンの掃除におすすめの洗剤
洗濯パンの掃除に使う洗剤は基本的には洗濯用洗剤(中性洗剤)で問題ありません。
洗濯パンの素材を傷めることなくきれいにすることができます。
汚れがひどい場合にはオキシクリーンなどの弱アルカリ洗剤
画像引用元/オキシクリーン公式サイト
中性洗剤で落ちきれない汚れがある場合はオキシクリーンなどの弱アルカリ性の洗剤を使いましょう。
弱アルカリ洗剤は「油」・「皮脂」汚れを落とすのが得意で、固着した洗剤カスや、髪の毛などの除去に効果があります。
カビが発生している場合には重曹・クエン酸水
洗濯パンに発生する黒い染みのようなものは「黒カビ」です。
カビが発生している場合は重曹・クエン酸水を使うと効果があります。
重曹とクエン酸を混ぜると二酸化炭素の泡が発生し、カビを浮かび上がらせることができるためです。
カビキラーなどの塩素系洗剤なども効果がありますが、洗濯パンを傷める可能性がありますので使用の際は注意書きをよく確認して下さい。
排水ホースにはパイプフィニッシュ
画像引用元/パイプフィニッシュ公式サイト
排水口や洗濯機の排水ホースの洗浄にはパイプフィニッシュがおすすめです。
排水ホースや排水口のパーツを取り外し、排水口にパイプフィニッシュを流し入れ、パーツ類はブラシなどでこすり洗いを行います。
排水ホースは口元を塞ぎ内部に洗剤が行き渡るように、定期的に揺らしたり、転がしてあげると良いでしょう。
パイプフィニッシュはアルカリ性となりますので、キッチンハイターなどの塩素系の洗剤と混ざると有害な塩素ガスが発生しますので注意して下さい。
洗濯パンの汚れ防止方法
洗濯パンは汚れが溜まりやすく、定期的な掃除が必要です。できるだけきれいな状態を維持するための汚れ防止方法についてご紹介します。
洗濯パン専用カバーやクッションフロアを取り付ける
洗濯パンの汚れを防止するための専用カバーが通販サイトなどで販売されています。
規格により種類がありますのでサイズや形状を確認し、自分の洗濯パンに合ったものを選びましょう。
設置作業は洗濯パンの上に被せるだけでなく、排水口や蛇口ともしっかり接続しなければならず、道具や技術が必要となりますので自信のない方はプロに依頼しましょう。
カバーをクッションフロアで自作する方法もあります。
クッションフロアで洗濯機と洗濯パンの隙間を塞ぐことでホコリなどのごみの侵入を防ぐことができます。
洗濯機をかさ上げして掃除しやすくする
洗濯パンがフラットタイプで掃除がしにくい場合は、洗濯機の脚に設置するかさ上げ用のパーツを使用する方法もあります。
通販サイトなどでも購入できますので、耐荷重や洗濯機の脚の形状を確認して購入しましょう。
価格は4000円ぐらいから購入できますが、転倒事故にならないようにしっかりしたものを選ぶことが大切です。
もし製品選びに不安があるなら住宅設備の業者に依頼することも可能です。
洗濯機周辺をこまめに掃除する
脱衣所や洗面所など、洗濯機の設置されている場所のごみが洗濯パンを吹き溜まりとして集まってしまうことがあります。
特に脱衣所は衣類から出るホコリなどでごみが出やすいので注意が必要です。
洗濯機周辺をきれいにしておくことは洗濯パンの汚れ防止につながるでしょう。
洗濯パンを掃除しないとどうなる?
洗濯パンの汚れを放置すると様々なトラブルが発生することになります。
ここでは洗濯パンの汚れによる大きな問題についてご紹介します。
ごみやホコリが溜まり排水トラブルに
洗濯パンに溜まった大きなごみが排水口に流れてしまうと排水口が詰まり排水トラブルにつながります。
排水口の詰まりは洗濯水の逆流による漏水につながったり、洗濯機が排水エラーを検知し、ストップしてしまうこともあります。
カビが発生し黒ずみや臭いの発生に
洗濯パンの汚れの放置はカビの発生につながります。
カビは洗剤の残りカスや髪の毛などを栄養素として繁殖しますので、ごみをそのまま放置するとどんどん黒ずみが広がっていきます。
洗濯機周辺のイヤな臭いの原因は洗濯機内や洗濯パンに発生するカビの場合が多いのです。
洗濯機の水漏れトラブル時に機能しないことに
排水口がごみで詰まってしまうと、洗濯機の水漏れトラブルなどの際にしっかり排水が行われず洗濯パンや設置場所が水浸しになってしまう可能性があります。
洗濯パンの掃除を代行したい人におすすめの業者2選
洗濯機を動かすことが出来ず、自分で掃除することが困難な場合は掃除業者に依頼しましょう。
画像引用元/ユアマイスター公式サイト
ここでは洗濯パンの掃除を依頼できる洗濯機クリーニング 業者をご紹介します。
おそうじ本舗は洗濯機のかさ上げを検討している人におすすめ
画像引用元/おそうじ本舗公式サイト
ハウスクリーニングの大手「おそうじ本舗」では洗濯機クリーニングのオプションとして洗濯パンの洗浄も依頼することが可能です。
洗濯機クリーニング価格 | 12100円(税込)~ |
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作業時間 | 約2時間 |
サービス内容 | 洗濯機本体の外側・内側・脱水槽 |
オプション | 洗濯パン洗浄 2200円(税込)・特急便 3300円(税込) |
また、洗濯機のかさ上げ作業も依頼できますので、フラットタイプの洗濯パンを使用している方で「お掃除をしやすくしたい」という方は検討してみて下さい。
洗濯機かさ上げ 8800円(税込)
※洗濯機クリーニングのオプション価格となります。単体依頼の場合は11000円(税込)
ユアマイスターは価格重視の人におすすめ
画像引用元/ユアマイスター公式サイト
ユアマイスターは作業を依頼したい方と作業を行う業者をつなぐマッチングサービスです。
登録されている業者から自分の希望する業者を選んで作業を依頼することができます。
自分で業者を選択することができるので、価格を抑えることができ、洗濯パン洗浄が基本作業に含まれている業者を探すことも可能です。
洗濯パン掃除に関するよくある質問
最後に洗濯パン掃除についてよくある質問をご紹介します。
洗濯機のかさ上げを業者に依頼すると費用はどれくらいかかる?
前章でご紹介した「おそうじ本舗」では洗濯機のかさ上げは単体作業で11000円(税込)となっています。
一般的に業者にかさ上げを依頼すると20000円~30000円が相場となっていますが、洗濯機の機種や洗濯パンの形状、かさ上げの高さなどによって金額は変わります。
見積もりは無料となっているところも多いので事前に確認しておきましょう。
ハウスクリーニング業社に洗濯パンのみ掃除を依頼できるか?
洗濯パン掃除は基本的に洗濯機クリーニングオプションになっていることが多く、洗濯パンのみでの依頼は難しいでしょう。
洗濯機の内部も汚れやすく、自分での掃除は時間も手間もかかりますので一緒に依頼することも検討してみましょう。
洗濯パンのお掃除でトラブルを回避しよう!
洗濯パンに汚れが溜まると
といったトラブルの原因となってしまいます。
トラブル回避には、日々の定期的な掃除が大切となるでしょう。
また、洗濯機が動かせず、自分で掃除できない場合は専門業者に依頼することも検討してみて下さい。
汚れを放置すると様々なトラブルの原因となりますので定期的な掃除をおすすめします。