フローリングの床は、掃除機やフロアワイパーで簡単に掃除ができますが、年月とともにフローリングの輝きは失われてしまいます。
輝きを失ったフローリングでも、ワックスを用いた適切なお手入れでその輝きを蘇らせることが可能です。
しかし市場には数多くのワックス商品が存在しているので、悩んでしまうことも多いと思います。
この記事では、フローリングワックスの使用方法や、おすすめのフローリングワックス、ワックスの選び方のポイントをお伝えしていきます。
- フローリングワックスの必要性
- フローリングワックスの選び方
- フローリングワックスの行い方
- おすすめのフローリングワックス剤
本当に必要?フローリングワックスをかけるメリット・デメリット
まず、フローリングにワックスが本当に必要かどうかを、メリットとデメリットに分けて説明していきます。
フローリングワックスをかけるメリット
フローリングにワックスをかけるべき理由になるメリットを、3つご紹介いたします。
- フローリングがキレイに見える
- フローリングを傷から守れる
- フローリングに汚れが付きにくく、掃除もしやすくなる
詳しくご説明していきます。
フローリングを美しく見せてくれる
フローリングの表面には目には見えないような凹凸が存在しています。
ワックスをかけることで、ワックスの成分がフローリングの微細な凹凸に入り込み、表面を均一な状態に整えてくれるのです。
床が平坦で均一な状態になると光が効果的に反射され、床が輝きを放つようになります。
床が明るくなると部屋全体が明るくなった印象をもたらしてくれます。
画像引用元/おそうじ本舗公式サイト
フローリングを傷から守れる
フローリングは主に木材から作られていて、そのままだと傷が付きやすい状態です。
ワックスをかけることでフローリングの表面に薄い膜が形成され、フローリングの保護に大きな役割を果たしてくれます。
家具などの摩擦やペットの引っかき傷など、フローリングを傷つけてしまう原因は多々あります。
ですがワックスをかけることでそれらの問題に対処できます。
スリッパの使用だけでも床は摩擦で傷ついてしまうので、守ってくれるのはありがたいですね!
フローリングに汚れが付きにくくなり、掃除もしやすくなる
フローリングの美しさを持続させるためにも、ワックスは非常に重要な役割を果たしてくれます。
ワックスをかけていないフローリングは表面に細かい凹凸があり、汚れが染み込んでしまうことがあります。
染み込んでしまった汚れは掃除が難しくなることがありますが、ワックスをかけることでその問題は一気に解決されます。
ワックスをかけてフローリングの表面に薄い膜ができることで、食べこぼしや飲みこぼしなどのベタベタした汚れも染み込むことなく、サッと拭くだけで簡単にお掃除できるようになります。
フローリングのお手入れや掃除がとても楽になるので、ワックスをかけることをぜひおすすめします!
「やめた」人の理由は?フローリングワックスのデメリット
フローリングワックスは本当に必要なのかと疑問に思う方も少なくありません。
そのような方の中には、定期的にフローリングワックスをしていたにも関わらず、やめてしまった人もいるのです。
こちらではフローリングワックスをすることでのデメリットをお伝えしていきます。
コスト・手間がかかる
フローリングワックスを定期的に行うことには、当然ながら一定のコストがかかってきてしまいます。
そして使用するワックスによって違いはありますが、一般的には半年から2年程度でワックスの塗替えが必要になってくるので手間もかかってしまうのです。
頻回な塗替えは避けたいので高耐久な2年持続のワックスを使用したいところですが、そのような高耐久性のワックスは価格が5,000円前後になってしまいます。
家全体のフローリングをワックスするとなると、手間やコストがかかるので途中でやめてしまう人も多いようですね。
ワックス剥がしが面倒
フローリングワックスの定期的なお手入れには、ワックス剥がしの作業が必要不可欠ですが、この作業が非常に手間を要します。
ワックス剥がしとは、新しいワックスを塗る前に古いワックスを取り除く作業のことです。
ワックス剥がしをしないまま新しいワックスを塗ってしまうと、徐々に床が黒ずんでいってしまう可能性があるので、必ず必要な作業になっています。
既に塗ってあった古いワックスの表面にも細かい傷が存在してしまっています。
その傷の凹凸に汚れが詰まっていることがあり、汚れを残したまま新しいワックスを塗り重ねてしまうとワックスの層で固めてしまうことになります。
汚れは層の中で酸化してしまい、黒ずみの原因になってしまうのです。
ワックスの剥離作業は手間がかかるだけでなく、やり方次第ではフローリングを傷めてしまう原因にもなりかねないので慎重に作業をする必要があります。
ワックスをかけるデメリットには、作業の大変さがあるのですね!
フローリングワックスを行う前に!確認すべき2つのポイント
フローリングワックスのメリットやデメリットを踏まえ、ご自分でフローリングワックスを行う前に確認しておいてほしいポイントを2つご紹介していきます。
- 賃貸にお住まいの方
- ワックスフリーの床材を使用している方
上記に当てはまる方はよく確認してから作業を開始してください。
詳しくご説明いたします。
賃貸の場合は大家さん・管理会社に確認する
賃貸住宅にお住まいの方の中に、住んでいる間にフローリングのワックスが剥がれてしまう事態に遭遇することもあるでしょう。
一般的にワックスのお手入れは大家さんか管理会社が負担することが多いので、まず大家さんか管理会社に確認することが大切です。
場合によっては居住者であるご自身がワックスをかけることを許可されている場合もありますが、まずは確認してみるのが重要です。
自己判断で断りなくワックス作業をしてしまい、万が一フローリングを傷つけたりしてしまうと退去時に修復費用を請求される可能性もあるので注意が必要です。
賃貸住宅でのワックスの取り扱いには、十分な注意が必要ですね!
ワックスフリー(ワックス不要)のフローリングにはかけない
最近の住宅には、ワックスフリーのフローリング材が使用されることが増えてきました。
ワックスフリーのフローリングに剤には、UVコート膜などが加工されているのでワックスをかける必要がありません。
画像引用元/サンゲツ公式サイト
ワックスフリーのフローリング材にワックスをかけようとしても、保護フィルム加工がされているためワックス剤がしっかり密着しないのですぐに剥がれてしまうでしょう。
その上、元々のフローリングの性能や質感が損なわれたり、滑りやすくなったりしてしまい危険です。
それでもどうしてもワックスをかけたいという方のために、ノンワックス(ワックスフリー)対応のワックス剤も存在しています。
ただし床材によってはワックスの使用が制限されている場合や、メーカー指定のワックスのみが使用できる場合もあるので、事前に確認することが大切です。
フローリングワックスの選び方
実際にご自分でフローリングにワックスがけをする際に、ワックス選びに重要なポイントを3つみていきましょう。
- 床材と相性別
- タイプ別
- 目的別
上記の3つのポイントに分け、詳しく説明していきます。
床材に合った成分のワックスを選ぶ
床を美しく見せ、保護する役割を果たすワックスは、大まかに分けて以下の4つの種類に分類されます。
- 水性ワックス
- 樹脂ワックス
- 半樹脂ワックス
- 乳化性ワックス
4つのワックスはそれぞれ異なる特徴を持ち、使用できる床材も異なります。
そのためワックスがけを行う際に、床材に合わせたワックスを選ぶことが重要になってきます。
以下で、各ワックスの特徴と適用される床材について詳しくご紹介していきます。
水性ワックス
水性ワックスは、主成分であるロウを水に溶解させたタイプのワックスです。
一番古くからあるワックスで、使用できる床材も幅広いですが、主にクッションフロアなどのビニル床に多く使用されています。
水性ワックスはコストが安く導入しやすいのですが、耐久性や使用方法に多少難があります。
以下の表でまとめましたのでご覧ください。
メリット | デメリット |
---|---|
コストが安くどこでも購入できる | ワックス塗布後に空拭きが必要 |
安全で低刺激性・環境や優しい | 耐久性がない |
剥離が楽にできる | 剥がれやすいので頻回なメンテナンスが必要 |
また、他のワックス剤と比べると床が滑りやすくなる傾向があるので、水性ワックスをご使用の際はご家庭の状況等も考える必要があります。
お年寄りやお子さんがいるご家庭は、注意が必要ですね!
樹脂ワックス
樹脂ワックスは、合成樹脂であるウレタン樹脂やアクリル樹脂を水に溶解させたタイプのワックスです。
木材でできたフローリングはもちろん、石床やクッションフロアなどのビニル床など、幅広い種類の床材に使用できますが、無垢材を使用しているフローリングには不向きです。
樹脂ワックスは塗膜が非常に固く、光沢があるのが特徴です。
近年の床材の保護において、最も一般的なワックスです。
画像引用元/リンレイ公式サイト
樹脂ワックスには種類も多く存在し、光沢に特化したタイプや、耐久性に特化したタイプなど様々なバリエーションがあるので好みや目的により使い分けることが出来ます。
樹脂ワックスのデメリットは、施工する際に少し技術やコツが必要で、扱いが少しむずかしい場合があるところです。
また古くなった樹脂ワックスは剥離してからでないと、新しいワックスを塗布することができません。
剥離作業は専用の剥離剤が必要なこともあり、少し手間を感じてしまうかもしれません。
最近ではシート型の樹脂ワックスシートが普及してきていて、手軽にワックスがけができるようにもなっていますよ!
半樹脂ワックス
半樹脂ワックスは、樹脂ワックスと水性ワックスの中間の性質を持つワックスです。
半樹脂ワックスを使用してできる被膜の表面は、水性ワックスと同じロウで形成されていますが、内層は樹脂ワックスと同じ樹脂のフィルムで形成されています。
そのため樹脂ワックスを塗ったような光沢感であるにもかかわらず、剥離や再塗装はしやすいといった特徴があります。
主にクッションフロアなどのビニール床に使用されます。
ビニール床などでも通常は樹脂ワックスが使用されていることがほとんどですが、柔らかすぎる床材や凹凸がある床材には半樹脂ワックスのほうが適切な場合があります。
樹脂ワックスでできた塗膜は固く、柔らかい床材への使用時に割れが発生したり、密着不良が発生したりする場合があるのです。
そのような場合は、柔らかい半樹脂ワックスのほうが使用に適しているといえます。
樹脂ワックスより柔らかい分、耐久性は劣ってしまいます。
乳化性ワックス
乳化性ワックスは白木などの無垢材に使用されるワックスです。
乳化性ワックスはロウと溶剤が主成分となっています。
樹脂ワックスとは違いコーティングをして光沢を出すような用途ではなく、素材の保護を目的としたワックスです。
無垢材の天敵でもある水分から素材を守るということが目的で使用されます。
耐久性があまりないので、定期的な施工が必要です!
用途に合ったタイプのワックスを選ぶ
本格的に行うか、手軽に掃除感覚で行うかなどで選ぶワックス剤が違ってきます。
ご自分でできるフローリングワックスに必要なワックス剤には以下の3つのタイプがあります。
- 液体タイプ
- スプレータイプ
- シートタイプ
それぞれの特徴を詳しく説明していきます。
液体タイプ
液体タイプのフローリングワックス剤はコーティング力が高く、耐久性的にも優れています。
しっかりとフローリングをコーティングしたいという方や、頻回なお手入れは避けたいという方には液体タイプがおすすめです。
液体タイプにも種類があり、乾燥時間が短くて済むものから耐久性が高く1回の使用で1年以上持続するものまで様々です。
モップなどを使って塗布する方法が一般的です。
容量にも選択肢が多く、使い切りタイプから大容量のタイプまで幅広いバリエーションがあります!
スプレータイプ
スプレータイプのフローリングワックス剤は、ピンポイントでワックスをかけたいという方におすすめのワックスです。
手軽にワックスをかけれることができるスプレータイプは、床に直接吹き付けて雑巾やモップで拭き取るだけで使用できる簡単な方法が魅力ある特徴です。
画像引用元/アウロジャパン公式サイト
ワックスが剥げてしまったところだけ補修したいという場合にも使用することができます。
耐久性は液体タイプと比べると劣ってしまいますが、施工自体は簡単なので定期的にワックスがけをするとしても負担は少ないでしょう。
シートタイプ
不織布にフローリングワックスを染み込ませたシートタイプもあり、掃除用のフローリングモップなどに取り付けてワックスがけを行うことができます。
画像引用元/アウロジャパン公式サイト
耐久性は3つのタイプ内では一番低いので、こまめなお手入れができる方におすすめです。
シートタイプには掃除の延長として手軽にワックスがけができるという特徴があります。
シートを雑巾のように扱うこともできるので、木製のドアなどの建材や家具にも利用できる便利さがあります。
手軽にできるシートタイプですが中には専用のモップが必要なこともあるので、よく確認してください。
目的に合ったワックスを選ぶ
フローリングワックスの選び方3つ目は、自分の目的に沿ったワックス剤を選ぶという方法です。
フローリングにワックスをかける際に重要視したいこと3点をまとめました。
- ワックスがけの頻度を少なくしたい場合
- ペットがいる場合
- ちいさな子どもやお年寄りがいる場合
詳しく説明していきます。
頻度を少なくしたい場合、耐久性の高いワックスがおすすめ
ワックスがけの作業は手間がかかるため、多くの方がワックスの頻度を減らしたいと考えているかと思います。
頻度を少なくする秘訣は、耐久性の高いワックスを選ぶことです。
耐久性を重視する場合、ワックスの保護効果が1年以上続くものを選ぶのがおすすめです。
一部の商品には「超耐久性」と謳っているものもあり、中には最長2年間も効果を持続させる商品も存在します。
通常、ワックスがけは半年から1年ごとに行われることが一般的ですが、その作業は手間がかかります。
毎回のワックスがけに時間を割けない方にとって、耐久性の高いワックスを検討してみることをおすすめします。
ワックス作業の煩わしさを2年に1度に減らせることは、忙しい日常生活においてありがたいことですね!
ペットがいる場合、専用ワックスがおすすめ
ペットを飼っているご家庭では、専用のペット対策ワックスを選ぶことをおすすめします。
通常のワックスの場合、ペットのおしっこが床につくと、ワックスが剥がれる原因となることがあります。
また、ペットの爪による引っかき傷から床を保護するためにも、ペット対策専用のワックスを選ぶことが大切です。
さらにペット対策専用のワックスは、安全な成分で作られているので、ペットが舐めても安心できる仕様になっています。
また、専用ワックスは床が滑りにくいように工夫されているため、ペットの安全性も考慮されています。
ペットとの快適な共存を実現するために、ペット対策ワックスを検討してみてくださいね!
子どもやお年寄りがいる場合、滑りにくいワックスがおすすめ
お子さんやお年寄りがいるご家庭には、滑りにくいフローリングワックス剤を選ぶことをおすすめします。
家の中でで走り回るお子さんやお年寄りがいる場合、ワックスがけをした床は滑りやすくなり、転倒してしまう危険性があります。
そこで、特に滑りにくい効果を持つフローリングワックスが販売されているので、ぜひ検討してみましょう。
家族の安全を守るために、よく確認してからワックスがけを行ってくださいね!
フローリングワックスのやり方
それではフローリングのワックスのかけ方をご紹介していきます。
フローリングワックスの工程は以下のとおりです。
- 必要なものを準備する
- 動かせる家具や物をどかす
- 掃除機でゴミやほこりを吸い取る
- 雑巾またはクイックルワイパーなどで水拭きをして床の汚れを落とす
- 動かせない家具や巾木を養生する
- ワックスをかける
- ワックスを十分に乾燥させる
各工程の詳しいやり方をご説明いたします。
①必要なものを準備する
まず、フローリングワックスに必要なものを説明いたします。
ワックス剤 | ご家庭の床材や目的に合ったワックス剤を選びましょう ワックスがけをしたい範囲も把握して必要な量を用意します |
---|---|
ワックス塗布用具 | ワックスを床に塗るための道具です ワックスの種類によって異なります 乾いた雑巾などでも可能です |
ゴム手袋 | ワックス剤を素手で触ることを避けるために用意します |
養生テープ | ワックス剤を付いてほしくない箇所を養生するために用意します |
掃除機 | ワックスをかける前に掃除が必要なためです |
雑巾・バケツ | ワックスをかける前に掃除が必要なためです |
ワックスを丁寧にかけても、手順を誤るとゴミや髪の毛が入り込んでしまい仕上がりが残念な結果になってしまいます。
きれいにワックスを施すためには正しい手順で下準備をしっかりすることが重要になのですね!
②動かせる家具や物をどかす
ワックスをかける時に、家具などでも移動できるものは別の部屋などに移動させることをおすすめします。
移動スペースがない場合、ワックスをかける部屋を半分に区切り、片側ずつ作業しましょう。
区切る際に養生テープなどで印を付けておくと作業がスムーズです。
印があると、どこまでワックスをかけたか一目で確認できるので効率的ですね!
③掃除機でゴミやほこりを吸い取る
髪の毛やホコリなどの乾いたゴミはしっかり取り除きましょう。
ただし掃除機をいきなりかけてしまうとすでにあるホコリが舞い上がってしまいます。
まずはフロアワイパーやフローリングモップを使ってホコリを集めることから始めましょう。
掃除機をかける際は、フローリングの継ぎ目にホコリなどのゴミが残らないように木目に沿って平行にかけることを心がけましょう。
しっかりゴミを取り除いて、美しい仕上がりを実現しましょう!
④雑巾またはクイックルワイパーなどで水拭きして床の汚れを落とす
床にはホコリなどのゴミだけでなく、皮脂や食べこぼしなどでも汚れてしまっています。
そのような汚れを落とすために、水を含ませた雑巾やクイックルワイパーで床を拭きます。
ただし、水分が過剰だと床を傷める恐れがあるため注意しましょう。
水拭きが終わったら、乾いた雑巾で軽く乾拭きを行います。
皮脂や汚れを効果的に落とすために、床専用クリーナーを使用するのもいいでしょう。
床専用クリーナーが手元にない場合は、一般的な住居用洗剤でも代用可能です!
⑤動かせない家具や巾木を養生する
ワックスがついてほしくない場所には養生テープを使用して保護をします。
動かせない家具や、巾木などが該当します。
マスキングテープでも代用可能です。
養生テープを剥がすのはワックスが完全に乾いた後にしてくださいね!
⑥ワックスをかける
下準備を全て終えたら、いよいよワックスをかけていきます。
ワックスをかける作業にはいくつかのポイントに注意が必要です。
ワックスをかける順番
ワックスは出入り口から一番遠い部分からかけ始めます。
ワックスを塗った跡は乾くまで触ったり踏んだりしてしまうと、きれいに仕上げることができないので出入り口を塞いでしまうと部屋から出られなくなってしまいます。
ワックスの量は均一に
過剰にワックス剤を撒いたり、塗布するための用具に付けすぎたりしてしまうとムラが発生してしまいます。
かすれない程度に薄く塗ることを心がけましょう。
ワックスの量が多いと跡が白く残ることがありますが、白さがなくなるまで薄く伸ばすようにしましょう。
ワックスは一定方向に塗る
ワックスをかける際は床をゴシゴシと磨くようにするのではなく、フローリングの板目に沿って一方向にスーッとかけるのがきれいに仕上がるコツです。
あまり力を入れずやさしく塗り拡げていきましょう。
以上のポイントを守ることで美しい床を実現することができます!
⑦ワックスを充分に乾燥させる
ワックス作業の最後には、しっかりと乾燥させることが大切です。
使用したワックス剤や、時期・天候によって違いはありますが、乾かす目安時間は1時間程度です。
ワックスを2度塗りする場合は1度目のワックスが完全に乾燥した後に、2度目のワックスをかけましょう。
床が乾燥しベタつきのない状態になったら作業は完了です!
番外編|ワックスシートで失敗する例
フロー‐リングにワックスをかけるには、準備にも作業自体にも手間がかかるので、手軽に済ますためにワックスシートを利用する方も多いと思います。
ただしワックスシートの使用方法を間違って失敗する例もあるので、ご紹介しますね。
ワックスシートを利用してワックスがけをしたらムラができてしまった!
一番多い失敗例がこちらです。
ワックスシートに含まれているワックス剤の量が少ないのが原因でムラになってしまったり、塗り伸ばさなかったことが原因だったりします。
ワックスシートではワックス量が調整できないのでムラになりやすいことがあります。
失敗してしまった場合は床用クリーナーなどで一度剥離してから、もう一度ワックスを塗布しましょう。
タイプ別!おすすめのフローリングワックス9選
ホームセンターなどに行っても、さまざまなフローリングワックス剤が販売されていて、何を買っていいか迷ってしまう方も多いと思います。
最近では100円均一でも、フローリングにワックスをかけられる商品があるので便利な世の中になりました。
何を使ったらいいか悩んでいる方へおすすめのフローリングワックス剤を9つ選びました。
- 液体タイプ
- スプレータイプ
- シートタイプ
以上の3つのタイプに分けてご紹介していきますね。
液体タイプのおすすめフローリングワックス
手間は一番かかりますが、しっかりワックスをかけられる液体タイプのおすすめ商品を紹介いたします。
リンレイ|フローリング専用ワックス
画像引用元/リンレイ公式サイト
対応床材 | フローリング床(樹脂塗装された木製の床) |
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成分 | 合成樹脂(アクリル樹脂)、水 |
内容量 | 500ml〜4L |
施工面積 | 500mlで30畳分 10mlで1㎡ |
日本に流通する約7,700種類のフローリング材を研究し、設計されたフローリングワックス剤です。
高密着で高耐久な性質で、ワックスフリーのフローリングのようなUV塗装の床にも使用でします。
耐水性も高く、施工後のお掃除も楽になるでしょう。
床暖房がついた床にも使用できますが、その際は電源を切った後床が冷めていることを確認してから使用するようにしてください。
リンレイ|リビングわん&にゃん!スリップ軽減ワックス
画像引用元/リンレイ公式サイト
対応床材 | フローリング床(樹脂塗装された木製の床)、ビニール製の床 |
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成分 | 水、アクリル系樹脂エマルジョン、レベリング剤、可塑剤 |
内容量 | 500ml |
施工面積 | 500mlで30畳分 10mlで1㎡ |
滑りやすいフローリングを、ペットにとって快適なものにするために考えられて設計されたフローリングワックス剤です。
滑りにくいという性質の上傷にも強く、しっかりフローリングを保護してくれます。
ワックス乾燥後は、ペットが床をなめてしまっても大丈夫なような安全性にも配慮された商品です。
AURO|Nr.431 フロアー用ワックス
画像引用元/AURO公式サイト
対応床材 | 木材全般 |
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成分 | 水、アルコール、亜麻仁油、カルナバ蝋、蜜蝋、オレンジ油、キサンタンガム、ユーカリ油、炭酸カリウム、ホウ砂、ホウ酸、カゼイン |
内容量 | 500ml/1L/5L |
施工面積 | ‐ |
水1Lに対しワックス剤をキャップ3杯入れ希釈液を作り、雑巾を使って拭き掃除の要領で使用できるワックスです。
クリーニング効果とワックス効果を同時に得られ、あらゆる木材に安心して使うことができます。
普段から日常的に使用していれば、大掛かりなワックスがけは不要なのに美しい床を保つことができます。
毎日使用しても問題はありませんが、最低でも月2回ほどの作業は必要です。
スプレータイプのおすすめフローリングワックス
スプレータイプは、手軽に使えるという魅力があります。
使いたい部分にだけというような使い方もできる便利な商品を紹介していきます。
Bona|フロアクリーナー
画像引用元/Bona公式サイト
対応床材 | フローリング全般(塗装仕上げ、ワックス仕上げ、オイル仕上げの床) |
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成分 | 水、PPG-2 メチルエーテル、ブトキシプロパノール、ジイソブチレン-マレイン酸共重合体、PEG/PPG、プロピルヘプチルエーテル、イソトリデカノール エトキシレート、アルコール エトキシル酸塩、アラニン酸ジカルボキシメチル三ナトリウム、クエン酸、リキティントブルーHP、ベンゾイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン |
内容量 | 1L/2.5L(詰替え用) |
施工面積 | 1Lで250㎡ 1㎡あたり2回噴射 |
こちらの商品は速乾性に優れ、拭きムラや残留成分が残らない商品です。
水で薄めたりする必要はなく、そのまま床に噴霧して使えるので手軽に使用することができます。
ホコリや汚れを除去しつつ、床の自然な輝きと美しさを引き立ててくれます。
Boden AURO|フローリングワックススプレー
画像引用元/Boden公式サイト
対応床材 | フローリング |
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成分 | 重曹電解水、カルナバ蝋、蜜蝋アンモニウム石鹸、亜麻仁油スタンド油、亜麻仁油、オレンジオイル、ダンマル樹脂、ミルクカゼイン、ホウ砂、ホウ酸、メチルセルロース、ローズマリー油、ユーカリ油、珪藻土、植物アルコール |
内容量 | 350ml |
施工面積 | ー |
天然素材の成分で作られており、素手でも使えるというほど肌に優しいワックスです。
ペットや赤ちゃんがいる家庭でも安心してご使用いただけますが、ミルクカゼインという成分が含まれているため、乳製品アレルギーの方は注意が必要です。
スプレータイプなので、日常の掃除と同時に手軽にワックスを塗布できます。
さらに、マイナスイオン効果により床を保護し、静電気によるホコリの付着を防ぎます。
これによりお手入れがしやすく、床がいつも美しい状態を保ちます。
SHIELD|FLOORING SHIELD
画像引用元/公式サイト
対応床材 | フローリング、無垢フローリング、クッションフロア、Pタイル |
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成分 | 天然無機ガラス成分、特殊電荷水、アルキル珪酸エチレート、高沸点特殊浸透剤、脂肪酸界面活性剤(非イオン系)、安定剤、香料、艶出し剤 |
内容量 | 500ml |
施工面積 | ー |
掃除をしながら同時にフローリングにコーティングができるスプレータイプのワックス剤です。
液体タイプのワックスは難しいと感じている方におすすめです。
成分も天然の素材を使用しているので、ペットが居るご家庭でも安心して使うことができます。
シートタイプのおすすめフローリングワックス
シートタイプのワックス剤は、100円均一でも手軽に購入することができます。
スプレータイプよりももっと簡単にワックスをかけることができるので、ワックスがけに時間がかけられないという方におすすめの商品です。
リンレイ|オールワックスシート
画像引用元/リンレイ公式サイト
対応床材 | フローリング床(樹脂塗装された木製の床)、ビニール製の床 |
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成分 | 合成樹脂(アクリル樹脂)、水 |
内容量 | 4枚 |
施工面積 | シート1枚で6畳 |
3枚の重なったシートにワックスをたっぷり含んだシートで、手軽に且つ仕上がりは本格的なコーティングが可能な商品です。
専用のアイテムを購入する必要もなく、お持ちの床拭き用の掃除用ワイパーに装着が可能です。
乾燥時間も10分と短いのに、ワックスの効果は最大で4ヶ月持続するというのも魅力の1つです。
リンレイ|リビングわん&にゃん!スリップ軽減ワックスシート
画像引用元/リンレイ公式サイト
対応床材 | フローリング床(樹脂塗装された木製の床)、ビニール製の床 |
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成分 | 合成樹脂 |
内容量 | 10枚 |
施工面積 | ー |
液体タイプでご紹介したペット専用ワックス剤の、シートタイプです。
ペットが滑りにくい床や、ペットの引っかき傷から床を守るためには、ペット専用のワックス剤をおすすめします。
ワックス後にペットが舐めても安全な成分で作られています。
Boden AURO|フローリングワックスシート
画像引用元/Boden公式サイト
対応床材 | フローリング・木製品 |
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成分 | 重曹電解水、発酵アルコール、カルナバ蝋、蜜蝋アンモニウム石鹸、 亜麻仁油スダンド油、亜麻仁油、オレンジオイル、ダンマル樹脂、 ミルクカゼイン、ホウ砂、ホウ酸、メチルセルロース、 ローズマリー油、ユーカリ油、珪藻土、植物アルコール |
内容量 | 10枚 |
施工面積 | ー |
お手持ちのフローリングワイパーに取り付けて拭くだけで、汚れを取り除きながらワックスの効果も同時に得られる商品です。
速乾性に優れ、拭いた後でもすぐに歩くことができる上に、木製品であればどんな場所でも使用できるので家具などにもお使いいただけます。
樹脂系のワックスの時に発生する剥離作業は不必要なため、大掛かりなワックス作業を手軽に終えることができます。
お掃除業者への依頼もおすすめ!料金もご紹介
ご自分でもフローリングワックスをかける事はできますが、ワックスを剥がす必要があったり下準備が大変だったりするので手間がかかります。
そんな時はプロの業者に依頼することを検討してみるのはいかがでしょうか?
プロの技術でピカピカの完璧な床を、手間いらずで手に入れることができます。
フローリングのハウスクリーニングにおすすめの掃除業者を3社ご紹介していきます。
各業者の料金等の比較表は以下の通りです。
横にスクロールします
フローリング清掃+ワックス | 清掃+剥離作業+ワックス | 依頼可能単位 | |
ダスキン | 898〜1,037円/㎡ 地域差あり |
2,124円〜 | 11,000円以上で依頼可能 加盟店により異なる場合あり |
おそうじ本舗 | 814円〜 | 2,037円〜 剥離のみなら1,358円 |
10帖単位 (剥離は1帖単位でも可能) |
おそうじ革命 | 605円〜 (清掃のみなら330円〜) (ハイグレードワックスだと1,100円〜) |
1,430円〜 | 7,560円〜 店舗によって異なる可能性あり |
※業者によって料金の表示方法が違うため、1㎡あたりの金額を算出して表記してあります。
※料金は全て税込み表示です。
ダスキン
画像引用元/ダスキン公式サイト
フロアクリーニング | 10帖:14,476円〜 15帖:20,198円〜 地域差あり |
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剥離価格 | 10帖:37,611円〜 15帖:55,293円〜 床材によって価格が違う場合あり |
所要時間 | 10帖で約1時間〜2時間 剥離作業込みだと+1〜2時間 |
土日祝の対応 | △ 対応していない場合もあり |
※表示は全て税込み表示
大手として20年以上の実績があるダスキンは口コミも評価がいいので、安心感がありおすすめの業者です。
ダスキンのフロアクリーニングサービスは、プロの技術で様々な床材に対応してくれます。
しっかりと汚れを除去した後は、専用の資機材でワックスを塗布し、フローリングをつややかに仕上げてくれます。
専門のスタッフが全国どこでも一定のクオリティで施工してくれるのがダスキンの強みです。
料金は地域によって少し差があります。
安心感を求めるなら
おそうじ本舗
画像引用元/おそうじ本舗公式サイト
フロアクリーニング | 13,200円 (10帖以下一律料金) (10帖以上は1帖につき1,320円) |
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剥離価格 | 1帖:3,300円 (清掃+剥離+ワックスの施工料金) |
所要時間 | 約2時間 |
土日祝の対応 | ◯ (対応できない場合もあり) |
※表示は全て税込み表示
おそうじ本舗はハウスクリーニング業界最大手の業者です。
おそうじ本舗のスタッフは徹底的な研修を受けているので技術力が高く、専用機材を駆使しながら余すところなくフローリングを清掃しワックス施工をしてくれます。
素人ではむずかしい剥離作業も、プロの技で床を傷めることなくキレイにしてくれるので助かります。
おそうじ本舗の口コミは高評価が多いので、安心して依頼することができるでしょう。
おそうじ本舗のワックスは3種類から選べます。
- エコワックス
- 抗菌ワックス
- 高耐久ワックス
自分のスタイルや環境に合わせて選べるので、こだわりがある方にはうれしいサービスですね。
業界店舗数No.1
おそうじ革命
画像引用元/おそうじ革命公式サイト
フロアクリーニング | 清掃+スタンダードワックス:1㎡あたり605円 清掃+ハイグレードワックス:1㎡あたり1,100円 清掃のみ:1㎡あたり330円 |
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剥離価格 | 1㎡あたり追加で1,100円 |
所要時間 | 2時間〜 |
土日祝の対応 | ◯ 割増料金なし 年末年始は不可 |
※表示は全て税込み表示
おそうじ革命は大手ハウスクリーニング業者の中で、比較的料金が安いのが魅力です。
低価格でもサービスのレベルはハイレベルで、きちんとした研修を経たスタッフがクリーニングを施工してくれます。
おそうじ革命の口コミはサービスがいいと高評価が多く、リピート率は80%を誇っています。
おそうじ革命のフロアクリーニングでは、スタンダードワックスとハイグレードワックスの2種類が選べ、さらに床清掃のみのサービスも承っています。
ワックスはかけたくないけど、フローリングは掃除したいという方はおそうじ革命への依頼を検討してみるといいと思います。
高品質サービスなのにコスパ抜群!
フローリングワックスに関するよくある質問
フローリングワックスにおいてよくある質問をまとめました。
参考にしてみてください。
フローリングワックスは必要ない?しないとどうなる?
フローリングワックスは手間がかかりそうだし、どうしてもやらないとだめ?
フローリングにワックスがない状態だと、フローリング材が水分を吸収しやすく、濡らしてしまったときなどは急いで拭いても跡が残ってしまうことがあります。
さらに水分が臭いがあるものだったり、ペットの尿などだったりすると臭いが付着してしまうこともあるのです。
フローリングにワックスをかけないままでいるということは、これらの対処に手間がかかってしまいます。
新築におすすめのフローリングワックスは?
最近の新築住宅では、ワックスフリーの床材の使用が増えていて、ワックスが不要と考える方も多いと思います。
しかし、ワックスフリーの床は薄いフィルムで覆われているだけのものが多く、効果は長くても5年ほどで失われてしまうものが多い傾向があります。
そのため10年以上住むことを考えるのなら、定期的なワックスがけをすると床の美しさが長持ちします。
引っ越しをする前なら、家具などもない状態でワックスがけを行えるので、簡単に行なえますね!
ただし、ワックスフリーの床にワックスがけをする際はワックスフリーに対応したワックスを選びましょう。
ワックスフリーの床の表面には加工処理が施されているため、対応のワックス剤でないと密着性が低くなってしまい、剥がれや塗りムラが生じてしまうかもしれません。
UV塗装対応や鏡面塗装対応と表示のある商品や
高密着や高耐水と表示がある商品を使用しましょう!
ワックスが剥がれた場合の直し方と費用は?
ワックスの剥がれが見つかった場合は、ワックスの再施工が必要です。
その際、表面の凹凸やムラを解消するために、残っているワックスを剥がすことで均一にワックスを塗ることができます。
ワックスを剥がすには以下のような専用のクリーナーが必要となります。
画像引用元/リンレイ公式サイト
こちらの商品は1本で約10㎡の範囲のワックスを剥がすことができます。
(標準使用量の場合)
- ワックス剥離剤
- スポンジ
- ゴム手袋
- 雑巾
- 割り箸など先端の細いもの
- 掃除機
- 掃除機でフローリングの掃除をします
- ゴム手袋をつけてワックスを剥がしたい場所に剥離剤を塗り広げます
- 数分放置してワックスが溶けるのを待ちます
- スポンジなどを使ってこすり落とします
- 雑巾で洗剤成分を拭き取ります
- ベタつきやヌルつきがなくなるまで、雑巾で水拭きをします
一度に広い面積を行おうとせず、1㎡程の範囲で作業を繰り返すように行うのが、上手に剥離するコツです。
賃貸でフローリングワックスがボロボロな場合どうする?
賃貸住宅にお住まいの場合で、フローリングが剥がれて状態が悪くなった時は、大家さんまたは管理会社に連絡することをおすすめします。
通常、フローリングのワックスが剥がれたり損傷した場合、その修復費用は大家さんが負担することが多いです。
自分でワックスを塗り直すことも可能ですが、まずは大家さんまたは管理会社に連絡して状況を報告し、指示を仰ぎましょう。
このような連絡を取ることで、余計なトラブルを避けることができます。
定期的にワックスをかけて、フローリングをキレイに長持ちさせよう
フローリングワックスは美しい光沢をもたらしてくれるだけではなく、床を保護し耐久性を高めてくれます。
その効果を最大限引き出すためには、正しい手順や方法で作業を行うことが重要です。
ワックスの定期的な施工でフローリングの美しさを長く保てるようにしましょう!
床がピカピカに光っていると気持ちいいですよね!