カーリースとは？個人と法人での仕組みの違いをわかりやすく解説！

毎月決まった料金を支払えば自分の車のように利用できることで人気の「カーリース」。

テレビや雑誌などでも紹介され、カーリースの人気が高まっていますが、契約方法や仕組みなどが分からず利用を躊躇っている人も多いのではないでしょうか。

車の購入やレンタカーのように分かりやすい料金体系ではないため「カーリースやめとけ」と敬遠されがちですが、月々の支払いを安く抑えられることで人気が高まっています。

そこで今回はカーリースの仕組みや個人と法人での違いなどを分かりやすく解説していきます。

【おすすめカーリース3社比較】

カーリース名	取扱車種	価格	契約期間	おすすめ度
定額ニコノリパック	国内全車種	月5,500円〜（税込）	3年〜7年	☆☆☆☆☆
定額カルモくん	国内全車種	月11,220円〜（税込）	1年〜11年	☆☆☆☆
カーコンカーリース	国内全車種	月8,000円〜（税込）	7年または9年	☆☆☆☆

▽業界最安！月額5,500円〜▽

カーリースとは？

カーリースとは毎月定額の料金を支払うことで車を借りられるサービスのことです。

契約者は自分の好みの車を選ぶことができ、カーリース会社がその車を代理で購入します。

そのため車の所有者はリース会社、使用者は契約者として登録されます。

原則として返却を前提としているカーリースは年単位での契約が一般的ですが、中には1ヶ月から1年未満と短期で契約する方もいます。

毎月定額料金を支払えば好きな車に乗れることで人気のカーリースですが、新車を購入した場合やレンタカーで車を借りる場合と何が違うのでしょうか。

また、カーリースを利用する際、個人と法人で何が違うのかも気になりますよね。

ここからは、カーリースは車の購入やレンタカーと何が違うのか、個人と法人での違いなどを説明していきます。

カーリースと車の購入の仕組みの違い

車を購入した場合、車両の本体価格はもちろん、頭金や自賠責保険料などさまざまな初期費用がかかります。

それに対して、カーリースを利用する場合は頭金や初期費用がかかりません。

頭金なしで初期費用も含めてカーローンを組めば毎月定額で返済するからカーリースと変わらないのでは？と思う方もいらっしゃるでしょう。

ただし毎月支払う料金が高額になるのに加えて、ローンはあくまで車両本体価格と利息のみ。

車に乗るためにかかる維持費は、毎月の返済費用とは別にかかってしまうのです。

例えば、毎年納付する自動車税や2年に1回車検の費用はもちろん、急な故障で修理が必要となった場合は多額の出費が予想されます。

一方でカーリースの場合は、車検や税金などの費用は毎月の支払料金に含まれているため、大きな出費を心配する必要はありません。

毎月の支払額を一定にして、家計管理を楽にしたいという方には最適なサービスといえるでしょう。

カーリースとレンタカー・カーシェアとの仕組みの違い

では、同じ「車を借りる」でもカーリースとカーシェア・レンタカーの違いは何でしょうか？

それぞれの仕組みについて、まずは表で見ていきましょう。

カーリースは年単位での契約、レンタカーは数時間〜数日、カーシェアは30分〜数時間程度の利用がメインになります。

ただしカーリースは年単位で契約すればいつでも好きな時に乗れるのに対して、レンタカーやカーシェアは利用したい時に在庫がなく、利用できないケースもあります。

また車種選びもカーリースなら好きなメーカーや色の中から自由に選べるのに対し、カーシェアやレンタカーは在庫がある車種に限りますので、自分好みの車に乗れない場合があるのです。

そのため、カーリースは好きな時にいつでも自家用車のように乗りたい人に最適です。

一方で、週1のちょっとした買い物や送迎に利用したいという方はカーシェア、週末のドライブや一時的な帰省・旅行に数日間だけ利用したいという方ならレンタカーを検討するとよいでしょう。

個人と法人の仕組みの違い

個人と法人のカーリースで違う点は主に審査内容と、リース料金を経費で計上できるかどうかが挙げられます。

個人向けの場合、審査内容は年収・勤務年数・職種など個人の情報が審査対象となります。

ですが、法人の場合は会社の経営状況・資本金・負債残高などが審査対象となります。

また税金については、法人の場合はリース料金の全額を経費として計上できるので経費の管理が楽になり節税効果も見込めます。

法人向けカーリースが社用車として利用されるのと異なり、個人向けカーリースでは契約者のライフスタイルに合わせて利用されます。

そのため、法人向けの料金よりも負担のない価格帯と豊富なプランが用意されているのが大きな特徴です。

新車と中古車の仕組みの違い

カーリースを選ぶ際、新車と中古車で何か違いがあるのでしょうか。

どちらも月額料金を支払って利用する基本的な仕組みは同じですが、中古車の場合は車両本体価格や月額料金が新車より安いというメリットがあります。

「車のリースを考えているけど毎月の支払額をなるべく安く抑えたい…」

という方には中古車を選択肢に入れましょう。

新車リースで返却された車や、レンタカーで利用されていた車が中古車リースとして利用されますが、メンテナンスや清掃はしっかりされているため、価格を重視したい方は中古車がおすすめです。

新車の場合は、長期的な保証や、最新機能がついた車に乗れること、選べる車種が豊富などたくさんのメリットがあります。

中古車のメリットは納車までのスピードが早い、短期間での契約ができることなどです。

長期的に自分の好みの車に乗りたい方は新車、短期間での利用を考えている方は中古車でも十分満足できるでしょう。

中古車が多い？超短期カーリースの仕組み

カーリースは最短1ヶ月から契約できる超短期サービスがあります。

「仕事の関係で数ヶ月だけ車を利用したい」

「次の新車が納品されるまでの間に利用したい」

など理由はさまざまですが、短期契約の場合は長期契約と違い提供される車は中古車になります。

理由として、車両本体価格を契約期間で割って月額料金を算出する仕組み上、1年未満の短期契約では月額料金が高くなってしまうからです。

また、カーリースは頭金などのまとまった費用がかからないことがメリットですが、短期契約の場合は初期費用がかかることがあるので注意が必要です。

カーリース業者別で仕組みはどうなってる？

カーリースの料金は、カーリース会社によってさまざまなプランがあるものの、基本的な仕組みはどのカーリース会社でも同じです。

カーリースは車の購入代金から契約期間満了後の車の価格（残存価値）を引いた価格と税金や保険料、そしてリース会社の金利を載せた価格で月々の料金が計算されています。

残価とは、リース契約満了時における車の価値（下取り価格）のことをいいます。

返却する車の費用は払う必要がありませんので、車両価格から残価を差し引いた金額だけを支払えばいいわけです。

そして諸費用などの金額を契約期間で割るため、長期契約するほどひと月の支払額が下がり、リース料金が安くなる仕組みとなっています。

さらにカーリースの月額料金には、自動車税・自賠責・重量税などさまざまな費用が含まれているため、新車を購入する際のようにまとまった費用や車検費用は必要なく、月額料金のみで利用できるのです。

では、実際にカーリース業者によって多少なりとも仕組みに違いはあるのでしょうか？

次の項目ではおすすめのカーリース業者ごとに他社より優れた特徴とその仕組みを解説していきます。

定額ニコノリパック（ニコノリ）の仕組み

ニコノリは業界最安と言われるほど料金が安いことで有名なカーリースです。

では、なぜ新車なのに安いのでしょうか？

その仕組みとは、あらかじめ契約終了後の予測車両価格を値引きし、さらに以下の条件を契約前にお願いすることで、さらに値引きしてお安く提供しています。

つまり、お客様に大切に車に乗っていただくことで、将来の車の価値を上げ、その分をあらかじめ値引きすることでより安い値段で提供しているのです。

またニコノリは、複数のリース会社（信販会社）と提携しているため、一般的な1つのリース会社で審査するカーリース業者と比較すると審査通過のチャンスが多くあります。

【実際の口コミ】

▽業界最安！月額5,500円〜▽

定額カルモくんの仕組み

定額カルモくんが一般のカーリース業者より優れている仕組みは契約期間です。

カーリース業者では3年・5年・7年から契約期間を選択するプランが一般的ですが、定額カルモくんなら最短の1年〜最長11年まで1年ごとに選択することが可能です。

とにかく長く安く乗りたい方なら、最長11年で毎月の支払いも家計に優しい料金になるから安心ですね。

またカーリースといえば、まず審査が通るかどうか不安な方も多いでしょう。

定額カルモくんなら車種やプランが決まっていなくても、とりあえず審査に通るかどうか「お試し審査」で気軽に試すことが可能です。

とにかく何よりカーリースの審査が通るか不安という方は、まず定額カルモくんでお試し審査をしてみると良いでしょう。

【実際の口コミ】

▽契約期間は1年〜11年まで選択可！▽

カーコンカーリースの仕組み

カーコンカーリースが他の一般的なカーリース業者より優れている仕組みは「契約満了後に車がもらえる」点です。

では、なぜ車がもらえるのでしょうか？

その仕組みは、カーコンカーリースは残価設定がなくリース期間中は車両価格を全額払っているからです。

要するに車を購入した場合は、車両価格と利息を毎月定額で払う＋メンテナンス・税金などの維持費ですが、カーコンカーリースだと維持費の部分も定額料金に含まれます。

よって車にかかる費用が維持費も含めて毎月定額で支払えるのはメリットですが、その分総支払額は割高になります。

とはいえ、ペットやお子様がいて車内の汚れや長距離ドライブが多く走行距離が気になる方は、車の価値が下がって残価精算を請求される心配がないから安心です。

▽最後は車がもらえる▽

オリックスカーリースの仕組み

カーリースといえば、審査があるため安定した収入が見込めないパートやアルバイト・専業主婦は申し込めないと思い込んでいる方が多いのではないでしょうか？

でも、オリックスカーリースなら軽自動車限定で「おくるま女子応援プロジェクト」という専業主婦・パート・アルバイト・年金受給者でも保証人なしで審査可能なプランがあります！

女子と書かれていますが、男性でも申し込みは可能です。

専業主婦やパート・アルバイトでも保証人なしで審査できる仕組みとして、オリックスグループ独自の審査を行っていることが挙げられます。

自社で審査をする場合、カーリース業者としては契約者を多く獲得した方が利益になる為、比較的審査基準が甘めになる傾向です。

またオリックスカーリースは自社オークションを持っており、万一契約者の未払いが発生してもコストをかけずに再販できます。

要するに他社より損失が少なく済むため、未払いのリスクより契約者を増やすことに重きを置いているのです。

審査落ちが不安・または他社に落ちてしまったという方は、車種を軽自動車にして「おくるま女子応援プロジェクト」で審査してみてはいかがでしょうか？

▽軽なら主婦・アルバイトでも保証人不要プランあり▽

仕組みと共にカーリースのメリット・デメリットを知る

ここまでカーリースについてや仕組みをご紹介してきましたが、カーリースを利用する場合、どんなメリット・デメリットがあるのか気になりますよね。

メリットとしては次のような項目が挙げられます。

やはり、カーリースの最大のメリットは車検や自動車税などの大きな出費が必要ないことです。

さらにカーリースの場合、毎月のリース料金に自動車税や車検費用が含まれているため、面倒な手続きをする必要はありません。

車検の時期が近づくとリース会社から車検のお知らせが届き、リース会社が指定する整備工場に依頼すればいいだけなので車検をどこに依頼するか悩むこともないのです。

ただ、カーリースはたくさんのメリットがある一方で、デメリットもあります。

カーリースでは契約時に走行距離が設定されています。

その理由として車の下取り価格である「残価」が大きく関係しています。

走行距離が多くなるほど車の価値は下がる傾向があるので、契約終了時に価値が残価を下回ってしまわないように走行距離制限が設定されています。

また、途中で解約されてしまうとそれ以降のリース料金が回収できなくなり、リース会社は損失を被ることになります。

そのため、基本的に中途解約や契約期間を変更することはできません。

契約の際に契約期間やライフスタイルに合った車種を選ぶようにしましょう。

カーリースに向いている人

• 頭金など最初にかかる費用を抑えて車を持ちたい

カーリースのメリットとしても解説しましたが、初期費用を抑えたい方はカーリースに向いていると言えるでしょう。

車をローンで購入する際、まとまった費用が必要になりますが、カーリースであれば頭金など最初にかかる費用は基本的に不要です。

初期費用を抑えて一定の月額料金で車に乗りたい方はぜひカーリースの利用を検討してみてください。

• 車に詳しくないので税金やメンテナンスを全部任せたい

毎年必ず収めなければならない自動車税や2年単位の車検。忙しい仕事や家事の合間に車検の見積もり依頼や手続きをするのはとても面倒ですよね。

カーリースではそんな面倒な手続きをすべてカーリース会社にお任せできます。

税金はカーリース会社が納税してくれるため自分で納税する必要はありませんし、車検の際は指定された店舗に車を持っていくだけで手続きをしなくて済むのです。

何社にも見積もり依頼をしたり、車に詳しくない方にとって、安心して車を利用できるのは嬉しいですよね。

• 毎月の出費を一定にして突発的な費用をなくしたい

自動車税や車検の費用など大きな出費はすべて月額料金に含まれています。

プランによってはメンテナンス費用も含まれていることもあり、車にかかる支出は月額料金のみなので毎月の支払いが安定します。

「今月は車検の費用で出費が大きい…」と気にすることもないので、家計の管理が楽になります。

• 長距離の利用がほとんどない

「買い物や子どもの送り迎えなどどうしても車が必要だけど、長距離の利用はしない」という方は、中古車を購入するよりもカーリースの利用が向いている場合があります。

設定されている走行距離が高いほど毎月のリース料金が高くなるため、近場への利用が中心の方はリース料金を安く抑えることができます。

走行距離制限を気にしずにリース車を利用できるのでカーリースに向いていると言えるでしょう。

• 改造やカスタマイズに興味がない

リース車は契約満了時に原状回復した状態で車を返却しなければいけません。

「自分の好みの車種に乗れれば良い」「改造やカスタマイズに興味がない」という方はカーリースの利用に向いていますので、カーリースの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

カーリースに向いていない人

• ローンの必要なく一括で車を購入できる

まとまった資金がある方は、車を購入したほうが総支払額が安くなるためカーリースには向いていません。

一括購入では、支払う費用は車両代金と諸費用のみですので、ローンで組んだ場合の金利を抑えることができます。

また、カーリースを利用する際に必要な審査がないので、初期費用や車検費用など大きな出費を気にしずに払える方や、一括購入できる資金のある方はカーリースには向いていないでしょう。

• 長距離の利用が多い

仕事で車での移動が多い方や、毎週長距離で旅行に行く方などは設定されている走行距離を超えてしまうかもしれません。

その場合、追加料金が発生するので、長距離の利用が多い方はカーリースには不向きと言えるでしょう。

• 改造やドレスアップなど手を加えたい

車の所有者はカーリース会社であり、契約満了時には原状回復した状態で車を返却しなければいけません。

自分の好みに改造したりドレスアップしたい方はカーリースには向いていないでしょう。

カーナビやETCといったオプションは契約時に申し込みをすれば認められるケースもあります。

自分の判断で改造するのが好きな人はカーリースでは最後に買取やもらえるプランを選択するか、車の購入も検討してみましょう。

• 車は自分の所有物にしたい

カーリースは所有者はリース会社、使用者は契約者なので、車の所有者の名義はあくまでもカーリース者になります。

自動車検査証にも所有者と使用者の名前が記載されますので、契約満了後に車をもらうまでは自分の所有物にはなりません。

車を自分の所有者としたい場合はカーリースの利用は不向きと言えます。

カーリースがおすすめできるポイント

カーリースは色んな方に対応できるように上手く仕組みが考えられているサービスで非常におすすめです。

ここからは、カーリースのおすすめできるポイントをご紹介していきます。

• 初期費用がかからない
• 月額料金を安く抑えられる
• 面倒な手続きが不要
• 契約期間が選べる
• 契約満了後、返却や再リース、買取など複数の選択肢がある

カーリースは月額料金を安く抑えることができるプランや、短期から長期契約まで自分のライフスタイルにあったプランを選択できます。

短期間での利用を検討している方にも、長距離での利用が多い方にも、利用者に合わせてさまざまなプランが用意されていますので、一度シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

カーリースの注意点

カーリースは事前にしっかり確認した上で検討する事によって、手軽で便利に利用する事ができます。

逆に、よく理解せずに利用すると思わぬリスクを抱えてしまうこともありますので、上手く活用していきましょう。

• 走行距離制限がある
• 原状回復して返却しなければならない
• 中途解約ができない
• 審査に通らなければ利用できない

手軽に車を持てる便利なサービスですが、このような注意点の他にも「契約後に予算以上の費用が必要だった」とならないように契約前にしっかり確認しましょう。

プラン内容によっては「中古車を購入したほうがお得だった」なんてこともあります。

契約期間や料金をしっかり確認した上で契約を検討してみてください。

カーリースの仕組みに関するよくある質問

本記事では、カーリースの仕組みやメリット・デメリットについて解説していきました。

毎月の出費を定額にしたかったり、メンテナンスなど全てお任せしたい方には向いていることが分かりましたね。

ここからは、カーリースの仕組みについてよくある質問をピックアップして回答していきます。

ナンバープレートは「わ」ナンバーですか？

カーリースの場合、車を購入したときと同じように通常のナンバーになり、レンタカーのように「わ」ナンバーにはなりません。また、契約者の希望により希望ナンバーを取得することができます。

リース料金の支払いはどんな方法がありますか？

銀行口座引き落としのため、クレジットカードでの支払いはできません。

契約者以外も運転しても大丈夫ですか？

ご契約者以外の運転は、ご契約者と同一生計・同居のご家族のみです。

その際は任意保険の加入内容にご留意いただくことをおすすめします。