30坪の平家はどんな間取りが可能?家族人数や価格ごとの建築実例も紹介!
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平屋はコストの高い基礎部分が2階建て住宅よりも大きくなるため、建築費が高くなる傾向にあります。
そのため、建築費を抑えるためには平屋建築面積を小さくする必要がありますが、その際にはどのような間取りになるのかをイメージしておくことがポイントです。
そこで、この記事では30坪の平屋を建てた場合の間取りや価格について、解説します。
目次
平家で30坪はどれぐらいの広さ?
「30坪」という面積がどのくらいの建物ボリュームになるのかは、平屋に限らず知っておくべきです。
この章でお伝えすることを簡単にまとめると以下の通り。
⚫︎30坪は間取りの工夫次第で、十分に生活できる広さ
⚫︎2階建て住宅も含め、建物の平均的な大きさは100~120㎡
この章では30坪のイメージについて、解説します。
30坪は「約60畳」ぐらいの大きさ
30坪は約60畳の大きさとなり、間取りは3LDK~4LDKとなるのが一般的です。
また、住宅金融支援機構が公開しているデータによると、マンションの平均面積が65㎡前後になるそうです。
つまり、30坪をメートル換算した場合に99.17㎡となることからも、生活空間の確保は十分に可能といえます。
平家の平均面積はどれぐらいか
住宅金融支援機構が公開しているデータによると、2階建て住宅を含めた戸建ての平均面積は、次のようになるそうです。
不動産種別 | 平均面積 |
---|---|
注文住宅 | 122.8㎡ |
中古戸建て | 114.2㎡ |
土地付き注文住宅 | 111.5㎡ |
建売住宅 | 101.9㎡ |
上記のように、100㎡を超える住宅になることが多く、このことからも30坪(99.17㎡)の家を建てる場合は、間取りに注意する必要があります。
【30坪で何人まで暮らせる?】平屋で暮らすのに必要な間取り・坪数
30坪の平屋を検討する際には、まず「30坪の家に何人住めるのか」を知る必要がありますが、国都交通省の住生活基本計画を元に計算するのがおすすめです。
この計画で推奨されている水準として「誘導居住面積水準」があり、世帯人数に応じて豊かな住生活を実現し、さらに多様なライフスタイルに対応できる住宅面積とされています。
また、この水準は都市部と郊外で計算方法が分かれており、2人以上の世帯では次のようになります。
- 都市部:25 ㎡×世帯人数+15 ㎡
- 郊外:25 ㎡×世帯人数+25 ㎡
この基準を元に計算すると、世帯人数ごとで推奨される広さや間取りは以下の通りです。
- 2人暮らしの場合、約19.66坪以上が目安となり、間取りは1DK~1LDKとなる。
- 3人~4人暮らしの場合、約27.22坪以上が目安となり、間取りは3LDK~4LDKとなる。
- 5人暮らしの場合、約42.35坪以上が目安となり、間取りは4LDK以上が理想。
そこで、この章では上記の計算式を使い、2人~5人暮らしに必要な住宅面積について、解説します。
2人暮らしなら22坪以上が目安
2人暮らしの場合、快適に暮らすために必要な住宅面積は、次のようになります。
- 都市部:25 ㎡×2人+15 ㎡=65㎡(約19.66坪)
- 郊外:25 ㎡×2人+25 ㎡=75㎡(約22.68坪)
つまり、30坪の平屋であればエリアを問わず、十分に生活できる空間を確保することができ、間取りは1DK~1LDKでも問題ないといえます。
3〜4人家族なら最低24坪〜34坪以上が目安
3~4人暮らしの場合、快適に暮らすために必要な住宅面積は、次のようになります。
- 都市部:25 ㎡×3~4人+15 ㎡=90㎡~115㎡(約27.22坪~約34.78坪)
- 郊外:25 ㎡×3~4人+25 ㎡=100㎡~125㎡(約30.25坪~約37.81坪)
このように、夫婦+子ども1人~2人といった核家族になると、30坪の家は少し窮屈に感じる可能性があるといえます。
また、2~3の部屋数が必要になることから、3LDK~4LDK以上の間取りが理想です。
つまり、30坪の平屋に3人以上で住む場合、間取りを工夫する必要があるといえます。
5人家族だと最低28坪〜39坪以上が目安
5人暮らしの場合、快適に暮らすために必要な住宅面積は、次のようになります。
- 都市部:25 ㎡×5人+15 ㎡=140㎡(約42.35坪)
- 郊外:25 ㎡×5人+25 ㎡=150㎡(約45.37坪)
夫婦+子ども3人、もしくは夫婦+親2人+子ども1人など、5人家族の場合は部屋数を多くする必要があります。
つまり、夫婦を1部屋とした場合でも最低3部屋が必要になることから、4LDKは必須です。
また、部屋数をまとめるなどの工夫をしたとしても、少なくとも、前述した3人~4人家族と同様の目安となる28坪〜39坪は必要になると思われます。
30坪の平家を建てるのにかかる費用相場は?
30坪の平屋を建てる場合には、建築費用の相場を知っておくことで、総費用のイメージを持つことができます。
そこで、この章では30坪の平屋を建てる際の平均価格と、建築費用を抑えるコツについて、解説します。
- 30坪の平屋を建てるのにかかる平均金額は、1,500万円~2,700万円。
- 建築費用を抑えるためには、ハウスメーカーの選定と設備や建材の選択が重要。
平均金額は1,500万円~2,700万円ぐらい
SUUMOで公開されている平屋の相場によると、1,500万円~2,700万円の事例が多いです。
このように、平均価格とはいってもばらつきが大きく、依頼するハウスメーカーによって建築費用は大きく異なることが分かります。
そのため、建築費用の相場は押さえつつも、なるべく早い段階で検討しているハウスメーカーで平屋を建てた場合の見積を取得することが、重要といえます。
建築費用を抑えるコツ
前述したように、建築費用はハウスメーカーによって大きく異なるため、建築費用を抑えるためにはローコスト住宅を候補に入れておくのがおすすめです。
こうすることで各メーカーの費用検討をすることができ、「価格」と「性能」のバランスを見据えつつ、希望の平屋を建築することが可能です。
また、平屋に使用する建材や設備をダウングレードしたり、なるべくフラットな土地を購入することでも、コストダウンさせることができます。
一方で、平屋は屋根が大きいことから、太陽光発電によってランニングコストを下げ、総費用だけでなく生涯支払う光熱費を減らす方法もあります。
つまり、建築費用を下げるコツは、総費用+ランニングコストのバランスが重要といえ、そのためにも様々なハウスメーカーの特徴と価格帯を知っておくことが、重要となります。
30坪の平家の建築実例(外観・間取り図あり)
30坪の平屋は家族構成によっては窮屈に感じる可能性があることから、多くの建築事例を参考にする必要があります。
そこで、この章ではSUUMOで公開されている事例の中から、間取り別に紹介します。
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建築事例 | 内容 |
---|---|
【3LDK・1,650万円】
収納スペースを意識した長方形の平屋 |
6畳の小屋裏収納を採用し、収納スペースと居室の空間確保を同時に実現した建築事例。 |
【3LDK・2,900万円】
中庭を有効活用した、自然と調和する外観の平屋 |
北側に中庭を3つ設置することで、どこからでも自然を見ることができる建築事例。 |
【4LDK・2,000万円】
おしゃれと生活動線にこだわった間取り |
南国リゾートのような外観と、生活動線が重ならない工夫がされた建築事例。 |
【4LDK・1,422万円】
横長でシンプルな輸入住宅の平屋 |
外観にこだわりを持ちつつも、横長でシンプルな設計にすることで、コストダウンに成功した建築事例。 |
【5LDK・2,190万円】
三世代が住む、自然光を有効活用した南玄関の平屋 |
三世代が快適に暮らすことができ、さらに太陽光を有効活用した建築事例。 |
【2LDK・1,820万円】
ローコスト住宅でも開放感が抜群の平屋 |
天井勾配を有効活用した、ローコスト住宅でありながら開放的な間取りを実現した、建築事例。 |
【3LDK・1,650万円】収納スペースを意識した長方形の平屋
画像提供元/SUUMO公式サイト
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平屋を建築する際には、収納スペースの確保が大きな課題となります。
なぜなら、収納スペースを大きくすると各居室の部屋が小さくなり、窮屈な間取りになってしまうからです。
そこで、この建築事例では小屋裏収納を設置し、さらにリビングの上を吹き抜けにすることで、開放的な空間と収納スペースの確保を実現しています。
また、カバードポーチを採用することで日当たりを良くし、庭から見える眺望を確保することにも成功しています。
【3LDK・2,900万円】中庭を有効活用した、自然と調和する外観の平屋
画像提供元/SUUMO公式サイト
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那須の別荘地に建築されたこの建築事例は、北側にむけて中庭を3つ設置し、さらにテラスを設けることで、どこからでも自然を感じることができる間取りになっています。
さらに、床暖房を導入し、那須の厳冬でヒートショックが起きないよう、対策されています。
つまり、この建築事例は自然を感じながらも安全に暮らすことができるといえ、オーナーの工夫とこだわりが見てとれる実例です。
【4LDK・2,000万円】おしゃれと生活動線にこだわった間取り
画像提供元/SUUMO公式サイト
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この建築事例では外壁に白壁を採用し、青空とのコントラストを意識した外観となっています。
さらに、玄関からリビングとファミリークローゼットへの動線を分けることで、家族の生活動線がぶつからない工夫がされています。
このように、外観はおしゃれを意識し、家屋内は効率を優先させることで、それぞれの良さを活かした平屋にすることが可能です。
【4LDK・1,422万円】横長でシンプルな輸入住宅の平屋
画像提供元/SUUMO公式サイト
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平屋はシンプルなデザインにすることで建築費を抑えることができます。
この建築事例は玄関から入ってすぐにLDKがあり、横に小上がりの和室を設置。そして奥に洋室を3つ設置するという、横長の間取りとなっています。
このように、横長に設計することでシンプルなデザインとなり、建材を少なくすることでコストダウンが可能となります。
このことからも、平屋をなるべく安く建築したい人は、参考にしてください。
【5LDK・2,190万円】三世代が住む、自然光を有効活用した南玄関の平屋
画像提供元/SUUMO公式サイト
画像提供元/SUUMO公式サイト
約42.3坪あるこの平屋には、夫婦と娘夫婦、子どもが1人の三世代が快適に住むための工夫がされています。
その中でも最大の特徴は、南向きに設置したリビングダイニングを大開口にし、太陽光を多く取り入れることができる間取りです。
このような間取りにすることで、日中は電気をつけることなく過ごすことができ、省エネにも繋がるメリットがあります。
また、南玄関にすることで冬場でも暖かく、明るい玄関となっています。
【2LDK・1,820万円】ローコスト住宅でも開放感が抜群の平屋
画像提供元/SUUMO公式サイト
画像提供元/SUUMO公式サイト
この建築事例は比較的建築費を抑えることができた平屋となっていますが、その中でも天井勾配を利用し開放的な空間を実現しています。
天井勾配とは斜めに設計された天井のことで、採用することで縦の空間を確保することができます。
さらに、キッチン→家事スペース→洗面脱衣室→浴室と一直線に配置することで、シンプルなデザインとなっています。
これによって建築費を抑え、同時に生活動線を良くすることが可能です。
このように、平屋は工夫次第で価格を抑えつつも、生活のしやすい間取りを実現できるといえます。
30坪の平屋の間取りで注意しておきたいこと
快適に生活できる30坪の平屋を建てるためには、様々な工夫が必要となりますが、注意点もあります。
そこで、この章では30坪の平屋を建てる際に、間取りで気を付けるポイントを解説します。
- 30坪の平屋を建てるためには広い敷地が必要となり、さらに建ぺい率にも注意を払う必要がある。
- 平屋を建築する周辺に2階建て住宅が多い場合、日当たりや風通しが悪くなることがある。
- 外から家の中が見えないよう、防犯対策に気を使う必要がある。
30坪の平屋を建てるには広い敷地が必要
平屋は2階建て住宅よりも広い敷地が必要となるため、土地探しは大きめの土地を探すことになります。
また、その際には希望エリアの建ぺい率を確認することが、ポイントです。
建ぺい率とは敷地と建築面積の最大割合を示した指標で、エリアによって30坪の平屋を建てるために必要な面積が異なります。
たとえば、建ぺい率60%のエリアで30坪の平屋を建てる場合、最低でも50坪の土地面積が必要です。
このことからも、30坪の平屋を建てるためには、土地の面積と建ぺい率に注意する必要があります。
日当たりや風通しが悪くなりやすい
平屋を建てる周辺に2階建て住宅が立ち並んでいる場合、日当たりや風通しが悪くなることがあります。
このように、日当たりと風通しが悪い場所に平屋を建てた場合、湿気によってカビが発生しやすい家になってしまうこともあります。
つまり、平屋を建築するためには建物だけでなく、建築する土地の周辺環境にも注意する必要があるといえます。
防犯対策もしっかりと考えておく
生活空間が全てワンフロアになっている平屋の場合、防犯対策を十分にしておく必要があります。
なぜなら、前面道路から生活スペースが全て見えてしまい、留守か在宅かがすぐに分かってしまうからです。
特に、日当たりを良くするために開放的なリビングを採用した場合には、注意が必要です。
そのため、防犯砂利や目隠しフェンスなどの設置費用を用意しておくことになるため、余裕を持った資金計画にすべきです。
30坪の平家に関するよくある質問
この章では、30坪の平屋に関するよくある質問について、解説します。
よくある質問 | 回答 |
---|---|
平家で30坪って大きいですか?小さいですか? | 30坪の平屋は、平均的なサイズか少し小さめ。 |
中庭のある平家は30坪だと厳しいですか? | 30坪の平屋で中庭の設置は可能。
ただし、小さな間取りにならないよう、工夫が必要。 |
平家で30坪って大きいですか?小さいですか?
世帯構成によって必要な建築面積は異なりますが、3人暮らし以上の場合は30坪の平屋では窮屈な生活になる可能性があります。
また、住宅金融支援機構のデータによると100㎡以上の家が多いことから、30坪(99.17坪)の平屋は平均的なサイズか、少し小さめといえます。
中庭のある平家は30坪だと厳しいですか?
30坪の平屋であっても、中庭の設置は十分に可能です。
ただし、居室やリビングが小さくなってしまう可能性もあるため、ハウスメーカーと間取りの相談をしながら、十分に検証する必要があります。
まとめ
30坪の平屋がベストな大きさかどうかは、家族構成によって異なります。
そのため、建築した平屋に住む人数を確認した上で、30坪の平屋が実現可能かを検証することが、重要です。
また、理想の間取りを実現するためにも、なるべく多くの建築事例をチェックすることが、おすすめです。