戸建てのルーフバルコニーのデメリットは?よくある後悔と対策をご紹介!
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戸建てを検討する際にルーフバルコニーの有無で購入の判断を決めることもありますが、ルーフバルコニーを選ぶことで後悔する人も多いようです。
そのため、ルーフバルコニーの特徴や後悔しないための対策を知っておくことが重要です。
その一方で、ルーフバルコニーがある家ならではのメリットもあります。
そこで、この記事ではルーフバルコニーのメリットとデメリット、後悔しないための対策について解説します。
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目次
ルーフバルコニーのある戸建てとは?
ルーフバルコニーとは、1階の屋根部分がフラットになっており「屋上」として使用できる間取りのことです。
庭を設置できない狭い土地であっても庭のようなスペースを用意できることから、都市部でも広々した生活を実現したいオーナーに人気となっています。
このような特徴があることから、ルーフバルコニーを設置した建売住宅も多いです。
ルーフバルコニーのある戸建てによくある後悔・デメリットと対策
ルーフバルコニーは狭い土地を有効活用できる間取りとして人気ですが、失敗するケースもあることから注意が必要です。
この章ではルーフバルコニーで後悔するポイントやデメリット、対策について解説しますので、ルーフバルコニーがある戸建てを検討する場合の参考にしてください。
よくある後悔・
デメリットと対策 |
内容 |
---|---|
騒音やニオイなどで
ご近所トラブルに発展 |
その家も1階よりも2階の方が開放的なため、騒音やニオイなどが広まりやすい。 |
意外と周りからの
目が気になる |
ルーフバルコニーは意外と人の目につきやすいため、目隠しフェンスの設置など工夫が必要。 |
快適に使える季節
が少なかった |
夏と冬は快適に過ごすことが難しく、ルーフバルコニーを満喫できる季節は半年ぐらいしかない。 |
メンテナンスに
手間と費用がかかる |
屋根の面積が広いことから、雨漏りを防ぐためには適切なメンテナンスが必要。 |
柵や壁が低くて
子供だけで 遊ばせられない |
子供や遊び道具が落下しないためにも、柵や壁は高くしておくことがポイント。 |
騒音やニオイでご近所トラブルに発展
ルーフバルコニーでガーデニングやBBQを楽しむ家族も多いですが、2階は1階よりも開放的な空間であるため騒音やニオイなどが近所に広まってしまい、近隣住民とトラブルになってしまうこともあります。
このようなトラブルが起きてしまうとルーフバルコニーが使いにくくなってしまい、無駄なスペースになってしまいます。
そのため、騒音やニオイが発生するような使い方をする場合は近隣住民にあらかじめ挨拶するとともに、なるべく迷惑にならないよう使う必要があります。
意外と周りからの目が気になる
前述したようにルーフバルコニーは使い方次第ではトラブルになることがありますが、それ以前に周辺の目が気になってしまい自由に使えないというデメリットがあります。
ルーフバルコニーを使った建築事例は屋外で家族だけのプライベート空間として利用しているケースが多いですが、人の目を気にせずにくつろげる環境になるのは稀です。
つまり、イメージ通りのルーフバルコニーになるかは周辺の環境次第といえます。
こうした後悔を防ぐためにも、ある程度の目隠しフェンスや人の目につきにくい方位にルーフバルコニーを設置することをおすすめします。
快適に使える季節が少なかった
ルーフバルコニーの醍醐味はプライベート空間を満喫できるという点にありますが、そのためには快適な気候であることが前提条件となります。
このことからも、常夏の場所に家を建てない限りは1年中快適な空間とはならず、半年間も使用できる期間はないというデメリットがあります。
そのため、一部をサンテラスにして一年中使用できるようにするなどの工夫が必要となります。
メンテナンスに手間と費用がかかる
ルーフバルコニーは屋根の面積が多くなることから、構造上費用が高くなってしまいます。
さらに、形状がフラットになるため水が溜まりやすく、細かくメンテナンスしなければ雨漏りの原因になってしまうため注意が必要です。
ただし、建築初期の段階でしっかりと防水処理や樋の詰まり対策をすることで、メンテナンス工数を下げることはできます。
柵や壁が低く子供だけで遊ばせられない
敷地内で安全に子供を遊ばせてあげたいという思いでルーフバルコニーを設置したものの、柵や壁が低くて遊ばせるには不向きな場所になってしまうことが多いです。
また、ボールなどの遊び道具が外に飛び出したり道路に落ちないよう、気を配る必要もあります。
このようなトラブルが起きないよう、ある程度柵や壁を高くしておくことが重要です。
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ルーフバルコニーのある戸建てのメリット
ルーフバルコニーは思い通りの使い方ができなかったり使える時期が限られるなど、デメリットは多いです。
そのため後悔する人もいますが、その一方でメリットも多いことからデメリットだけでなくメリットも把握しておくことが重要です。
そこで、この章ではルーフバルコニーのメリットについて詳しく解説します。
ルーフバルコニー付き
戸建てのメリット |
内容 |
---|---|
一般的なバルコニー
と比べて 広く日当たりが良い |
一般的なバルコニーよりも1階の屋根部分を利用して施工している分、敷地が広く日当たりが良くなるというメリットがある。 |
空が広がっていて
開放的 |
家族だけの屋外プライベート空間を、敷地内で確保することができる。 |
遊びに、趣味、洗濯
と使い道が多い |
作業スペースが増えることから、スペース不足で悩むことが少なくなる。 |
一般的なバルコニーより広く日当たり◎
元々バルコニーは建物の外に張り出したスペースのことであって、ルーフバルコニーは1階の屋根部分を利用した施工方法となっています。
そのため、通常のバルコニーよりも構造上の強度が高く、その結果広い面積をバルコニーとして確保できるというメリットがあります。
よく似たスペースに、バルコニーに屋根がついた「ベランダ」や家屋の一部が屋外になっている「インナーバルコニー」などがありますが、どちらも敷地を多く確保しにくい構造となっています。
このようにルーフバルコニーは一般的なバルコニーよりも広く日当たりが良いことから、ガーデニングや大人数で多目的に使用するのに向いているといえます。
空が広がっていて開放的
ルーフバルコニーを活用している建築事例を確認すると、大空を見上げながらリラックスしている事例が多いことに気づきます。
このことからも、ルーフバルコニーのメリットは敷地内に家族だけの開放的な空間を確保できるという点にあるといえます。
また、天気の良い日はテーブルを出して食事ができるなど、第二のリビングとして利用することも可能です。
遊びに、趣味に、洗濯と使い道が多い
広いスペースを敷地内に確保することで多目的に利用することができ、家族との時間や趣味の時間、ダイニングスペースなど様々な用途があります。
また、何も使用していないくとも2階からの景色が広がることになり、ルーフバルコニーに接面している部屋は圧迫感のない間取りになります。
つまり、ルーフバルコニーを設置することで生活の幅が広がり、スペース不足で悩むことが少なくなるといえます。
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戸建てのルーフバルコニー設置・維持にかかる費用
戸建てのルーフバルコニーは新築時に設置する場合と後付けする場合では費用が異なるため、注意が必要です。
なぜなら、新築時と後付けでは構造計算をやり直すことになるため、改修工事に近い施工となるからです。
また、ルーフバルコニーは定期的に防水塗装をする必要があるため、メンテナンス費用を確保しておく必要があります。
そこで、この章ではルーフバルコニーの費用について解説します。
ルーフバルコニー
設置・維持に かかる費用 |
内容 |
---|---|
新築時の
設置費用の目安 |
約10万円〜12万円/㎡が相場。ただし、建物全体の構造によっては相場以上に高くなることもある。 |
後付け時の
設置費用の目安 |
約10万円〜12万円/㎡が相場に加え、約10万円〜15万円の申請費用がかかる。 |
防水塗装にかかる
メンテナンス費用 |
表面塗装だけであれば約5,000円/㎡。下地処理やトップコーティングを実施する場合は約8,000円/㎡。 |
新築時の設置費用の目安
ルーフバルコニーは約10万円〜12万円/㎡が相場となり、大人二人がくつろげるスペースとして4㎡のルーフバルコニーを設置する場合は約40万円〜48万円を予算として確保すべきです。
ただし、建築する建物の全体的な構造のバランスを取る必要があり、場合によっては相場以上になることがあります。
そのため、新築時にルーフバルコニーを設置する場合は予算と設計上のバランスが重要となります。
後付け時の設置費用の目安
後からルーフバルコニーを設置する場合、前述した相場に加えて建築確認申請が追加で必要となります。
ルーフバルコニーはカーポートやウッドデッキのような構造物とは違い、建築許可が必要なスペースです。
つまり、設置する際には設計図を作成し、市区町村の許可を得て施工することになります。
そのため、後付けの場合はルーフバルコニーの費用に加えて約10万円〜15万円の申請費用がかかることを知っておくべきです。
防水塗装にかかるメンテナンス費用
ルーフバルコニーは雨漏りの原因になりやすいことから、防水塗装は必須です。
そのため、定期的なメンテナンス費用を確保する必要がありますが、撥水能力の高いウレタン塗装をする場合は約5,000円/㎡が相場となります。
ただし、この費用はあくまでも表面費用となり、下地や汚れがつきにくいトップコーティングをするのであれば1平方メートルあたり8,000円前後の予算を確保しておくことをおすすめします。
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戸建てのルーフバルコニーに関するよくある質問
この章では戸建てのルーフバルコニーに関するよくある質問について、解説します。
よくある質問 | 回答 |
---|---|
ルーフバルコニーに
固定資産税はかかる? |
ルーフバルコニーは固定資産税の対象外となるが、大がかりな屋根やサンテラスを設置した場合は対象となることがある。 |
ルーフバルコニーは
容積率に影響する? |
ルーフバルコニーを壁や天井で囲わなければ、容積率の対象にはならない。 |
ルーフバルコニーは
やめたほうがいい? |
利用目的が明確でないのであればおすすめではない。 |
ルーフバルコニーの固定資産税は?
固定資産税は資産価値のある家屋や設備が評価額対象として算出されることになりますが、ルーフバルコニーは原則固定資産税の対象にはなりません。
ただし、大がかりな屋根やサンテラスを設置した場合は「部屋」という扱いになってしまい、固定資産税がかかってしまうこともあるため注意が必要です。
ルーフバルコニーは容積率に影響する?
インナーバルコニーは容積率に含まれてしまいますが、ルーフバルコニーは容積率の計算から除外することができます。
なぜなら、ルーフバルコニーはあくまでも屋外であり、容積の計算に使うスペースは壁や天井で囲まれている必要があるからです。
そのため、広々とした空間のルーフバルコニーは容積率に影響を与えないといえます。
ルーフバルコニーはやめたほうがいい?
ルーフバルコニーは利用目的が明確になっているのであればおすすめですが、不明確の場合は建築コストとメンテナンスコストがかかることから、おすすめではありません。
そのため、ルーフバルコニーを検討する場合は本当に必要かどうかを家族でしっかり話し合うことが重要といえます。
まとめ
ルーフバルコニーは良い点と悪い点もありますが、具体的な使用イメージが持てていない場合はおすすめできず、後悔する人も多いです。
そのため、なるべく多くの建築事例をチェックしつつも、実際に快適な生活ができる周辺環境であるかを検証する必要があります。
このことからも、ルーフバルコニーで後悔しないためにはハウスメーカーから提案される建物プランを入念に確認し、周辺環境や日当たり、子供が遊んだ場合のイメージを持ちながら家づくりを進めることをおすすめします。
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