平屋の注文住宅の相場はいくら?建築実例や価格を決めるポイントも解説!

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平屋とは1階建て住宅のことを指し、寝室・リビング・キッチン・バスルーム・トイレなどがすべてワンフロアに集約された造りの住宅のこと。

平屋には下記のようなメリットとデメリットがあります。

『平屋のメリット』
  • 地震や台風などの自然災害に強い
  • 階段や段差が少なく老後も過ごしやすい
  • 部屋と部屋の移動距離が短い
    (効率の良い生活動線を実現しやすい)
  • 家族の姿を確認しやすい
    (小さなお子さんや高齢者の異変にも気づきやすい)
『平屋のデメリット』
  • 建築費用や土地代が高くなりがち
  • 2階建ての多いエリアだと日当たりが悪い

そこで今回は、平屋の注文住宅の相場と建築実例を詳しく解説します。

価格を左右するポイントについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

平屋の注文住宅の価格相場

家を建てる際の費用は、土地ありと土地なしでは費用が大きく異なります。

また、二階建てよりも費用がかかるといわれている平屋を建てたいと検討している方は、いくらぐらい費用が必要なのか気になるのではないでしょうか?

下記では、新築で平屋を建てる際にかかる費用を状況別に詳しく解説します。

  • 土地ありの平屋相場
  • 土地なしの平屋相場
  • 二階建ての注文住宅との違い

ポイントを押さえておくと、予算計画を立てる際に役立つので、ぜひチェックしてみてください。

土地ありの平屋相場

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、土地ありで新築の平屋を建てる際の相場は下記の通りです。

エリア 注文住宅の平均価格
全国 3,715万円
首都圏 4,015万円
近畿圏 3,990万円
東海圏 3,788万円
その他の地域 3,502万円

土地ありで平屋を新築で建てる場合は、土地代を用意する必要がないため建物本体に費用をかけられます。

土地なしの平屋相場

土地なしで新築の平屋を建てる際のエリアごとの相場は、下記の通りです。

エリア 注文住宅の平均価格
全国 4,694万円
首都圏 5,406万円
近畿圏 4,914万円
東海圏 4,694万円
その他の地域 4,151万円

エリアごとに平均価格が異なるのは、エリアにより土地の価格に差が生じるからです。

自分が家を建てたいエリアの価格相場を知りたい場合は、国土交通省の「標準地・基準値検索システム」を活用してみてください。

また、上記のデータは平屋だけでなく二階建て以上の注文住宅も含む平均値なので、延床面積の少ない平屋の場合は、もう少し安い価格で建てられるでしょう。

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二階建ての注文住宅との違い

平屋の注文住宅と二階建ての注文住宅の違いは以下の2つです。

  • さまざまな面で2階建てより割高になる
  • 固定資産税も高めになる傾向がある

さまざまな面で2階建てより割高になる

平屋と二階建ての家を建てる際の条件(敷地面積・資材や設備のグレード・プラン)など、すべて同じ条件でも、平屋の方が割高になる傾向があります。

その理由の1つが、基礎と屋根部分の面積です。

基礎や屋根部分は、面積が大きくなるにつれ費用もアップしてしまいます。

そのため、平屋の建築費用は同じ広さや設備の2階建てよりも、10〜20%程度高くなるようです。

また、敷地に関しても平屋は広さが必要になるため、土地の価格も含めると総費用が2階建てよりも高額になる傾向があります。

その一方で、外観のデザインや間取りをシンプルにしたり、設備や建材のグレードを調整することで価格を抑えることが可能です。

固定資産税も高めになる傾向がある

土地の広さが同じであれば、平屋も2階建ても税金に差がありませんが、建物にかかる固定資産税は平屋の方が高い傾向があります。

なぜなら、敷地面積の広さや立地だけでなく、建材の量や設備、施工の度合いなど、さまざまな角度から判定されるからです。

固定資産税に関しては、建築価格が高い=評価額も高いと判断されますが、新築住宅には固定資産税の軽減措置があり、適用されると固定資産税が3年間50%減額されます。

平屋の注文住宅の価格相場がわかる建築実例と間取り

ここでは、建築実例と間取りをもとに、平屋の注文住宅の価格相場を詳しく解説します。

タイプの異なる平屋をピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。

1,000万円台で建てられるローコスト平屋


画像提供元/SUUMO公式サイト

『2LDK間取り図』


画像提供元/SUUMO公式サイト
本体価格 1,500万円~1,900万円(50.6万円~67.4万円/坪)
間取り 2LDK
延床面積 98.12㎡/29.6坪
敷地面積
完成時期 2018年6月

外から見えないテラスでのんびりリラックスできる平屋。

広いリビングやのんびり過ごせるテラスが特徴的なお住まいは、広いリビングで映画や音楽を楽しめる5.1chサラウンドシステムを導入し、使いやすいアイランドキッチンなどの要望を詰め込んだ空間です。

LDKと一体化したテラスに、愛犬とのびのび暮らせるリビングを希望したオーナー様も大満足とのこと。

玄関ホールと寝室の2方向からトイレに出入りできる動線を確保し、暮らしやすさに配慮しているのも特徴的です。

「動線が良く、リビングを中心に移動がしやすい家。気密・断熱性能が高く、夏は涼しく冬は暖かい、一年中快適に暮らせる家です」と、奥様もお喜びです。

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夫婦二人暮らしに最適な2LDKの平屋


画像提供元/SUUMO公式サイト

『2LDK間取り図』


画像提供元/SUUMO公式サイト
本体価格 3,480万円
間取り 2LDK
延床面積 55.48㎡/16.78坪
敷地面積 100.32㎡/30.35坪
完成時期 2022年8月

ブルーの玄関ドアがおしゃれな2LDKの平屋は、夫婦二人暮らしに最適なコンパクトサイズ。

LDKは、勾配天井と南側の掃き出し窓から入る自然光で、13.7畳とは思えないほど明るく開放的な空間を実現しました。

廊下と収納を兼ねたウォークスルークローゼットも特徴の1つ。

洗面・玄関・各洋室を回遊でき、生活導線も抜群です。

また、対面式のキッチンを採用したことで、料理や片づけなどの家事をしながら、リビングで過ごす家族とコミュニケーションをしっかりとれるのもポイント。

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黒を基調としたモダンな外観の平屋


画像提供元/SUUMO公式サイト

『3LDK間取り図』


画像提供元/SUUMO公式サイト
本体価格 3,220万円
間取り 3LDK
延床面積 86.95㎡/26.30坪
敷地面積 207.98㎡/62.91坪
完成時期 2022年6月

黒を基調とし、木目がアクセントになったモダンな外観の平屋。

勾配天井を採用したリビングは、上部から明るい日差しが差し込む明るい空間で、ロフトに上がっていけるスタイルです。

家族のライフスタイルの変化に対応できるロフトもポイントの1つ。

スタイリッシュな空間に仕上げリビングから眺める使い勝手の良いキッチンは、回遊可能なスタイルで家事効率のアップを実現しました。

寝室のクロスをダーク系にして落ち着く空間を演出し、使い勝手の良いWICも完備しています。

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家族の会話が生まれる明るい平屋


画像提供元/SUUMO公式サイト

『間取り図』


画像提供元/SUUMO公式サイト
本体価格 3,980万円
間取り 3LDK
延床面積 89.84㎡/27.17坪
敷地面積 202.66㎡/61.30坪
完成時期 2022年9月

自然光が差し込む明るいLDKは、建具をダークブラウンで統一したことから大人の雰囲気が漂う空間に仕上がりました。

アイランド型のキッチンを採用し、ぐるぐる回れる動線が家事効率をアップ。

勾配天井と大きな掃き出しによって作り出された明るいリビングは、自然と家族が集まりコミュニケーションが生まれること間違いなし。

WICを備えた寝室は収納力があり、いつでもすっきりと片付いたお部屋でくつろげます。

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圧倒的な収納力が魅力のおしゃれな平屋


画像提供元/SUUMO公式サイト

『4LDK間取り図』


画像提供元/SUUMO公式サイト
本体価格 3,300万円
間取り 4LDK
延床面積 93.16㎡/28.18坪
敷地面積 224.41㎡/67.90坪
完成時期 2023年3月

庭はもちろん駐車スペースもゆったりとした敷地に建つ、木の温もりを感じる平屋は、2×4構造の気密性に優れたタイプ。

勾配天井を採用した開放感のあるリビングは、各部屋へ出入りする家族が繋がる間取りになっています。

リビングに隣接した和室は、おもてなしの空間にしたり、くつろぎのお部屋にしたりと自在に利用できて便利。

また、洋室は間仕切りで仕切ることも可能なため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるのもうれしいポイントです。

広々とした玄関には土間収納もあり、ベビーカーやゴルフバックも楽々収納できます。

便利な手洗い付きで、来客時も安心。

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平屋の注文住宅の相場を決める要因

平屋の注文住宅の相場を決める要因に以下のポイントがあります。

  • 延床面積
  • デザインや設計のシンプルさ
  • 建材のグレード

詳しく解説しているので、ぜひチェックしておきましょう。

延床面積

土地の広さにかかわらず、建物の延床面積が大きくなるほど建築費用が上がってしまいます。

価格を抑えたい場合はできるだけ延床面積を小さくすることが重要。

そのためには、廊下を省いてリビングを移動スペースと兼務させるスタイルや玄関を最低限の広さにするなど、無駄なスペースを省いた設計にするのがおすすめです。

その一方で、生活しているとどうしても衣類をはじめとする荷物が増え、収納に困るシーンがでてきます。

収納スペースを省いてしまうと、散らかりやすく快適に暮らしづらくなってしまうため、収納スペースはしっかり確保することが大切です。

しっかり収納スペースを確保しつつ、延床面積が大きくならないようにするためには、床下や天井収納などを活用する工夫が必要です。

デザインや設計のシンプルさ

外観にどのようなデザインを採用するかによって、建築費用は異なります。

オリジナリティを求めてこだわりすぎると、その分費用も高額になる傾向があります。

また、設計がシンプルな建物のほうが建築費用は安くなり、部屋数が多いほどひつような材料や工程が増えることから工期が伸び人件費が上がってしまうことも。

そのため、外観のデザインや間取りはできるだけシンプルなタイプにした方が建築費用を抑えることが可能です。

建材のグレード

建物を建てる際に使用する建材は、木材・タイル・セメント・ガラス・合板・砂・砂利・塗料などがあり、その建材にもグレードがあります。

たとえば、外壁に使用されるタイルや塗料などでも、耐久性や汚れのつきにくさ、メンテナンスのしやすさなど、機能性に優れているものほどグレードが高く費用も高額です。

建材同様に、建具の数量やグレード、設備の数量やグレードもしっかりチェックするようにしましょう。

高ければよいというものではないため、どのような機能が欲しいのか、ライフスタイルに合わせて適切な建材を選ぶことが重要です。

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価格を抑えて平屋の注文住宅をローコストで建てるポイント

ここでは、価格を抑えて平屋の注文住宅を建てる際のポイントを3つ紹介します。

  • 規格住宅を検討する
  • 延床面積を抑える
  • デザインや間取りをシンプルにする

コストを抑えて平屋の注文住宅の建築を検討している方は、ぜひチェックしてください。

規格住宅を検討する

価格を抑えて平屋を建てるなら、設計費を節約できる規格住宅がおすすめです。

フルオーダーの住宅とは異なり、各ハウスメーカーがすでに設計している規格住宅なら設計費を節約できるため、コストカットに大きな効果を発揮します。

間取りの変更は難しいものの、ハウスメーカーによっては規格住宅の平屋プランを選択すると下記の3つも建物価格に含まれることがあります。

  • カーテンや照明
  • 各種設備/水回り設備/暖房給湯
  • 付帯工事/エクステリア

コストを抑えて平屋を新築で建てる場合は、将来的なライフスタイルの変更や家族の人数なども考慮して、間取りの変更に対応できるハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

延床面積を抑える

延床面積とは各階の床面積を合計したもの。

建築費用は、この延べ床面積が大きいほど高くなる傾向があります。

また、延べ床面積が大きくなればなるほど、その分の建築資材が必要になり、工程も増えることから人件費もアップ。

そのため、建築費用を抑えたい場合は、まず延床面積を抑えることがポイントといえるでしょう。

デザインや間取りをシンプルにする

建築費用を抑えるためには、建物を建てるために必要な建築資材や建具、設備などの量、工事にかかる工程、人件費を抑えることが重要です。

間取りをシンプルにすることで、建材や建具、人件費を抑えられます。

あおのため、個室をたくさん作るのではなく、大きなワンフロアを必要に応じて仕切って使うようなスタイルにするのがおすすめです。

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平屋の注文住宅の価格相場に関するよくある質問

ここでは、平屋の注文住宅の価格相場に関するよくある質問を3つピックアップしています。

  • 夫婦二人で住む小さな平屋の価格はどのくらい?
  • 1,000万円以下のローコストで平屋を建てられる?
  • タマホームで500万円の平屋を建てられる?

それぞれ詳しく解説しています。

夫婦二人で住む小さな平屋の価格はどのくらい?


画像提供元/SUUMO公式サイト

『2LDK+WIC間取り図』


画像提供元/SUUMO公式サイト
本体価格 1,962万円(75.8万円/坪)
延床面積 85.62㎡(25.9坪)
敷地面積
家族構成 夫婦+犬
竣工年月 2023年5月

こちらの2LDK+WICは、夫婦二人+愛犬との将来を見越した平屋の住まい。

平屋の大屋根とモダンな黒い外壁で、シンプルさの中にこだわりが光るデザインが印象的です。

スムーズな動線とスペースを無駄なく活かす空間設計で、面積以上の広がりを体感できるとオーナー様も大満足。

ウッドショックや円安が影響し、建築資材の高騰が続く2023年に竣工された平屋ということで、約2,000万円という本体価格になっています。

平屋を新築で建てる際は、エリアや広さ、設備などにより価格は変動するため、家を建てたいエリアの坪単価などを参考に予算を立てるのがおすすめです。

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1,000万円以下のローコストで平屋を建てられる?

ライフスタイルや家族の人数にもよりますが、1,000万円以下のローコストで平屋を建てることは可能です。

エリアにもよりますが、1人暮らしの平屋なら600万円台から建てられます。

とはいえ、ウッドショックなどの影響もあるので、ローコストで平屋を建てたい場合は、複数のハウスメーカーから見積もりを取って比較することが重要です。

また、家を建てる際は建築費だけでなく土地代などの費用も必要なので、余裕をもって資金計画を立てることが重要です。

タマホームで500万円の平屋を建てられる?

「高品質・適正価格」をモットーに、家づくりをおこなっているタマホーム。

数あるハウスメーカーの中でもローコスト住宅を建てられるメーカーとして知られ、タマホームで500万円の家が建てられると話題になったこともあるようです。

ただし、ウッドショックや円安の影響により建築資材が高騰していることから、現在はタマホームで500万円の平屋を建てることはできません。

タマホームでは低価格商品として、耐震等級・最高等級3に対応した「シフクノいえプレミア」の平屋建てが1,087万円(税込)で販売されています。

平屋の注文住宅の価格相場まとめ

家を建てるにあたり、平屋にするのか二階建て以上の注文住宅にするのかは重要なポイント。

平屋は二階建て住宅よりも費用が高額になりがちなので、コストを抑えて平屋の新築住宅を建てるためには、日々の暮らしに何が必要かをしっかり見極めることが大切です。

また、新築の平屋を建てる費用はハウスメーカーによっても差が生じるため、家を建てたいエリア・広さ・設備などを考慮し、理想の家づくりができるハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

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