マンション売却の不動産屋の選び方を解説！信頼できる不動産会社も10社ご紹介

マンションの売却を成功させるためには、不動産会社の選択が非常に重要となります。

そこで、この記事では信頼できる不動産会社を見つける方法と、おすすめの不動産会社を10社、紹介します。

マンション売却の不動産屋の選び方

信頼できる不動産会社を選ぶためには、不動産会社の正しい探し方を知っておくべきです。

そこで、この章ではマンション売却における不動産会社の選び方について、コツを解説します。

不動産会社を選ぶコツ	内容
複数の不動産会社を比較する	不動産一括査定を利用し、複数の不動産会社を比較検討する。
売却期間を踏まえて探す	売却期間を長く持てるなら「仲介」、早く現金化したいのであれば「買取」がおすすめ。
担当者の力量と相性で選ぶ	信頼できる担当者に依頼するのがコツとなるが、その際にも不動産一括査定サイトを利用し、効率良く比較検討する。
不動産会社の評判や口コミをチェックする	みん評やXなどで評判をチェックする。ただし、内容の鵜呑みは危険。
任意売却という選択肢も考慮する	住宅ローン残債の方が売却価格よりも高くなる場合には、任意売却も検討する。

複数の不動産会社と比較して選ぶ

マンションの売却価格を決める際にはマンションの査定をすることになりますが、その際には複数の不動産会社に依頼するのが、コツです。

なぜなら、不動産会社によってマンションの査定額は変わり、売却価格のベースとなる査定額の精度を上げる必要があるからです。

そのため、複数の不動産会社から査定額の提示を受け、相場を把握することがポイントとなります。

しかし、不動産会社を1社1社調べるのには時間がかかります。

そこで、マンションの査定は不動産一括査定がおすすめです。

不動産一括査定サイトではインターネット上で査定の依頼ができ、複数の不動産会社へ同時依頼することが可能です。

また、連絡手段や連絡時間を指定することもでき、さらには無料で利用できることから、多くの売主が利用しています。

このように、マンション売却を進める際には、不動産一括査定サイトを利用しつつ、複数の不動産会社を比較検討することが、コツです。

売却にかけられる期間から逆算して選ぶ

マンションをいつまでに売却しなければならないかによって、販売方法が異なります。

たとえば、1年以上売却に時間がかかっても問題ないのであれば、売却価格を自由に設定できる「仲介」がおすすめです。

一方、すぐに現金化したい場合は販売期間がない「買取」を選択すべきですが、買取額は仲介よりも安くなる傾向にあります。

ただし、マンション専用の買取業者であれば、比較的高く買取することができます。

このことからも、仲介と買取のどちらを選択するかによって不動産会社の選択肢も変わることを、知っておくべきです。

担当者の対応力・知識量や相性で選ぶ

不動産会社を選ぶポイントは会社だけでなく、対応してくれた担当者の力量と相性もチェックすべきです。

なぜなら、会社が信頼できると判断できても、実際に販売を担当する担当者が信頼できなければ、安心してマンションの売却を任せることができないからです。

そのため、説明が分かりやすく、相性が良い担当者がいる不動産会社を選択する必要があります。

なお、担当者を比較検討する際にも、不動産一括査定サイトがおすすめです。

実際に利用したユーザーの評判・口コミを確認する

不動産会社と担当者を比較検討することが重要とはいっても、本当に納得のいく内容でマンションを売却してくれるかどうかは分かりません。

そこで、実際に不動産会社を利用したユーザーの評判や口コミを確認することが、コツです。

みん評やXなどで候補の不動産会社について調べ、実際に売却したユーザーがどのような評価をしているのかを知ることで、依頼後の不安をある程度解消することが可能です。

ただし、口コミは主観的な内容で事実を誇張していることも多く、鵜呑みするのは危険です。

そのため、評判や口コミを参考として確認し、不動産会社を選ぶ際の判断材料にしておくのが、おすすめです。

売却してもローンが残るなら任意売却も検討

住宅ローンが残っているマンションを売却する際、売却価格よりも住宅ローン残債の方が高くなる「オーバーローン」状態になってしまうこともあります。

このような状態で売却するには金融機関の許可が必要となり、手残り額と住宅ローン残債の差額を自己資金などで埋めなければなりません。

そのため、自己資金に余裕がない場合は金融機関と相談し、「任意売却」を選択肢に加えるのがおすすめといえます。

任意売却は住宅ローンの返済が困難な際にも利用できる売却方法で、オーバーローン状態であっても自己資金の補填をすることなく、売却することが可能です。

つまり、マンションの売却価格と残債額によっては、任意売却は非常に有効な手段といえます。

ただし、差額として残った額の債務は継続されるため、売却後も返済が残るというデメリットについても、合わせて押さえておくべきです。

マンション売却の仲介手数料の相場はいくら？

マンションの売却を不動産会社に依頼し、無事に買主と売買契約を締結できた際には、報酬として「不動産売却の仲介手数料」の支払い義務が発生します。

そして、仲介手数料は国土交通省によって上限が定められていますが、全ての不動産会社が同じ手数料というわけではありません。

そこで、この章ではマンションを売却した際の仲介手数料について、相場を解説します。

仲介手数料の相場まとめ	内容
相場は「上限額」もしくは「上限額付近」	仲介手数料は不動産会社の大きな収入減となるため、上限額で請求することが多い。
仲介手数料が安い業者は要注意	仲介手数料を安くしている業者の場合、販売方法が不適切であったりサポートが不十分である可能性がある。

仲介手数料は「上限額」か「上限額付近」が妥当な金額

仲介手数料の相場は「上限額」もしくは「上限額付近」になることが多く、上限額は国土交通省で定められている次の計算式によって算出することができます。

また、不動産会社によっては仲介手数料の交渉が可能ですが、不動産会社にとって主たる収入減となるため、交渉に応じてくれる会社は少ないです。

このことからも、仲介手数料は上限額で考えておくことが、ポイントです。

仲介手数料の安い業者はリスクが増える点に注意

仲介手数料をあえて上限額にせず、半額で依頼を受ける業者もいますが、他の業者に紹介しない「囲い込み」行為や、サポートが不十分であることもあるため、注意が必要です。

ただし、東京や大阪など、エリアによっては手数料を上限額で請求しないのが一般常識になっていることもあるため、仲介手数料額は複数の不動産会社に確認しておくのが、重要となります。

マンション売却に強いおすすめの不動産会社を10社ご紹介

この章では、大手不動産会社の中から、マンション売却に強いとされるおすすめの不動産会社を10社、紹介します。

それぞれの会社には特徴と強みがあるため、不動産一括査定サイトを利用する前にチェックしておくことが、おすすめです。

三井のリハウス｜取扱高・仲介件数ともにトップクラス

三井のリハウスは三井不動産リアルティが運営・管理しているブランドで、全国に支店があります。

また、価格提案の精度や集客力に強みがあり、三井のリハウスのHPで公開されているデータによると、提案した価格の95%で成約、さらに2ヶ月以内の成約が65%となっているそうです。

さらに、売却した後のサポートも充実しており、最大500万円の補修費用を三井のリハウスが保障する制度もあります。

このように、強い販売力と安心のサービスによって、三井のリハウスは多くの売主に選ばれる不動産会社といえます。

東急リバブル｜大手3社では唯一の買取保証を提供

岡田准一さんがイメージキャラクターを務める東急リバブルは、大手6社が運営する「すまいValue」という不動産一括査定サイトに参加しています。

すまいValueは東急リバブルの他に「三菱地所の住まいリレー」「小田急不動産」「住友不動産販売」「三井のリハウス」「野村の仲介＋」が参加しており、この6社に査定を同時依頼することができます。

つまり、安心できる大手だけにマンション査定を依頼できるため、不動産会社の選定がスムーズに進めることができるといえます。

その中でも、東急リバブルはAIを導入した査定システムを採用しており、スピーディーに査定額を確認することが可能です。

また、HPで周辺の相場を調べられることから、マンションの売却に関する情報を手早く収集したい売主に、おすすめの不動産会社となります。

住友不動産販売｜集客力が高く特に関西圏に強い

住友不動産販売は「住まいValue」を運営する会社の1つですが、売却するマンションの水回り掃除や引渡し後2年間の建物・設備補修など、独自のサービスを提供しています。

さらに、全国237店舗の直営ネットワークにより売却のノウハウが多く蓄積されており、ストック顧客も全国各地で登録されていることから、スピード売却が可能な会社です。

このような特徴と強みがあることから、住友不動産販売は安心してマンションの売却を任せることができる会社といえます。

野村不動産ソリューションズ｜ネット集客力に定評あり

野村の仲介＋というブランドを運営している野村不動産ソリューションズもすまいValueを運営していますが、不動産仲介業者では珍しく海外にも事業展開している会社です。

また、FPや保険会社との提携も多く、売却した後の資産運用や住み替えのフォローについても、手厚く受けることが可能です。

このように、ただマンションを売却するだけでなく、売却後の人生においてもワンストップでサービス提供を受けられるのが、野村仲介＋が持つ強みといえます。

CENTURY21｜仲介・買取から買取保証・任意売却まで対応

稲村亜美さんがイメージキャラクターを務めるセンチュリー21は、2024年時点で全国に約1,000店舗を展開するフランチャイズチェーンです。

そのため、地域密着の不動産会社がセンチュリー21に加盟していることになり、その地域に特化したマンションの売却プランを立てることが可能といえます。

さらに、マンションの売却だけでなく賃貸も得意とする特徴があるため、売却以外の提案も豊富です。

このように、売却するマンションのエリアに特化したプランや賃貸プランなど、所有者の様々な要望に応えることができる会社といえます。

SRE不動産｜業界有数の片手仲介が魅力

SRE不動産は2020年12月に東証プライム市場に上場しており、安心できる不動産会社として有名です。

さらに、GMOリサーチ株式会社がインターネットでアンケートを取った結果、「売却につながる」「サービスの先進性」「知人に紹介したい」の3部門で1位となったそうです。

また、販売を他の不動産会社に任せるという「エージェント制度」を採用しており、100%売主のために活動するという特徴があります。

このことからも、安心してマンション売却を任せることができ、多くの売主に指示される不動産会社として実績を伸ばしている会社です。

三菱UFJ不動産販売｜メガバンク系で初心者にも優しい

三菱UFJ不動産販売には、「３Dを使ったWEB内覧」や「VRホームステージング」という特徴があります。

このサービスによって買主は家にいながらマンションの室内をチェックすることができるため、効率良く内覧を進めることができます。

また、財閥系の三菱グループであるという点も、大きな安心材料といえます。

こうしたサービスは内覧の立会いができない売主にとっても大きなメリットになるため、忙しい売主や物件が遠方にある場合には、三菱UFJ不動産販売のサービスがおすすめといえます。

大京穴吹不動産｜リースバックにも対応

大京穴吹不動産はマンションの建築と管理に強く、それぞれの業務において全国で1位になったこともあり、大京穴吹不動産の大きな強みといえます。

そして、このようなマンションのノウハウは売却にも活かされており、難しい物件であってもスピーディーに売却できる会社です。

さらに、マンションを引渡すのではなく、売却した後にも住み続けることができる「リースバック」にも対応しており、多角的な提案を受けることが可能です。

そのため、多くの提案から売却プランを選択したい売主には、大京穴吹不動産にマンション売却を依頼するのがおすすめといえます。

インテリックス｜マンションの買取実績が年間1,000件以上

マンションの買取実績が年間1000件を超えるインテリックスは、買取後にリノベーションして再販売する会社となっており、再販売件数も2022年時点で累計25,000戸を超えています。

つまり、インテリックスはリノベーションマンションの販売力にも長けていることになり、その結果マンション買取額を高く設定することが可能となります。

これ以外にも、住みながら売却できるリースバックも提供しており、マンション買取を検討するのであれば候補に入れるべき不動産会社といえます。

スター・マイカ・ホールディングス｜マンション専門買取で対応エリアも広め

スター・マイカ・ホールティングスはリフォーム産業新聞「買取再販年間販売戸数ランキング2020」において、「年間買取戸数」と「保有戸数」で1位を獲得しています。

このことからも、マンション買取業者として多くの売主に指示されていることが分かります。

このような業績を維持している理由として、日本の主要都市を対応エリアとしている点があります。

さらに、売主の責任負担となる「契約不適合責任」を免責にするサービスなど、売主が売却しやすい提案をしてくれるのも、大きな強みといえます。

マンション売却の一般的な流れ

初めてのマンション売却であれば、一般的な流れを知っておく必要があります。

なぜなら、マンションの売却自体は不動産会社に任せておくことができるものの、売却価格の決定や必要書類の準備は売主がすべきだからです。

そこで、この章ではマンションを売却する際の一般的な流れについて、解説します。

手順①：不動産会社と売却価格を決める

複数の不動産会社から査定額の提示を受けることで、売却価格の相場と依頼する不動産会社を決める材料が集まります。

そして、依頼する不動産会社が決まれば売却価格を決定し、不動産会社と媒介契約を締結します。

媒介契約は不動産会社に販売を依頼する契約のことで、販売金額や成功報酬額が記載されており、契約締結によって正式な販売委託となります。

なお、媒介契約には3種類あり、次のような違いを理解しておくことが、重要です。

契約の種類	自己発見取引※1	依頼社数	更新期限	販売報告頻度
専属専任	不可	1社	3ヶ月に1度	1週間に1度
専任	可能	1社	3ヶ月に1度	2週間に1度
一般	可能	規定なし	規定なし	報告義務なし

※1　自ら買主を探す行為のこと

手順②：販売を開始し、買主を募集する

売却価格が決まれば、いよいよ物件が公開されることになります。

そのため、公開され内覧の受付をする前に部屋を掃除し、水回りのアカなどを除去しておくのがおすすめです。

どうしても取れない場合は、ハウスクリーニングに依頼する必要もあります。

なお、物件の公開は不動産会社がインターネットや紙媒体を使って行い、買主からの問い合わせに対応することになります。

そして、内覧の依頼があれば売主として丁寧に対応し、マンション住まいの質問に的確に回答できるよう、事前に準備しておくことが、ポイントです。

手順③：買主と売買契約を締結し、双方の準備が整い次第引渡しを行う

内覧をした買主より購入申込書の提示があり、内容に問題がなければ売買契約を締結します。

契約時には買主から手付金を受け取ることになり、契約後に双方の準備が整った時点で残代金を受け取る「引渡し」を行います。

なお、引き渡しは平日の午前中に、買主が指定する金融機関で行うのが一般的です。

そのため、仕事を調整しなければならないこともあるため、注意が必要です。

マンション売却の不動産屋に関するよくある質問

この章では、マンション売却の不動産屋に関するよくある質問について、解説します。

よくある質問	回答
仲介手数料はいつ支払う？	原則は引渡しのタイミングとなり、買主の支払いから差し引くことが多い。
おすすめの不動産買取業者は？	カチタスやリプライスが買取実績数が多く、買取額も高いことから、おすすめといえる。 ただし、リースバックを検討するのであれば、インテリックスやスター・マイカ・ホールティングスがおすすめ。
土地・戸建ての売却に強い不動産会社は？	顧客ストックの多い大手や財閥系不動産会社がおすすめ。

マンション売却の仲介手数料はいつ支払うの？

仲介手数料は成功報酬のため、引き渡しのタイミングに支払います。

そのため、買主から支払いを受けた売却代金から差し引くことが多く、売主は仲介手数料を別に用意する必要はありません。

ただし、手付解除や違約解除が発生した場合であっても仲介手数料を支払いが必要となるケースもあるため、注意が必要です。

不動産買取業者のおすすめは？

不動産買取業者はどのエリアにも多く事業展開していますが、不動産買取業者ランキングはカチタスやリプライスです。

なぜなら買取実績数が非常に多いことから、高い買取額を提示してくれる可能性が高いからです。

ただし、住みながらマンションを売却できるリースバックは取り扱っていないことから、リースバックを検討するのであれば、インテリックスやスター・マイカ・ホールティングスがおすすめといえます。

土地・戸建ての売却に強い不動産会社はどこですか？

一般的に顧客ストックの多い不動産会社の方が、売却が強いとされています。

つまり、土地・戸建ての売却に強い不動産会社を見つけたいのであれば、大手や財閥系不動産会社から検討し始めるのが、おすすめといえます。

まとめ

マンションの売却を成功させるためには、まず信頼できる不動産会社を見つけることが重要です。

そのためにも複数の不動産会社に査定を依頼し、より多くの不動産会社を比較検討する必要があります。

また、売却期間によって「仲介」と「買取」の選び方が変わり、依頼する不動産会社にも影響がでてしまいます。

そこで、売却期間やある程度の金額を決めておき、その上で不動産会社に査定を依頼するのが、おすすめです。