注文住宅の相場はいくら?一戸建ての総費用と建築費用の平均やハウスメーカー違いも解説!
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注文住宅の検討を進めていくと、ハウスメーカーや工務店によって費用が大きく異なることが分かります。
そのため、注文住宅の相場を知っておくことは、資金面で失敗しないためにも重要といえるでしょう。
そこで、この記事では注文住宅の相場や建築事例について、解説します。
これから注文住宅を検討される人は、参考にしてください。
目次
注文住宅(一戸建て)の総費用の相場は5,436万円
国都交通省が公開している令和4年度住宅市場動向調査報告書によると、令和4年度の総費用は平均5,436万円となり、平成30年から5年連続で増加していることが分かりました。
この背景として、建材や鋼材の物価上昇があるため、今後も建築費用は上昇するといえるでしょう。
建築費用の平均は3,935万円
前述した総費用のうち、建築にかかる費用は平均3,935万円となりました。
このうち、約29.9%である1,177万円が平均自己資金額となりましたが、建築費用は増加する一方で自己資金比率は大きく変わらない結果となりました。
そのため、年々住宅ローンの借入金額が増加しているといえます。
約8割の人が住宅ローンを組み、平均返済期間は32.8年
住宅ローンについては83.2%のオーナーが住宅ローンを組み、その中でも返済期間が35年以上で設定しているのが72.8%となりました。
これは、住宅ローン控除を最大限活用するオーナーが多いことが理由となっていると思われます。
シンプルなお家なら1,000万円台での建築も可能
住宅市場動向調査によると、注文住宅を建築する費用は3,000万円以上必要ということになりましたが、実際には企画型住宅やローコスト住宅を選択することで、費用を大きく抑えることが可能です。
建築会社とプランの選択によっては1,000万円台で建築することもでき、建売住宅と同レベルでの資金計画で検討することもできるでしょう。
このように、注文住宅は建材や仕様などにこだわることで費用が高くなり、逆にシンプルにすることでコストダウンできることを知っておきましょう。
実際に家を建てた人たちはいくらかかった?建築実例を元にご紹介
注文住宅はこだわりの度合いによって建築費が変わることを解説しましたが、せっかく注文住宅を建てるのであれば必要最低限はこだわるべきでしょう。
そこで、この記事では実際に家を建てたオーナーの建築事例を元に、建築費について解説します。
20坪台|建築費2,000万円のお家
画像提供元/SUUMO公式サイト
このオーナーは建築費を2,000万円以下に抑えた注文住宅を建てたようですが、3階建て+ロフトで24坪という間取りになっています。
まだ、ビルドインガレージも設置していることから、2,000万円以下であってもこだわりポイントを盛り込んだ注文住宅を建てることが可能といえるでしょう。
30坪|建築費3,000万円のお家
画像提供元/SUUMO公式サイト
こちらのオーナーは、建築費用が3,000万円で32坪の注文住宅を建てたそうです。
土地の形状が複雑で法令制限がある中、設計士から2階リビング+ロフトという提案を受け、理想の暮らしが叶う間取りとなりました。
このように、コストダウンと理想の間取りを両立させるためには、プロのアドバイスを参考にすることが重要といえます。
40坪|建築費3,500万円のお家
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この建築事例は建築費用が平均額に近い3,500万円となっていますが、外壁や設備にこだわった注文住宅を建てることができたそうです。
気密性と断熱性に優れた外壁によって夏は涼しく、冬は暖かい家になっており、さらに太陽光発電によってランニングコストを抑える工夫がされています。
そのため、3,500万円の家であれば高機能な建材や設備を導入することができ、省エネルギーで豊かな暮らしができる家を建てられるといえるでしょう。
80坪〜|建築費4,000万円超えのお家
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建築費用が4,000万円となったこの建築事例では、高機能住宅に加え外観や内装の装飾にこだわった仕様になっていました。
ヨーロピアンスタイルで統一することで豪華なたたずまいとなり、「ゆとり」を第一に考えた住まいを実現しています。
その一方でRCという耐久性の高い構造となっており、安らぎだけでなく安心して住むことができる注文住宅となっています。
このように、建築費用が4,000万円の注文住宅は細部までこだわることができた事例が多くあるため、全ての要望を盛り込んだ注文住宅を目指したい人は参考にしてください。
25坪|建築費1,000万円台の平家
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平屋は二階建て住宅よりも建築費が高くなる傾向にありますが、1,000万円台でも25坪の平屋を建てることは可能です。
この建築事例は家事動線と生活動線が良い平屋であるにもかかわらず、天然素材である無垢材やウッドデッキを採用しています。
このように、こだわりポイントや天然素材を採用した平屋であっても、1,000万円台で資金計画をすることができます。
30坪|建築費2,000万円以下の平家
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平屋を2,000万円台で建てたこの建築事例では、屋上リビングやロフトなど、多くのこだわりを盛り込んでいます。
平屋の天井を高くすることで勾配をつけ、その部分に屋根裏部屋を設置することで、収納不足を解消。
さらに屋上庭園ともいうべきリビングを設置することで、家にいながらアウトドアスペースを確保することができています。
また、家自体も高気密・高断熱となっていることから、1年を通じて快適な生活を送ることができていると、オーナーは喜んでいるそうです。
50坪|建築費4,000万円の平家
画像提供元/SUUMO公式サイト
この建築事例は、中庭を設置することで外から見えない自由空間を演出し、さらに大きなリビングによって家族が集まりやすい間取りを実現しています。
平屋はプライバシー空間の確保が難しいというデメリットがありますが、この事例では中庭と土間を設置することでこの問題を解消し、さらに来客を迎え入れる工夫がされています。
このように、プロである設計士の意見を取り入れることで、非常にスタイリッシュな平屋を建てることが可能となります。
ハウスメーカーによって何が違うのか
注文住宅は依頼するハウスメーカーによって建築費用が変わりますが、そもそも何が違うのでしょうか。
この章では建築費用が安いハウスメーカーと高いハウスメーカーの違うポイントについて、解説します。
建築にかかる費用(坪単価)がちがう
注文住宅の建築費用にもっとも影響を与えるのが本体価格ですが、標準的な仕様や設備の違いが建築費用の差となります。
たとえば耐震等級や長期優良住宅の認定を受けない注文住宅であれば、建築基準法をクリアする建材であれば問題ありません。
しかし、大手ハウスメーカーの多くは耐震等級3の取得と長期優良住宅の認定を標準仕様としているため、これに伴って高機能な建材を使用することになります。
このように、同じ坪数の家を建てたとしても、メーカーが家づくりの理念に基づいた注文住宅を標準としているため、価格差が生まれる原因となってしまいます。
技術力やデザイン性、設計の自由度がちがう
同じ坪数、仕様であっても、ハウスメーカーの技術力やデザイン性が大きく価格に影響することがあります。
なぜなら、ハウスメーカーは技術とデザインによって他メーカーと差別化しており、多くのファンを獲得しているからです。
そのため、多くのハウスメーカーが独自の技術とデザインの家を供給しており、その結果価格が違う注文住宅が多く建てられています。
また、完全自由設計の家と、決められた間取りパターンの中から選ぶ家であっても、価格差は大きくなるでしょう。
安いハウスメーカーでも質が悪いわけではない
「安いハウスメーカーは技術力もデザイン性も低い」というイメージを持つ人も多いですが、実際には質が悪いわけではありません。
日本の住宅はそもそも基準が厳しい建築基準法をクリアして建てられているため、地震などの自然災害に対しても十分に耐性がある注文住宅だといえます。
そのため、建築費用が安いハウスメーカーであっても、安心して住める注文住宅を提案してくれるでしょう。
ただし、より耐久性・耐震性が高い注文住宅や、アレルギーやヒートショック対策されている住宅を求める場合には、高機能住宅の方がおすすめとなるケースが多いといえます。
また、安いハウスメーカーはインテリアコーディネーターがつかなかったり打合せ回数が少なかったりと、満足できない対応を受けることがあるため、注意が必要です。
注文住宅の購入前に知っておきたいこと
注文住宅を検討する際には、いくつか注意点があります。
そのため、注文住宅で失敗しないためにも、この章で解説するポイントを事前にチェックしましょう。
住宅ローンは複数社に依頼する
住宅ローンを組む金融機関は複数社検討し、金利だけでなく全体的な融資条件をベースに判断しましょう。
住宅ローンの借入先を決める重要な要素として「金利」がありますが、それ以外にも団体信用生命保険の商品などの要素についても比較検討すべきです。
そのため、必ず複数の金融機関を同時に検討し、納得のいく金融機関を選定しましょう。
当サイトではおすすめの住宅ローンも詳しく解説しているため、参考にしてください。
国の補助金制度を活用する
注文住宅を建てる際には、条件さえ満たしていれば以下のようにさまざまな補助金制度を活用することができます。
このような制度は予算枠が設定されており、予算達成と同時に利用できなくなってしまいます。
また、どの建築会社でも利用できるわけではなく、国から指定されている業者であることが条件であったり、制度によっては会社ごとに利用できる戸数が制限されています。
このことから、注文住宅を検討する際には現時点で利用可能な補助金制度をハウスメーカーに確認し、確実に利用できるよう早めに準備を進めましょう。
注文住宅に関するよくある質問
この章では、注文住宅に関するよくある質問について、解説します。
1,000万円で家は建てられるの?
企画型住宅やローコスト住宅を選択することで、1,000万円で家を建てることは可能です。
また、シンプルな間取りにしたりキャンペーンを利用することで、高機能住宅であっても1,000万円台にコストダウンすることはできるでしょう。
このことからも、予算を抑える方法は検討しているハウスメーカーからアドバイスを受けることを、おすすめします。
大人2人と子ども2人が快適に暮らせる広さは?
大人2人は夫婦のため、主寝室+リビングに作業スペースがあれば十分でしょう。
一方、子ども2人は自室が必要となるため、来客時の対応を踏まえるとLDKもしくは4LDKあれば快適に暮らせるといえます。
20代にマイホームは早い?
マイホームを持つタイミングは年齢ではなく、安定した年収の有無が重要なポイントとなります。
また、金融機関が融資を決める基準に「返済負担率」があり、年間返済額と年収の割合となります。
一般的に返済負担率は30%以下が理想とされており、仮に3,000万円の住宅ローンを35年返済、0.5%で借りる場合には、年収300万円以上あれば返済負担率は30%となります。
このように、安定した収入があれば20代でもマイホームを持つことは問題ありませんが、マイホームを建てた後に転勤や転職などの変化があった場合、生活拠点を変えることが難しなることがあるでしょう。
このような失敗をしないためにも、20代でマイホームを持つ場合はライフステージの変化を十分に検討した上で、判断することが重要です。
頭金はいくら必要?
住宅市場動向調査報告書によると、約29.9%である1,177万円が平均自己資金額となったようです。
ただし、最近では頭金を用意せずフルローンで借りるケースも増えてきているため、どちらが最適なのかは金融機関とハウスメーカーに相談しながら判断しましょう。
どこのハウスメーカーに依頼するのがおすすめ?
様々なハウスメーカーから理想の会社を選ぶためには、建築事例や実績が重要です。
そのため、ハウスメーカーの技術力やデザインだけでなく、HPに公開されている建築事例と実績数も重要な判断ポイントとなるでしょう。
当サイトではハウスメーカーランキングも紹介しているため参考にしてみてください。
まとめ
注文住宅の建築費用は相場があるものの、選択するハウスメーカーによって大きく異なります。
そのため、まずは家づくりにこだわりたいポイントを家族で話し合い、実現できるハウスメーカーを複数検討し選定しましょう。