外壁タイルによくある後悔5つ!メリットや後悔しにくい人の特徴もご紹介
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注文住宅を建てる上で外壁は家の性能を決める上で重要なポイントとなりますが、その中でもタイルは高性能な外壁として人気です。
そのため有名なハウスメーカーでもタイルを外壁の標準仕様にしていることが多く、住宅展示場では多くの外壁タイルを見かけることができます。
しかし、外壁タイルにはメリットだけでなくデメリットもあり、正しく特徴を理解していなければ後悔してしまうこともあります。
そこで、この記事では外壁タイルのメリットやデメリット、よくある後悔のパターンについて解説します。
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目次
外壁タイルによくある後悔5つ
タイルは人気の高い外壁材ですが、住んでから失敗に気づくこともあり注意が必要です。
このことからも、タイルを検討する際には後悔してしまう要因を事前にチェックしておくべきといえます。
この章では外壁タイルを選んだが故に後悔してしまったケースを5つ、紹介します。
これから外壁を検討する人は参考にしてください。
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外壁タイルによくある後悔5つ | 内容 | |
---|---|---|
コスト面 | 初期費用が高い | タイルは一般的な外壁材よりもコストが高く15,000円〜30,000円/㎡が相場となっており、一般的な外壁材であるサイディングは5,000円〜10,000円であることから3倍近くになる。 |
他の外壁材より固定資産税が高い | タイルの固定資産税は166円/㎡となり、サイディングは105円/㎡であるため1.5倍となっている。 | |
メンテナンス面 | 経年で浮きやひび割れが生じる | タイルはメンテナンス性が高いものの放置して良いわけではなく、ひび割れなどがないか定期的にチェックする必要がある。 |
デザイン面 | 仕上がりが
想定と違った |
外壁のサンプルと完成後のイメージがズレることがあり、シミュレーターを利用したり同じタイルを使った現地を確認するのがおすすめ。 |
その他 | エアコンの追加設置に苦労した | 外壁に穴を開けることで気密性と断熱性が低下する可能性がある。 |
コスト面|初期費用が高い
タイルは一般的な外壁材よりもコストが高く15,000円〜30,000円/㎡が相場となっており、
一般的な外壁材であるサイディングは5,000円〜10,000円であることから3倍近く高いといえます。
そのためタイルを使った外壁工事はタイル以外の外壁材を使用した場合よりも高くなってしまい、
場合によっては数百万円単位でコストアップするケースもあります。
このことからもタイルを外壁に使用する場合は外構工事や設備に充当する費用が不足することができ、
資金計画を見直す可能性もあります。
コスト面|他素材より固定資産税が高い
総務省が発表している固定評価基準によると、外壁材における固定資産税は次のようになります。
外壁材の種類 | 固定資産税(円/㎡) |
---|---|
タイル | 166 |
漆喰 | 162 |
サイディング | 105 |
薄型気泡CP | 99 |
鋼板 | 92 |
上記のようにタイルは固定資産税が主要な外壁材の中で最も高く、
一般的に使用される外壁材のサイディングに対して1.5倍以上となっています。
そのため外壁の面積が多ければ大きいほどタイル外壁の住宅は固定資産税が高くなるといえ、
維持費を気にしながら生活するという後悔に繋がりかねません。
メンテナンス面|経年で浮きやひび割れが生じる
タイルはメンテナンス性が高い「メンテナンスフリー建材」として有名ですが、生涯メンテナンスしなくても大丈夫というわけではありません。
メンテナンスフリーであってもつなぎ目の目地交換やひび割れしたタイルの交換などが必要となり、
放置してしまうと気密性や断熱性が低下し快適な住環境を維持できなくなってしまいます。
こうした理由からタイルだからといってメンテナンスせず放置し、
ひび割れ部分から雨水が侵入して雨漏りになって後悔したというケースもあることから、
タイルの外壁を採用した場合であっても定期的に外壁はチェックすべきです。
デザイン面|仕上がりが想定と違った
タイルを選定する際には住宅展示場にある見本の中から色や質感、デザインを決めることになりますが、
10~15枚程度のタイルが敷き詰められたサンプルで判断することになります。
そのため完成した外壁がイメージと異なることもあり、太陽光の照射角度によっては全く違う色やデザインに見えてしまうという失敗パターンも多いです。
こうした失敗を避けるためにも外壁シミュレーターを利用したり選んだタイルを使用している完成現場を見学することがおすすめです。
その他|エアコンの追加設置に苦労した
上記で挙げた後悔パターン以外にもエアコンの追加設置ができない可能性があり、タイル外壁の場合はエアコン設置を断る家電量販店もあります。
なぜならタイルはエアコンのダクトを通す穴を開けることで気密性と断熱性が低下する可能性があるため、責任問題から工事を請け負えないからです。
そのためタイル外壁の住宅はしばらく使用する予定がある部屋であっても、エアコン設置が必須となることを予定しておくべきです。
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外壁タイルには後悔もあるがメリットもある
外壁タイルを選択して後悔したオーナーは多いですが、メリットもあるため一概に避けるべき外壁材とは言えません。
そもそもタイルは機能性が高く家の環境を整えてくれるため、標準仕様に採用しているハウスメーカーもあります。
この章では外壁タイルのメリットについて解説します。
外壁タイルのメリット | 内容 |
---|---|
高級感や重厚感ある
雰囲気が出せる |
味わい深い質感やデザインによって豪華さを演出することができ、自慢したくなるような家にできる。 |
メンテナンスの手間
を減らしやすい |
1枚単位で交換することができ、されに汚れがつきにくいという特徴もある。 |
塗装による着色
ではないため 変色しない |
色を焼き付けているため、何十年経っても変わらない色の外壁となる。 |
高級感や重厚感ある雰囲気が出せる
タイルの質感やデザインは高級感や重厚感を演出するのに向いており、自慢したくなるような注文住宅を建てたい人に向いています。
特に湿式方式によって設置された外壁タイルは職人の技術によって仕上がりにバラつきがあるものの、タイル本体の味わい深い魅力を引き出すことができます。
このように「豪邸」と見られるような外観にできるのが、外壁タイルのメリットです。
メンテナンスの手間を減らしやすい
外壁タイルはひび割れしても1枚単位で交換することができ、パネル工法であるサイディングよりもメンテナンスしやすいというメリットがあります。
また汚れがつきにくいという特徴もあり、ハウスメーカーによっては雨水で汚れを落とすことで何十年もキレイな状態を保つことができるタイル外壁もあります。
そのためメンテナンスの頻度やコストを下げたい人におすすめの外壁材といえます。
塗装による着色ではないため変色しない
たとえば一般的な外壁材であるサイディングは外壁に塗装することで着色しているため、紫外線によって変色することから定期的に塗り直しする必要があります。
その点タイルは色を材料に焼き付けしているため変色のリスクが少なく、何十年経ってもキレイな外観を維持できるというメリットがあります。
さらに紫外線に強いため方位によって外壁の劣化が異なるという問題も起きにくいという特徴もあります。
外壁タイルで後悔しないために押さえておきたいポイント5つ
外壁タイルを選んで後悔しないためには闇雲に建材を選ぶのではく、ポイントを押さえた上で判断することが大切です。
この章では外壁タイルを検討する際に知っておきたいポイントを5つ、紹介します。
押さえておきたい
ポイント5つ |
内容 |
---|---|
トータルコスト
で考える |
初期費用は高くなるもののメンテナンス頻度と工数は下がり、さらにランニングコストも低くなる。 |
実際の施工事例
を見る |
サンプルとのイメージが違うという後悔を防ぐためにも、実際に建築した外壁タイルの家を見学することがポイント。 |
他の外壁材との
違いを知る |
外壁タイル以外の外壁材についても特徴を理解し、比較検討することが重要。 |
外壁タイルが得意な
ハウスメーカーを 優先的に検討する |
以下のハウスメーカーは外壁タイルを標準仕様としているため、おすすめ。
|
外壁タイルには
3つの種類がある ことを知る |
タイルは陶器質・石器質・磁器質という3つの種類があり、それぞれの特徴を知っておくことで思い描いた外壁を実現できる。 |
トータルコストで考える
外壁タイルを選ぶことで初期費用は高くなりますが、その一方でメンテナンス頻度と工数は下がります。
また高気密高断熱住宅となることで光熱費が下がるというメリットもあり、長期間住む場合はトータルコストが他の外壁材よりも低くなるケースが多いです。
これ以外にも外壁がキレイな家は将来高く売却できる可能性が高くなることから、家づくりだけでなく生涯支払うコストを踏まえて判断することがポイントです。
実際の施工事例を見る
外壁タイルを採用して後悔するケースとして「完成後の外壁がイメージと違った」というパターンがあるため、必ずタイルを使用している完成現場をチェックすべきです。
こうすることで質感や太陽光が当たった場合の色などを確認することができ、思い描いた通りの外壁を手に入れることができます。
そのためなるべく早い段階でハウスメーカーに完成現場の見学を手配するよう依頼することがポイントです。
他の外壁材との違いを知る
外壁材にはタイル以外にも「サイディング」と「ALC」、「モルタル」があり次のような特徴を押さえておくべきです。
- サイディング:大部分の住宅に採用されている外壁材のことで、軽くてデザインが豊富にあり、さらに低価格という特徴がある。
- ALC:軽量気泡コンクリートのことで非常に軽いことから耐久性が高く、さらに気泡によって対価性も高い。
- モルタル:水と砂とセメントを混ぜ合わせて作った外壁材を壁に塗ることで設置しており、耐久性と耐火性、耐水性が高い。
外壁タイルが得意なハウスメーカーを優先的に検討する
外壁タイルは豪華なイメージとなるため注文住宅との相性が良く、積極的に取り入れているハウスメーカーも多いです。
特に以下のハウスメーカーは外壁タイルを標準仕様にしていることから、必ずチェックすることをおすすめします。
商品名 | 外壁の特徴 | |
---|---|---|
クレバリーホーム | クレタイル | 2021年3月期において外壁タイルNo1支持率を獲得。
年月による色褪せや劣化がほとんど起きないという特徴がある。 |
パナソニック
ホームズ |
キラテック | デザインが多く、光触媒によって汚れを浮かし雨水で洗い落とすという技術が搭載されている。 |
一条工務店 | ハイドロテクト | ホコリや塵の吸着を抑えた上で雨水によって洗い流すだけでなく、大気中の汚染物質も光触媒によって分解することができる。 |
ウィザースホーム | スクラッチブリック | 高級感があり伝統的なデザインのタイルが多く、光触媒技術も搭載されている。 |
外壁タイルには3つの種類があることを知る
外壁タイルには陶器質と石器質、磁器質という種類があり、焼成温度によって吸水率が異なります。
磁器質は焼成温度約1000℃以上で吸水率22%以下となっており耐久性がそれほど高くないことから室内で使われることが多く、石器質は焼成温度は約1200℃前後、吸水率は約5%以下となり素焼きに近い質感が特徴です。
また磁器質の焼成温度は約1250℃以上で吸水率1%以下となるため冷たい質感となりますが、耐久性や耐火性が非常に高いことから、外壁タイルに向いています。
このように外壁タイルを検討する際には、どのような作り方であるのかをチェックすることがポイントです。
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外壁タイルを選んで後悔しにくい人の特徴
注文住宅における外壁はコストが高いことから、後悔しないよう慎重に判断することが大切です。
特に外壁タイルはコストが高く特徴を正しく理解していなければイメージと違った仕上がりになることもあり、注意が必要です。
その一方で外壁タイルを選んだ方が良いケースもあるため、悩んでしまう人も多いです。
そこで、この章では外壁タイルを選んで後悔しにくい人の特徴について解説しますので、当てはまるかどうかチェックすることをおすすめします。
後悔しにくい人の特徴 | 内容 |
---|---|
初期費用をかけても
高級感ある外観に したい人 |
オリジナル性が高く自慢したくなるような外壁を目指したい人に外壁タイルは向いている。 |
アフターメンテナンス
を最小限に抑えたい人 |
外壁タイルは耐久性が高いためメンテナンス頻度と工数が低くなり、さらにタイルを外壁に標準採用している会社は保証期間が長いという特徴がある。 |
20年、30年と
長い目で見て 家を建てたい人 |
汚れが付きにくく落ちやすいという特徴によって、外壁タイルの家は何十年経ってもキレイな外壁を維持することができる。 |
初期費用をかけても高級感ある外観にしたい人
外壁タイルは他の外壁材よりも高価であるため初期費用が高くなるという点がデメリットですが、その分高級感がありオリジナル性も高い外壁を手に入れることができます。
こうした特徴は外壁タイルの家ならではといえ、自慢したくなるような家を建てたい人に向いています。
そのため、初期費用よりも見た目を重視したい人は外壁タイルを選んでも後悔しにくいといえます。
アフターメンテナンスを最小限に抑えたい人
耐久性が高くさらにメンテナンス性が高い外壁タイルを採用することで定期的にメンテナンス費用を支払う必要がなくなり、ランニングコストを抑えることが可能です。
さらに外壁タイルを標準採用しているハウスメーカーの保証は他の会社よりも長い傾向にあることから、アフターメンテナンスを最小限に抑えたい人に向いています。
20年、30年と長い目で家を建てたい人
家は築年数が経過することで劣化し、定期的に外壁屋根の塗装を塗り替えなければ古びた家になってしまいます。
その点外壁タイルの家は汚れにくく雨で洗い流すことができることから、何十年経ってもキレイな外壁となります。
このことからも20年、30年経っても変わらない佇まいの家に住みたい人は、外壁タイルを選んでも後悔する可能性は低いです。
まとめ
タイルは外壁材の中でも初期費用と固定資産税が高いという理由などから後悔する人も多いです。
しかしそれに見合ったメリットや特徴があるため、注文住宅を建てる際には外壁タイルの家も検討すべきです。
特に外壁タイルを標準採用にしているハウスメーカーはタイルの強みを最大限活かした家づくりを得意としていることから、外壁タイルに興味がある人は必ずチェックすることをおすすめします。
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