標準仕様が評判のハウスメーカー9選!調べる方法や注意点も解説

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マイホームを建てるときに気になるのが、各ハウスメーカーの標準仕様の内容。

なぜなら、豪華な標準仕様もあれば、最低ランクの標準仕様など、ハウスメーカーによりその内容が異なるからです。

標準仕様が魅力的だとオプションを追加する必要がなく、予算内で理想の家づくりができます。

そこで今回は、標準仕様が評判のハウスメーカーを9社紹介します。

標準仕様の内容や各ハウスメーカーの標準仕様を調べる方法なども詳しく解説しているので、これから家づくりをスタートさせる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

標準仕様とは?

標準仕様とは、ハウスメーカーや工務店などが設定している、商品の基準となる仕様のこと。

提示されている価格で選べる仕様で、追加費用なしで選択できるのがメリットです。

家を建てる際の坪単価や本体価格は、この標準仕様をもとに算出され、外壁・屋根・内装材・設備機器などの標準仕様が一般的です。

そこで、下記では注文住宅の標準仕様とオプション仕様の違いなどを詳しく解説します。

注文住宅には標準仕様とオプション仕様がある

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仕様の種類 メリット デメリット
標準仕様 ・追加料金なし

・ハウスメーカーが一括で仕入れるため割安になる

・パッケージ化され工期が短い

・標準仕様のグレードが低いと不満の原因となる
オプション仕様 ・イメージ通りの家になる ・こだわりすぎると予算オーバーになりやすい

・選択したものにより工期に影響がでる

注文住宅を建てる際には工法や構造だけでなく、さまざまな設備や資材に仕様が定められています。

設備や資材は「標準仕様」と「オプション仕様」に分けられ、依頼主の好みによって選択することが可能です。

ただし、標準仕様とオプション仕様の内容は、各ハウスメーカーによって異なるため、理想の家づくりに必要なアイテムがどちらの仕様になっているのかで、ハウスメーカーを決める方も多いようです。

理想のマイホームをお得に建てるためにも、住宅商品を比較する際は、「標準仕様に含まれているもの」「オプション仕様で追加料金が発生するもの」をしっかりと把握しておきましょう。

こだわりが無い部分は標準仕様で価格を抑える!

家づくりにおいて、特別な仕様やデザインのものを採用するとコストアップしてしまいます。

そのため、こだわりのない部分は、ハウスメーカーが提供する標準仕様でまとめるとコストを削減でき、予算内で理想の家づくりができます。

ただし、標準仕様に含まれるものはグレードが異なるだけでなく、各ハウスメーカーで内容が異なります。

後で後悔しないためにも、契約前にすべての設備や素材を精査することが重要です。

標準仕様の具体例

マイホームの建築を依頼するハウスメーカーをチェックする際は、下記の項目を特に気を付けておきましょう。

『標準仕様に含まれやすい項目』

項目 標準仕様の具体例
住宅の構造 ・工法

・構造

断熱性 ・断熱素材の追加
住宅の素材 ・建材

・床材など

地盤工事 ・基礎工事

・地盤補強工事

設備 ・システムキッチン

・ユニットバス

・トイレ

・床暖房など

外観デザイン ・外壁材

・屋根材

・屋根の形状など

内装デザイン ・インテリアコーディネートの依頼の有無
外構 ・門柱

・郵便受けなど

間取り ・吹き抜けの有無

・天井高の変更

標準仕様のなかで、いくつか選択肢を提示されることがありますが、どの選択肢を選んでも追加費用は発生しないので心配する必要がありません。

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標準仕様が評判のハウスメーカー・工務店9選

ハウスメーカー 標準仕様の高評価ポイント
一条工務店 ・モデルハウスはほぼ標準仕様

・全館床暖房や全館換気システム、トリプル樹脂サッシが標準仕様

スウェーデンハウス ・天井・外壁・床の高性能断熱機能

・3層ガラス窓が標準仕様

へーベルハウス ・へーベルシェルタード断熱工法が標準仕様

・「キュービック」と「新大地」は制震技術が標準仕様

トヨタホーム ・トヨタ生産方式が採用された工場で作る高品質な鉄骨構造

・EVコンセント・屋根の蓄電池が標準仕様

パナソニックホームズ ・Vieuno3Eではパナソニック製ホームエレベーターが標準仕様

・FORTINA Xでは全館空調システムが標準仕様

大和ハウス

(ダイワハウス)

・xevoは標準仕様で長期優良住宅認定

・タンクレストイレが標準仕様

ヤマト住建 ・各営業所で標準仕様が充実した独自プランを設けている

・選択できる水回り設備の豊富なカラーバリエーションが標準仕様

セキスイハイム ・空調システム「快適エアリーT-SAS」が標準仕様

・外壁の磁器タイルが標準仕様

アイ工務店 ・住宅商品によっては住宅性能評価8項目で最高等級が標準仕様

・高気密・高断熱が標準仕様

ここでは、標準仕様が評判のハウスメーカー・工務店をピックアップしています。

標準仕様に注目することで、各ハウスメーカーの特徴や強みを把握することが可能です。

一条工務店


画像提供元/一条工務店公式サイト

モデルハウス仕様が標準仕様の一条工務店。

モデルハウスに使用されている設備のすべてを、実際に建てる建物で使用しても追加費用が発生しません。

特に人気のある標準仕様の装備が、「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」「全館換気システム ロスガード90」「全館床暖房」の3つ。

一条工務店では、高気密・高断熱の家を標準仕様で実現できます。

部分的な床暖房が標準仕様になっているハウスメーカーはありますが、全館標準仕様は一条工務店ならではのオリジナルです。

このほかにも、水回りの設備などでオリジナルを作っているので、ぜひ住宅展示場で一条工務店の標準仕様を体感してみてください。

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スウェーデンハウス


画像提供元/スウェーデンハウス公式サイト

厚さ4mm、中空層12mmの3層ガラスが標準仕様になっているスウェーデンハウスは、北欧スタイルのおしゃれなデザインが人気のハウスメーカー。

室内の熱が外に逃げにくく、冷暖房費を抑えられるところが魅力です。

高気密・高断熱住宅ということから、室内の音を外部に漏れにくく、外部の騒音も軽減できます。

また、天井部分には300mm、外壁部分には120mm、床部分には200mmの厚さのグラスウールを高密度に敷き詰め、極寒のスウェーデンでも快適に暮らせるほど断熱性能も標準仕様。

寒さの厳しいエリアに住宅を建てる方だけでなく、光熱費を抑えたい方にもおすすめのハウスメーカーです。

ヘーベルハウス


画像提供元/ヘーベルハウス公式サイト

へーベルハウスは、制震ダンパーに近い機能を持つ「制震フレーム」や筋交いの中心部分が動く仕組みになっている「ハイパワードクロス」が標準仕様になっていて地震に強い構造が魅力です。

また、床を金物と連結した後に、床の隙間にモルタルを流して床を一体化させる剛床システムを標準仕様にすることで、床を一体化させ地震や台風の際に横から力がかかったときにおこる床の変形を防ぎます。

自然災害に対する強さは、ハウスメーカーの中でトップクラスを誇ります。

断熱性や防音に優れるペアガラスを標準仕様でえらべば、熱効率がアップし光熱費削減や快適性の向上に期待できます。

目に見える設備を充実させることも大切ですが、目に見えない構造体を重視することも家づくりでは重要です。

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トヨタホーム


画像提供元/トヨタホーム公式サイト

トヨタ自動車の技術や仕組みが標準仕様で取り入れられているトヨタホーム。

自動車製造で培った技術を生かした鉄骨住宅が魅力のハウスメーカーです。

マンションや高層ビルに用いられる「鉄骨ラーメン構造」を採用していることから、耐久性能に優れた注文住宅を提供しています。

全館空調システム「スマート・エアーズ」は快適な空間を作り出し、冷暖房や加湿、除湿はもちろん換気、空気清浄も行ってくれるため、年間を通じて快適に過ごせるのがメリット。

最長60年の長期保証や障害点検プログラムなど、アフターサービスが充実しているのもトヨタホームならではです。

パナソニックホームズ


画像提供元/パナソニックホームズ公式サイト

キッチン・水回りの設備、照明など、パナソニック製品が標準仕様になっているパナソニックホームズ。

タンクレストイレの「アラウーノ」も満足度の高い標準仕様の1つで、掃除のしやすさや使い勝手の良さが特徴です。

その一方で、LIXILなど他のメーカーはオプション仕様となっているので、パナソニックホームズで家を建てる際は、追加料金の発生する割合が多くなる傾向があります。

とはいっても、ZEH対応住宅の「FORTINA X」では全空調システム「エアロハウス」も標準仕様に組み込まれ、快適な住環境に仕上げられるのが人気のポイントです。

大和ハウス(ダイワハウス)


画像提供元/大和ハウス公式サイト

標準仕様で耐力壁や外張りの断熱材を提供している大和ハウスは、丈夫で快適な空間を余分な出費なしに実現できます。

大和ハウスが提供する数あるシリーズ共通で、断熱性や気密性に優れた壁材やガラスなどを標準仕様として採用することで、「断熱等性能等級4」実現。

また、注文住宅の人気シリーズ「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」では、天井高272cmの贅沢な空間が標準仕様になっていて、各部屋のエアコンをコントロールすることが可能です。

鉄骨1・2階建ての商品の外壁は、耐久性・耐火性・デザイン性に優れた「ダインコンクリート」が標準仕様となっているのも大和ハウスならでは。

スタイリッシュな家づくりをおこないたい方にとっては、タンクレストイレが標準仕様なのもうれしいポイント。

ヤマト住建


画像提供元/ヤマト住建公式サイト

水回り設備の豊富なカラーバリエーションが標準装備となっているヤマト住建。

キッチンやバス、洗面所、トイレのカラーをスタイリッシュにまとめたい方も、追加料金なしで好みのカラーを選べます。

また、営業所ごとにお得なプランを提供しているのもヤマト住建ならではの魅力。

なかには戸数限定でフルオープンタイプの食器乾燥機やタンクレストイレなどが追加費用なしで設置できるプランを用意しています。

セキスイハイム


画像提供元/セキスイハイム公式サイト

花粉や塵、汚れを強制排除する空調システム「快適サリーT-SAS」が標準仕様に組み込まれているセキスイハイム。

クリーンかつ快適な住空間を維持できるうえ、隙間風が入りにくく、寒冷地でも快適に換気を実現できるところが多くの方に支持されているポイントです。

セキスイハイムならではのストロングポイントといえば、外壁の磁器タイル。

磁器タイルということで外壁の塗り替えの必要がなく、20年以上たっても新築のような美しい外観をキープできます。

外壁補修繕は維持費の中でも大きな割合を占めるため、経費削減につながりやすく良い初期投資といえます。

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アイ工務店


画像提供元/アイ工務店公式サイト

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーとして知られるアイ工務店。

キッチンやバスなどの水回りにLIXILやタカラスタンダードなど、さまざまなメーカーの製品を標準仕様として選択できるのが人気のポイントです。

こだわりたい部分は、オプション仕様で対応しなければならないケースがあるのも事実。

ただし、こだわりがなく価格重視で家を建てるなら、標準仕様で快適な生活をおくれる住環境を提供してくれるアイ工務店が向いています。

ハウスメーカーの標準仕様を確認する際の注意点

お得に家を建てられる標準仕様をチェックするには、下記の3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 安く建てるならモデルハウスは参考になりにくい
  • こだわりたい部分の優先順位を決めておく
  • いらない標準仕様は削ることができないか確認してみる

安く建てるならモデルハウスは参考になりにくい

価格重視で家を建てたい場合は、モデルハウスは参考になりにくいです。

なぜなら、モデルハウスの仕様がハウスメーカーの標準と思ってしまう方もいるようですが、モデルハウスの仕様はハイグレードな仕様となっています。

そのため、モデルハウスの仕様で家を建てようと思うと、莫大な費用がかかってしまいます。

ほとんどのモデルハウスは標準仕様ではないため、そのまま参考にしないようにしましょう。

営業マンに「モデルハウスのような家を建てるには、どのくらい費用が必要ですか?」など、尋ねておくと家づくりの目安になります。

なかには、一条工務店のようにモデルハウスが標準仕様となっているハウスメーカーもあります。

気になるハウスメーカーを見つけたら、モデルハウスの仕様がどのくらいのレベルなのか、そのハウスメーカーの標準仕様はどのような内容になっているのか確認することをおすすめします。

こだわりたい部分の優先順位を決めておく

こだわりたい部分が多くなってしまうと、予算内に収まっているケースでも、オプション仕様の追加により、予算オーバーになってしまうことが多々あるため、妥協点を見つけることが重要です。

そのため、下記のようなこだわりの優先順位を家族で話し合って決めておきましょう。

『こだわりの優先順位(例)』

  1. 床暖房
  2. キッチン回り
  3. 浴室乾燥
  4. スマートキー
  5. シャッターの自動開閉など

こだわりたい部分の優先順位を決め、理想の家づくりをおこなうために外せない部分をオプション仕様にするのがおすすめです。

いらない標準仕様は削ることができないか確認してみる

標準仕様だからといってそのまま採用するのではなく、自分の家に不要な部分がないのか、見直すことも重要です。

必要のない標準仕様を削れば、費用負担を軽減できます。

ただし、ハウスメーカーごとに標準仕様で外せるものと外せないものがあります。

まず、無駄な出費を防ぐためにも、標準仕様であっても必要のない物は外せるのかどうかを確認してみましょう。

ハウスメーカーの標準仕様を調べる方法

下記では、ハウスメーカーの標準仕様を調べる方法を3つピックアップしています。

  • 方法1:一括請求サービスでカタログをまとめて送ってもらう
  • 方法2:住宅展示場で問い合わせる・カタログを貰う
  • 方法3:ハウスメーカー・工務店の営業所に問い合わせる

それぞれの方法について説明します。

方法1:一括請求サービスでカタログをまとめて送ってもらう

各ハウスメーカーの住宅商品のカタログには、標準仕様やオプション仕様についての情報も記載されています。

ハウスメーカー1社ずつ連絡するのは面倒なので、一括請求サービスを利用してまとめて送ってもらいましょう。

設備や資材に関しては、実際に見て予算と相談しながら決めるのがおすすめですが、事前にカタログでチェックしておくと、本当に必要なオプションなのかを家族みんなで時間をかけて検討できるメリットがあります。

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方法2:住宅展示場で問い合わせる・カタログを貰う

住宅展示場では、各ハウスメーカーのモデルハウスを見ることが可能です。

モデルハウスでは、実際に家を建てる際に使用される標準仕様やオプション仕様の設備・素材に触れられることから、より具体的に理解できます。

ただし、住宅展示場にすべての住宅商品が展示されているわけではないうえ、モデルハウスの設備や素材に標準仕様を使用していないケースも多々あります。

気に入った設備や素材をマイホームに採用したいと思っても、オプション仕様で予算オーバーになってしまうことも珍しくありません。

住宅展示場を訪れたら、設備や資材についてしっかり確認しておきましょう。

方法3:ハウスメーカー・工務店の営業所に問い合わせる

電話やメールで気になるハウスメーカーや工務店の営業所に直接問い合わせる方法もあります。

住宅展示場とは異なり、実物をチェックできませんが、先入観なしで住宅商品を見極めることが可能です。

場合によっては、カタログを郵送してくれることもあるようです。

まとめ

追加費用なしで提供される標準仕様の内容は各ハウスメーカーによって異なります。

また、自社で製造したり、まとめて仕入れたりすることで、優れた設備や素材を比較的リーズナブルな価格で提供できるのも標準仕様ならでは。

さらに、自分の理想とする住宅の構造や設備が標準仕様となっているハウスメーカーを選べば、予算を抑えて理想のマイホームを建てられます。

標準仕様に含まれるものと含まれないものをしっかり確認し、こだわりと妥協点に優先順位をつけ、満足のいく理想の注文住宅を立てましょう。

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