40坪の注文住宅の相場は?50坪や建売住宅との価格差もシミュレーション!

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40坪の注文住宅 相場 アイキャッチ画像

せっかく注文住宅を建てるのであれば、なるべく大きな建物を希望する人も多いです。

しかし、建物が大きくなるにつれ建築コストも高くなり固定資産税も増えるため注意が必要です。

そこで、この章では一般的に「豪邸」と呼ばれる40坪以上の注文住宅について、費用や固定資産税、建築事例などを解説します。

これから注文住宅を検討する上で、建物の大きさで迷っている人は参考にしてください。

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目次

40坪の注文住宅はどのくらい広いのか

そもそも40坪の注文住宅がどのくらいの広さになるのかを、イメージしておくことは重要です。

そのためにも、基準となる家族の人数や建築事例をチェックする必要があります。

この章では40坪の家で快適に暮らせる人数と、SUUMOで公開されている建築事例について解説します。

40坪の注文住宅

の広さ

内容
快適に暮らせる

家族の人数

住生活基本計画における居住面積水準によると、40坪の家は約4人の大人が生活しても問題のない広さだということが分かる。
延べ床40坪を

建てるのに

必要な坪数

建ぺい率60%で他の建築制限がないエリアであれば、約33坪以上の土地であれば建築できる。

快適に暮らせる家族の人数

国土交通省が公開している住生活基本計画における居住面積水準によると、40坪の家は約4人の大人が生活しても問題のない広さだということが分かります。

また、最初から大人4人で生活するわけではなく、小学生や中学生のいる世帯ではさらに余裕のある生活となります。

このことからも、一般的な生活をする上で40坪の家は十分な広さだといえます。

延べ床40坪を建てるのに必要な坪数

延床面積が40坪の家は建築面積がおおよそ20坪となることから、約33坪以上の土地であれば建築できるといえます。

ただし、この面積はあくまでも建ぺい率が60%のエリアで他の建築制限がない場合となっており、建ぺい率が厳しいエリアや用途地域によってはさらに大きな土地が必要になることもあります。

そのため、注文住宅を建築する際の土地探しは立地だけでなく、都市計画法や建築基準法といった法令についても知っておくべきです。

延べ床40坪の間取り例

延床面積40坪を建てる際には、建築事例を参考にすることをおすすめします。

そのためにはインターネット上で建築事例をチェックする必要があり、SUUMOでは次のような事例が公開されています。


画像提供元/SUUMO公式サイト

画像提供元/SUUMO公式サイト

この建築事例は中庭を囲むようにリビングを配置したり吹き抜けを設置することで日当たりを確保する工夫がされており、さらに2階にはバルコニーや踊り場に書斎を設置することでスペースを有効活用しています。

このオーナーには子供が3人いるため広い家であることが重要ですが、40坪あれば安心して家族が暮らすことができるといえます。


画像提供元/SUUMO公式サイト

画像提供元/SUUMO公式サイト

画像提供元/SUUMO公式サイト

隠れ家スペースの地下室と1階、2階に別々の世帯が暮らすリビング。そして小屋裏収納と様々な工夫が盛り込まれているこの建築事例は、二世帯住宅となっています。

家族全員が心地よく豊かに暮らすために各個人のプライバシーが確保できる間取りとなっており、その上で家族全員がそれぞれの気配を感じ取れるような生活動線が意識されています。

このような間取りは40坪という広さならではといえ、家族全員が快適に生活するために必要な面積です。

40坪の注文住宅の相場はいくら?

40坪の注文住宅を建てる際にかかる費用はハウスメーカーによって大きく異なるものの、相場を知っておくことで最低限用意すべき費用をイメージすることができます。

また、建築コストは建物の本体価格以外にもかかる費用があり、内訳についても把握しておく必要があります。

このことからも、40坪の注文住宅を検討するのであればこの章で解説する相場や建築コストの内訳、2階建てと平屋の違いを押さえておくことがポイントです。

40坪の注文住宅の

相場はいくら?

内容
注文住宅を

建てるのに

かかる総費用

建物の本体価格以外に、付帯工事費や諸費用、土地購入費用がかかる。

なお、建物の建築費用は平均で約3,195万円、土地の購入費用は約1,499万円となる。

延べ床40坪の

2階建ての相場

2階建ての建物費用相場は約3,195万となるが、ハウスメーカーや工務店、建築する土地の影響によって大きく変動する。
延べ床40坪の

平家の相場

3,500万円以上で予算を組むケースが多く、2階建て住宅よりも高くなる傾向にある。
土地を持っている

場合の平均価格

土地を持っている場合の建築費用は約3,715万円と土地なしの建築費用よりも少し高くなる傾向にある。

注文住宅を建てるのにかかる総費用

注文住宅を建てる場合、本体価格以外にも付帯工事費用や諸費用、場合によっては土地代がかかります。

つまり、建築コストに割り当てる予算を見極めるためには、次の内容を正しく理解しておくことが重要といえます。

本体価格 建物の本体価格
付帯工事費 建築に伴う工事のことで、一般的に以下の内容が該当する

  • 地盤調査費
  • 地盤改良費
  • 上下水引込工事
  • ガス管引込工事
  • 太陽光システム設置費用
  • 造成費
  • 外構費
  • 特別運搬費
諸費用 建物を建てる際にかかる諸費用。内訳は次の通り。

  • 印紙代
  • 建築申請費用
  • 住宅ローン保証料
  • 住宅ローン事務手数料
  • 火災保険及び地震保険料
土地代 土地を購入するためにかかる費用。内訳は次の通り。

  • 土地の売買代金
  • 印紙代
  • 仲介手数料
  • 解体費
  • 固定資産税及び都市計画税清算金
  • 水道分担金
  • 農地転用費用

なお、住宅金融支援機構のデータによると、土地購入費用の全国平均は約1,499万円

建物の建築費用約3,195万円となるようです。

40坪の家の固定資産税について

注文住宅を建てた場合と賃貸住まいを継続する場合では、固定資産税の納税義務という点で違いがあるため、ある程度の税額を知っておくことも重要です。

固定資産税は国税庁が公開している公示価格を評価額として計算することとなり、公示価格は実際に売買される額である実勢価格の7割となるケースが多いです。

つまり、仮に坪100万円のハウスメーカーで40坪の家を建てた場合、固定資産税の税率は1.4%であることから次のように計算できることになります。

<固定資産税の計算例>

坪単価100万円×40坪×0.7×1.4%=392,000円

また、50坪の家を建てた場合で上記の計算をした場合は490,000円となり、10万円近くの差があることが分かります。

ただし、令和6年3月31日までに新築された住宅は3年間、長期優良住宅は5年間固定資産税を1/2にできる制度があるため、覚えておくべきといえます。

延べ床40坪の2階建ての相場

前述したように、40坪の2階建て住宅は約3,195万円前後になるようです。

ただし、この金額はあくまで全国平均であることからハウスメーカーや工務店によって大きく変動することになり、さらに建築する土地によっては造成費や外構費が高くなることもあります。

このことからも、あくまでも参考値としておくのがおすすめです。

延べ床40坪の平家の相場

平屋はコストが高い基礎部分が2階建て住宅の倍近くになることから、2階建てよりも建築コストは高くなる傾向にあります。

そのため、3,500万円前後の予算を確保している人が多いです。

さらに、平屋は日当たりが悪くなることもあるため吹き抜けや天井窓といった工夫が必要となることもあり、その結果本体価格が高くなってしまうこともあります。

このように、平屋を検討する場合は建物に十分な予算を割り当てる必要があるといえます。

土地を持っている場合の平均価格

住宅金融支援機構のデータによると、土地を持っている場合は建築費が約3,715万円となり、土地なしの場合よりも建築コストが増えています。

この理由として土地の費用負担がない分建物にこだわる人が多く、その結果建築コストが増えてしまうからです。

そのため、土地の有無が家づくりの資金計画に大きく影響していることが分かります。

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40坪から坪数を変えた場合の費用をシミュレーション

予算アップや予算ダウンなど、家づくりの途中で資金計画を見直すことはあります。

その場合は土地のエリアを変更するか建物のボリューム変更を検討することになりますが、建物の坪数を変える場合は価格変動が大きいため注意が必要です。

この章では40坪で検討している状況から50坪もしくは30坪に変更した際の費用についてシミュレーションします。

なお、以下の要因シミュレーションの条件を設定します

  • 依頼するハウスメーカーの坪単価:
    坪100万円
  • 土地にかかる費用:
    2,000万円
  • 融資条件:
    金利0.5%、35年返済、元利均等
  • 固定資産税の優遇措置:
    全て受けられないものとする

50坪に変更した場合の価格差

40坪の家を50坪に変更した場合、次のような価格差となります。

坪数 土地+建物 返済総額 固定資産税
40坪 6,000万円 約6,541万円 59.6万円
50坪 7,000万円 約7,631万円 68.6万円

上記の返済総額は住宅ローン手数料などの諸費用を含めた、より実際の支払い額に近い金額ですが、

10坪増やすと返済総額が1,000万円以上も上がるため、資金計画を立てる際には慎重になる必要があります。

固定資産税も10万円ほどアップしているため、家の維持費が高くなる点にも注意しておきましょう。

30坪に変更した場合の価格差

40坪の家を30坪に変更した場合、次のような価格差となります。

坪数 土地+建物 返済総額 固定資産税
40坪 6,000万円 約6,541万円 59.6万円
30坪 5,000万円 約5,451万円 49.0万円

10坪ボリュームダウンさせることで家づくりにかかる総額や返済総額を1,000万円近く下げることが可能であることから、コストを抑える方法として家のダウンボリュームは有効な手段といえます。

また、固定資産税の費用負担も軽くなることから、余裕を持った返済計画を立てたい人におすすめです。

延べ床40坪の建売住宅との価格差

建売住宅は土地と建物を別々に購入するのではなく、一緒に購入するという特徴があります。

そのため、注文住宅と支払いのタイミングにズレはあるものの、基本的には土地+建物と建売住宅の総額に差がなければ費用負担も同額となります。

ただし、長期優良住宅の認定を受けていない建売の場合は固定資産税や不動産取得税の優遇制度に差が出てしまうため、購入する建売住宅のスペックについては注意が必要です。

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【実例】40坪の注文住宅のおしゃれな間取り3選

40坪の注文住宅はボリュームが大きいことから、家の統一感があるデザインにすることが重要です。

しかし、デザイナーの資格や知識を持っているオーナーでない限りテイストを統一させることは難しく、間取りの設計が思うように進まないこともあります。

そこで、この章では「積水ハウス」と「アキュラホーム」、「タマホーム」がSUUMOで公開している建築事例を紹介します。

家のデザインを検討する際の参考にしてください。

積水ハウス


画像提供元/SUUMO公式サイト

画像提供元/SUUMO公式サイト

積水ハウスは木材ならではの暖かみあるデザインや開放的な設計を得意としています。

このオーナーも中央に階段を設置することで生活動線の良さとスペースの有効活用を両立できる間取りを実現しました。

さらに、玄関上に吹き抜けを設置することで日当たりを確保し、リビングにウッドデッキを併設することで四角的に広々とした空間を確保しています。

積水ハウスの坪単価は、平均55.7万円〜94.5万円と決して安くはありませんが、

積水ハウスの自由設計を活かしたこの建築事例のように、オーナーの要望を詰め込みやすいのが魅力といえますね。

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アキュラホーム


画像提供元/SUUMO公式サイト

画像提供元/SUUMO公式サイト

アキュラホームの特徴といえば、自由設計と低コストが両立できるという点です。

この間知事例も約40坪の延床面積であるにも関わらず、3,000万円以下で建築することができています。

アキュラホームの坪単価は平均45万円〜65万円での施工が多いですが、こちらの建築実例もその範囲内に収まっていますね。

さらに、玄関に土間収納を設置することで明るく活用方法が多い玄関先となっており、2階にタタミコーナーを置くことで客間かつ家族が集まる場所として活用しています。

こうした建築事例は完全自由設計を得意とするアキュラホームならではといえます。

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タマホーム


画像提供元/SUUMO公式サイト

画像提供元/SUUMO公式サイト

ローコスト住宅で有名なタマホームですが、価格だけでなく間取りの満足度も高いハウスメーカーという特徴もあります。

実際に、この建築事例は1階の中央に和室を置くことで家族が集まるスペースを確保し、家事動線と生活動線を効率化させるためにファミリークロークやランドリールーム、洗面室、脱衣室を一直線に配置しています。

さらに2階に小屋裏収納を設置することで収納力をカバーしており、物が室内に溢れない工夫がされています。

こうした間取りは設計力が高くなければ実現することができず、タマホームならではといえます。

そんなタマホームの坪単価は平均35万円〜75万円。

こちらの建築事例も2,500万円以下で建築できていることから、低コストとおしゃれな間取りを実現したい人におすすめのハウスメーカーといえます。

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40坪の注文住宅の相場に関するよくある質問

この章では、40坪の注文住宅の相場に関するよくある質問について、解説します。

よくある質問 回答
積水ハウスで

40坪の家を建てる

場合の価格は?

積水ハウスで家を建てる場合は最低でも3,200万円以上が必要となり、さらにハイグレードの商品やオプションを追加すると4,000万円を超える可能性もある
40坪の家の

固定資産税はいくら?

建物の固定資産税は392,000円となるが、土地の固定資産税もかかる。

ただし、建物のスペックと土地の広さに応じた税制優遇を受けることができる。

積水ハウスで40坪の家を建てる場合の価格は?

積水ハウスの坪単価は平均55.7万円〜94.5万円であり、こだわりの多さによっては坪単価100万円を超えることも少なくありません。

つまり、積水ハウスで家を建てる場合は最低でも3,200万円以上が必要となり、

そこからハイグレードの商品やオプションを追加すると4,000万円を超える可能性もあるということです。

このことからも、ファイナンシャルプランナーによるライフプランを参考にしながら資金計画を立て、返済に問題がないことを確認すべきといえます。

40坪の家の固定資産税はいくら?

仮に坪100万円のハウスメーカーで40坪の家を建てた場合、少なくとも総額は4,000万円となります。

この場合の固定資産税は392,000円となりますが、土地の固定資産税もかかることからランニングコストを踏まえて家づくりを検討すべきといえます。

なお、固定資産税は建築する家のスペックや土地に応じた税制優遇を受けられることから、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。

まとめ

40坪の家は一般的な家よりも豪華な佇まいになることから、多くのオーナーが検討する大きさといえます。

その一方で建築コストや固定資産税が高くなりすぎることから断念するケースも多く、実現させるためには正確な資金計画が必須といえます。

このことからも、40坪の家を建てる場合はまずファイナンシャルプランナーなどに相談しながら精度の高い資金計画を行い、その上で家づくりの予算を組むことをおすすめします。

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