平屋住宅をローコストで建てる方法とコツまとめ！建築実例やおすすめの住宅メーカーも紹介

ワンフロアで生活が完結できる平屋は、家族の気配を感じやすく家事もスムーズにおこなえることから幅広い世代に注目されています。

人気が高まりつつある平屋は、二階建てよりも坪単価が高いといわれていますが、ローコストでも建てることが可能なのでしょうか？
そこで今回は、平屋住宅をローコストで建てたいと思っている方に向けて、ローコストで建てる方法やコツをご紹介します。

また、ローコスト平屋の建築実例やローコスト平屋を建てられるおすすめのハウスメーカーや工務店もピックアップしています。

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平屋建てとは

平屋建てとは、階層が1階の建物の造りのこと。

2階建て以上の建物に比べ、間取りの柔軟性が高いのが特徴です。

構造をシンプルにできるため、耐震性に優れ中庭やロフトを作るなど、さまざまなスタイルを実現できるメリットがあります。

また、バリアフリーの面でも、身体的な負担を軽減でき、幅広い世代の家族が安心して住める暮らしづくりが可能です。

伝統的な日本家屋のつくりですが、近年はデザイナーズハウス建築で若い世代からも注目されています。

そこで下記では、平屋建てのメリットやデメリット、平屋建ての価格相場などをまとめました。

平屋建てのメリット・デメリット

幅広い世代に人気の平屋建てにも、メリット・デメリットがあります。

平屋を建てる予定の方は、メリットだけでなくデメリットもチェックしたうえで、さまざまなプランを検討するのがおすすめです。

平屋建ての価格相場

新築平屋の坪単価は木造で40〜60万円が相場といわれ、同じような間取りや家族構成の場合、二階建てよりも平屋建ての方が坪単価は高くなる傾向があります。

その理由を具体的な計算例をもとに解説します。

まずは『予算・広さが同じ場合』の平屋・二階建てを比較してみましょう。

建築費用の予算はどちらも2,000万円とします。

上記のように、延床面積が小さくなると坪単価がアップします。

また、二階建てには平屋にはない階段やその他のスペースなどもプラスされることから、坪数が増えます。

この増えた坪数が平屋より二階建ての坪単価が安くなる理由です。

平屋をローコストで建てるための方法とコツ

ここでは、ローコスト住宅として平屋を建てるための方法とコツをまとめています。

下記で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

規格住宅を検討する

平屋住宅をローコストで建てる場合、大きな効果を発揮するのが設計費を節約できる規格住宅。

フルオーダーの住宅とは異なり、ハウスメーカーがすでに設計している規格住宅は、コストを抑えやすいのがメリットです。

また、ハウスメーカーによっては、規格住宅の平屋プランを選択すると、下記のものも建物価格に含まれることがあります。

その一方で、ハウスメーカーによっては間取りの変更が難しいケースがあります。

ライフスタイルや家族の人数で間取りの変更を希望したい場合は、規格住宅でも間取りの変更が可能なハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

床面積を広くしすぎない

間取りを検討する際に、必要な部屋をある程度絞ることが重要です。

1Fの床面積を削減することで、基礎工事や屋根・壁の面積を減らすことにつながります。

基礎工事にかかる費用は建築費用の大半を占めるため、床面積を広くしすぎないのがローコストを実現する重要なポイントです。

屋根の高さを抑える

勾配が大きくなるほどコストがかかるため、屋根の高さを抑えることで、建築費用のコストを削減できます。

また、屋根の形によっても、かかるコストが異なるので要注意です。

屋根の形には様々な種類がありますが、コストを重視するなら勾配の小さい「片流れ」がおすすめです。

屋根の高さがあるとコストがかかってしまいますが、屋根裏収納に活用できるメリットもあります。

そのため、コストと機能性の優先順位を決めた後に、プランを組むようにしましょう。

外観をシンプルにする

建物の外観を長方形や正方形などシンプルな箱型にすると、建築費用を抑えられます。

間取りによって、外観の一部に張り出しが出てしまうことがありますが、コストを重視したい場合は、なるべく凹凸を少なくするのがポイント。

シンプルな箱型に比べて、凹凸があると壁面積や屋根面積が増え、材料費がかかってしまいます。

そのため、間取りと外観は相互に影響を受けるため、外観を意識しながら間取りについてプランニングするようにしましょう。

間取りをシンプルにする

ローコストで平屋を建てる際は、シンプルな間取りにするのがポイント。

間取りをシンプルにすると、材料はもちろん施工費用も抑えられます。

一方、コの字の間取りなどは凹凸が多く、使用する材料が増えることからその分の費用がかかると考えましょう。

また、屋根の形状や材料によってもコストを抑えられる可能性があります。

ローコストの平屋住宅の実績があるハウスメーカーを選ぶ

ハウスメーカー・工務店には、各社さまざまな特徴があり、強みとしている部分が異なります。

そのため、ローコストの平屋を建てたい場合は、平屋の家づくりを得意し、かつローコスト住宅の実績があるハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

ハウスメーカー選びのちょっとした工夫で、家づくりの費用はかなり違ってくるといわれています。

ハウスメーカーごとの価格はもちろん、性能やクオリティ、保証やアフターサポートなども踏まえて、複数の会社を比較・検討しましょう。

平屋の家づくりを得意とするハウスメーカーなら、細かな部分までのアドバイスに期待できます。

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1,000万円以下で建てるローコスト平屋住宅の建築実例

建築実例のテーマ	価格	坪数	間取り
一人暮らしにおすすめ	690万円～	9.01坪	1LDK
ローコストでも高性能	933万円	17.8坪	1LDK
コンパクトな二人住まい	800万円	16.5坪	2LDK
夫婦二人で始める セカンドライフプラン	940万円	19.0坪	2LDK
おしゃれな輸入住宅	789万円	11.78坪	2DK

下記では、1,000万円以下で建てられるローコスト平屋住宅の建築実例を紹介しています。

一人暮らしのおすすめの1LDK

価格	690万円～ （建物本体価格/税抜）
坪数	9.01坪
間取り	1LDK

みんなの平屋は、クレバリーホーム系列の「クリエイトホーム」が手掛ける平屋専門のハウスメーカーです。

新築平屋が690万円から建てられる超ローコストな価格設定が最大の特徴。

このほかに、平屋12坪プラン（2LDK）や平屋18坪プラン（2LDK）、平屋21坪プラン（3LDK）など、複数の平屋プランが用意されています。

ローコストでも高性能な1LDK

価格	933万円
坪数	17.8坪
間取り	1LDK

LDKと主寝室に大きな窓を設置したことで、日中は各部屋に日差しが降り注ぎ明るい空間になっています。

「快適な暮らし」がコンセプトの家は、玄関から入ってすぐの場所に通風や採光を考えてプランニングされた雁行型のLDKがあるため、帰宅するとすぐにくつろげるのがポイント。

細部にまでこだわったプランニングにより、シンプルながらも生活導線がしっかり考えられた平屋が完成しました。

コンパクトな二人住まいの2LDK

価格	800万円
坪数	16.5坪
間取り	2LDK

機能的でコンパクトな間取り、スムーズな導線など、暮らしやすさを追求した造りになっています。

明るさや風通し、ウッドデッキなどは、予算内で提案。

夏は風が抜けて涼しく、冬は外の寒さを感じないくらい家の中が温かく快適だと、オーナーさんご夫婦談。

夫婦二人で始めるセカンドライフプラン2LDK

価格	940万円（税込）
坪数	19坪
間取り	2LDK

約16帖の広々としたリビングは、独立した子どもや友人などの来客があっても十分なスペースを確保しているため、複数でもゆったり過ごせます。

リビングの左右に居室があるため、1部屋は寝室、もう1部屋を客間や書斎にすることも可能です。

また、水回りの導線をまとめたことで、スムーズな導線が日々の家事負担を軽減してくれます。

おしゃれな輸入住宅の平屋 2DK

価格	789万円（税抜）
坪数	11.78坪
間取り	2DK

ロビンスジャパンは、東京都・千葉・神奈川・埼玉など関東圏を中心に展開しているハウスメーカーです。

おしゃれな輸入住宅を数多く手がけ、11.78坪の平屋を789万円（税抜）で建てられます。

ダイニングキッチン以外に2部屋あるため、コンパクトにまとまっていて生活しやすいのが特徴です。

1部屋を主寝室に、もう1部屋を客室にできるため、来客時も快適に過ごせます。

ローコストで平屋を建てられるおすすめのハウスメーカー・工務店5選

下記では、ローコストで平屋を建てる際におすすめのハウスメーカー・工務店を5社ピックアップしています。

各ハウスメーカー・工務店の特徴もまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

タマホーム

タマホームは、上質な素材を使用した「木造軸組在来工法」が得意なハウスメーカー。

1棟あたり約74.1％もの国産材を使用しているため、素材にこだわりつつローコストで家を建てたい方におすすめです。

さまざまな商品プランの中でも、「シフクのいえプレミア」は、耐震等級が最高等級3に対応し、種類豊富な内外装と標準装備で自分らしさを実現。

さらに、安心の初期保証・長期保証・点検システムがセットになっています。

アイフルホーム

アイフルホームは、建具メーカーの「LIXIL」のグループ企業ということで、資材を一括購入していることから、LIXILの玄関ドアやバスルームなどを安価で設置できます。

また、フランチャイズシステムを導入していることから、発注から施工までの中間マージンが発生しない「適正価格」での家づくりが実現可能。

また、住宅商品「FAVO（フェイボ）」には、平屋住宅プランがあり、オーナー一人ひとりのライフスタイルや家族構成に最適なプランを提案してくれます。

FC全加盟店で「住宅販売士」の資格を取得しているため、土地探しから資金計画、家づくりのスケジュールまで、しっかりサポート。

新築から20年までは無料点検を保証し、その後も最長60年の有料点検サービスを利用できます。

一条工務店

一条工務店の平屋住宅は、平屋では特に注意したい「太陽熱」や「防犯」に工夫が凝らされているのが最大の特徴です。

太陽熱に関しては、一般的な断熱材よりもはるかに高性能なウレタンフォームや高断熱樹脂サッシ、熱交換システムを採用していることから、夏は涼しく冬は暖かい住空間を実現。

また、サッシの室内側に「防犯合わせガラス」を採用することで防犯面を強化しています。

平屋ならではの広い屋根に、屋根と太陽光が合体した「屋根一体型パネル」を採用しているため、大容量の太陽光パネルが搭載できるのも一条工務店ならではの魅力です。

クレバリーホーム

クレバリーホームは、快適な暮らしとコストバランスに優れた家づくりを提案してくれるハウスメーカー。

平屋の住宅商品には「Granshare（グランシェア）」があり、外観デザインの形や色の選択肢が豊富です。

家族との空間のシェアや家事・移動の導線、屋根裏の活用方法など、ワンフロアならではの魅力が詰まった提案が特徴的。

なかでも、家にいながらアウトドア感覚を楽しめる「パティオ」では、自然を感じながら家族と過ごせるためおうち時間が充実します。

標準仕様で最新の防犯設計を採用しているので、安心感が高いのも人気のポイントです。

ユニバーサルホーム

ユニバーサルホームでは、さまざまなニーズに合わせた住宅商品を提案することにより、経費のコストカットを実現していることから適正価格での家づくりがかないます。

「動きやすく機能的な平屋の家」がコンセプトの「フラットワン」は、さまざまな世帯に最適な生活導線を確保しながら、耐震等級は最高ランクの3を実現しました。

また、家づくりにおいて「床」にこだわっているユニバーサルホームでは、フロア全面を床暖房にできるうえ、断熱材には高性能な吹付硬質ウレタンフォームを採用していることから、1年中快適な室内環境をキープできるのが魅力です。

ローコストの平屋に関するよくある質問

ローコストの平屋に関するよくある質問を2つピックアップしました。

これからローコストの平屋を建てたいと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

一人暮らし用の平屋住宅ならどの程度ローコストで建てられる？

国土交通省の「住生活基本計画」には、戸建てで豊かな生活を送るために必要な広さは一人暮らしの場合、55㎡〜が望ましいと記載されています。

平屋で55㎡〜（16.6坪）であれば、広めの1LDK〜2LDKに該当し、ハウスメーカーによっては1,000万円以下で建てられます。

また、ローコストよりもさらに価格の安い超ローコスト住宅のなかには、新築平屋を600万円台で建てられるプランもあります。

ただし、全国展開する大手ハウスメーカーや工務店ではなく、地元に密着したハウスメーカーで取り扱っていることが多いようです。

そのため、超ローコストで新築平屋を建てたい場合は、今お住まいの地域を中心に調べると良いでしょう。

ローコストの平屋は1000万以下で建てられる？

家族の人数やライフスタイルにもよりますが、ローコストの平屋は1,000万円以下で建てられます。

一人暮らし用の平屋住宅なら600万円台から建築可能です。（エリアにもよる）

なるべく、安い価格で平屋住宅を建てたい場合は、複数のハウスメーカーから見積もりを取って比較することをおすすめします。

本体価格だけでなく、土地費用なども必要になるので、余裕をもって予算を立てるようにしましょう。

ローコストの平屋まとめ

平屋には効率の良い暮らしができる一方で、周辺の環境によっては間取りの柔軟性、日当たりやプライバシーの確保が難しいというデメリットもあります。

20坪の広さで工夫を凝らせば、建築費用1,000万円台の超ローコスト住宅の建築も可能ですが、ローコストの平屋づくりを得意とするハウスメーカーや工務店の数は多くありません。

そのため、理想のローコストの平屋住宅を建てるためには、実績のあるハウスメーカーや工務店を選ぶことが重要です。

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