古河林業の坪単価はいくら?注文住宅の特徴や後悔するポイントも解説

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古河林業は150年近い歴史がある会社で、林業と建築業の両方を営んでいます。

主な拠点は関東にあり三重県よりも西側に展示場はありませんが、その理由として自社保有している国産材を使った家を供給しているからです。

秋田、宮城、三重に国土の約1/6,000もの自社林を保有し計画的に伐採することで環境保全と住宅供給を両立しているという特徴があり、自然素材の家を建てたい人に人気です。

しかし、大手ハウスメーカーほどウェブ広告やCMを展開していないため、認知度は劣っているといえます。

そこで、この記事では古河林業の坪単価や家の特徴、口コミについて解説します。

目次

古河林業の坪単価

古河林業を検討する際には、まず平均的な坪単価を知っておく必要があります。

そうすることでローコスト住宅や大手ハウスメーカーとの価格差を確認することができ、標準仕様や性能の差を適切に判断できるようになります。

そのため、家づくりをスタートした段階でこの章で解説するポイントをチェックしておくべきといえます。

古河林業の坪単価 内容
60万円〜90万円

での施工事例が多い

積水ハウスとほぼ同等の坪単価レベル。
総額3,000万円前後

が多い

40坪〜50坪前後の建築面積が多いため3,000万円前後になることが多いが、諸費用や付帯設備が含まれていないため注意が必要。

60万円〜90万円での施工事例が多い

不動産ポータルサイトのSUUMOによると、古河林業の坪単価は60万円〜90万円になることが分かりました。

この坪単価は大手ハウスメーカーである積水ハウスと大差ないため、古河林業の家は決してやすくないといえます。

このことからも、資金計画を立てる際には十分に余裕を持つことが重要です。

総額3,000万円前後が多い

SUUMOに公開されている建築事例を確認すると、40坪〜50坪前後の建築面積が多いようです。

つまり、施工エリアや仕様によるバラつきはあるものの、総額3,000万円前後で資金計画するのが妥当といえます。

ただし、坪単価はあくまでも建物の本体価格であり付帯設備や書類関係の諸費用は含まれていないため資金計画を精査する際には注意が必要です。

古河林業の家づくりの特徴

古河林業は歴史が古い木造住宅ハウスメーカーですが、歴史の古さだけでなく高機能住宅を供給しているという点でも特徴が多い会社です。

この章では古河林業の家が持つ特徴について、詳しく解説します。

古河林業の

家づくりの特徴

内容
100%国産材を

使った木造住宅

秋田杉、伊勢ヒノキ、青森ヒバ、北海道・岩手カラマツといった国産優良木材を使用しており、さらに木の特性を最大限活かした場所に適材適所で取り入れている。
完全自由設計 無垢材や自然素材を使った提案を自社の設計士が1邸1邸行い、顧客の満足度が最大化する家づくりを目指している。
耐震性や耐久性

が高い

12センチ角の木材や木造軸組工法+モノコック構造、スーパー格子床構造やベタ基礎など強い家を建てるための工夫が盛り込まれている。
自社一貫

システム

木材の生産から加工、設計、組立てにいたるまで全ての工程を自社で取り扱っている。
古河林業の

標準仕様

「12センチ角の木材」「木造軸組工法+モノコック構造」「スーパー格子床構造」「ベタ基礎」が古河林業の標準仕様。これにより、全棟長期優良住宅となる。

100%国産材を使った木造住宅

古河林業といえば100%国産材を使った木造住宅で有名です。

秋田杉、伊勢ヒノキ、青森ヒバ、北海道・岩手カラマツといった国産優良木材を使用しており、それぞれが持つ特徴を活かした家を建てています。

たとえば強度が必要になる土台部分には伊勢ヒノキや青森ヒバを使用し、曲げ加工を多用する場所には北海道・岩手カラマツが最適です。

このように、ただ国産材を使っているのではなく各木材の特性を最大限活かした使い方ができるのが、古河林業の強みといえます。

完全自由設計

古河林業と大手ハウスメーカーの違いとして年間着工棟数がありますが、そもそも古河林業は全国展開しているわけではなく年間着工棟数にこだわりがあるわけではありません。

そして、着工棟数よりも顧客の要望を詰め込んだ家を建てることを重要視しており、その結果「完全自由設計」という特徴に辿り着いたそうです。

無垢材や自然素材を使った提案を自社の設計士が1邸1邸行い、顧客の満足度が最大化する家づくりを目指しています。

つまり、古河林業の評価は年間着工棟数ではなく建てたオーナーの満足度であるといえます。

耐震性や耐久性が高い

150年近い歴史がある古河林業の技術は耐震性や耐久性にも活かされています。

柱・梁・土台は全て12センチ角の木材を使用しており、これは一般住宅の10.5センチ角木材よりも耐久性、耐震性、断熱性、耐火性という点で優れています。

さらに、この木材を使って組み上げられる家は伝統的な木造軸組工法とパネルで家を支えるモノコック構造を融合した工法となっており、大地震が発生しても耐えられる設計となっています。

これ以外にも一般的な床材の3倍強度があるスーパー格子床構造やベタ基礎など、古河林業の家には多くの工夫が盛り込まれています。

こうしたこだわりは全棟長期優良住宅という仕様にも繋がっており、顧客が安心して選ぶことができる判断材料です。

自社一貫システム

全てのハウスメーカーが一から十まで自社で取り扱っているわけではなく、協力会社に一部を委任しているケースがあります。

こうすることでコストを下げることができますがその一方で品質にばらつきが出てしまい、トラブル発生時においては責任の所在が分からなくなるということもあり得ます。

その点、古河林業は木材の生産から加工、設計、組立てにいたるまで全ての工程を自社で取り扱っています。

特に木材の生産から取り組んでいるハウスメーカーはほとんどないため、古河林業のこだわりが見える特徴といえます。

古河林業の標準仕様

「12センチ角の木材」「木造軸組工法+モノコック構造」「スーパー格子床構造」「ベタ基礎」が古河林業の標準仕様です。

これに伴い全棟が長期優良住宅となっていることから、どのような建築プランであっても補助金や住宅ローン控除を最優遇で利用することができます。

そのため、他のハウスメーカーのようにコストカットと補助金のどちらかを選択するという悩みは起きません。

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古河林業の口コミ・評判

古河林業についてインターネットで調べてみると、様々な口コミを確認することができました。

この章では古河林業に関する口コミや評判の中から、一部を紹介します。

大切に長く住んで欲しいという気持ちが伝わってくるハウスメーカー

先週末に家族で古河林業の大黒柱ツアーに参加して自分で大黒柱を伐ってきました。打ち合わせの時に営業さんから、自社林に大黒柱を伐りに行きましょうと誘われて宮城県まで行ってきました。森に入り、あらかじめ印が付いている杉の木の中から好きな木を選んで、半分くらいまで電ノコで伐った後、最後クサビ?を打って倒したのですが、音と地響きがすごくて鳥肌が立ちました。家は12月完成予定で伐った木は玄関の大黒柱になります。価格は高くもなく安くもなくですが、大切に長く住んで欲しいという気持ちが伝わってくるハウスメーカーだと思います。

このオーナーは家に設置する大黒柱を実際に見るため、宮城県の大黒柱ツアーに参加されたようです。

こうした取組みを通じて古河林業の家づくりに対する考え方を知り、依頼を決めたとのことです。

特に自分で大黒柱を選ぶ作業は古河林業ならではのこだわりといえます。

工法の欠陥なのか、1階が寒い

設計士によるけど、例えば一条とかはギリギリまで窓を削ってUA値を稼いでるのに対して、古河は一般的な窓のサイズを基本は提案してくるよ。
高断熱でお願いすればTWのトリプル仕様で最終的なUA値は0.4代前半目指せる。
正直なところ、最後まで比較した三井ホームと断熱仕様はあまり変わりが無いと思ってるけど、冬場の1Fは基礎パッキン工法の欠点で寒い。夏場は涼しいんだけどね。
まあ住み心地を優先するなら全館空調と床暖房入れるのが一番だよ。光熱費が心配なら太陽光を載っけるしかない。

このオーナーは1階が寒いと感じるようです。

同じ木造住宅の三井ホームと最後まで悩まれたようですが断熱仕様に差がないことから古河林業を選んだとのことです。

しかし、工法の欠点からか寒さを感じる家になってしまい、全館空調+床暖房にしておけば良かったと後悔しているようです。

契約して後悔している

「申込金払うまでは1番手頃でオススメの設備にしてあとでアップグレードするところ決めていきましょうと前向きなことを言っていた。ベテランだし構造も良いと思って申込を決めた。
ところがいざ支払ったら、あれは何十万円上乗せ、これは数百万円上乗せ、申請対応は当落関係なく手数料数万円、と増額のオンパレード。
不安になってきたところで申し込み前に増額しないと言っていた運搬費まで数百万のオーダーで増える上に、早く契約しないと引き渡しが希望日をオーバーすると急かされる始末。
他のベンダからとった見積もりと比較しても異常で、幾ら搾り取る気なんだと怖くなり解約。
途端に手のひらを返した態度で払い戻しは対応しないの一点張り、信じて支払った大切な50万円もドブに捨てるハメに。
貴重な休日も無駄にして、こんな目に合わされて金輪際関わりたくないけど、同じ思いをして欲しくないので細かめに書きました。神奈川県の営業所です、皆さんくれぐれもご注意下さい」

このオーナーは建築を依頼する申込を行い、その後50万円の申込金を支払った後に増額されるというトラブルが起きたようです。

担当者とオーナーの意思疎通ができないまま進めてしまうとこうしたトラブルが起きやすいため、注意が必要です。

このような後悔をしないためにも、ハウスメーカーとの打ち合わせは毎回記録を取り、書面にサインした打ち合わせシートを双方保管することをおすすめします。

坪単価や価格がわかる古河林業の建築実例

この章では古河林業のHPSUUMOで公開されている建築事例から、一部を紹介します。

建築事例をチェックすることで間取りや外観のイメージを具体化することができ、家づくりの参考になります。

また、ハウスメーカーを選ぶ際の重要な判断材料でもあるため、建築事例のチェックはおすすめです。

共働きのライフスタイルを助けてくれる家


画像提供元/古河林業公式サイト

このオーナーは設備の性能ばかりを重視したようなプランを疑問に思っていたところ、古河林業の展示場で木のぬくもりたっぷりの、アイデアあふれる住空間に惹かれたそうです。

夫婦共働きのため掃除のしやすいコンパクトな1階やテレワークの場所を用意してくれるなど、オーナーの要望を詰め込んだ提案も気に入ったとのことです。

このように、顧客の要望に合わせて提案できる点が古河林業の強みといえます。

無機質感+木とヴィンテージの温もり


画像提供元/SUUMO公式サイト

この建築事例はオーナーと古河林業の担当者が何度も打ち合わせを繰り返し、こだわりを詰め込んだ仕様となっています。

インダストリアルなデザインと、そのために厳選された内外装の素材や照明などの機器が設置され、さらに1日の採光を計算した位置に窓があります。

ここまでこだわり抜いた間取りと仕様は完全自由設計の古河林業でなければ実現が難しく、無垢材+無機質を組み合わせたデザインもオーナーのお気に入りだそうです。

完全分離型二世帯住宅の、檜香る家


画像提供元/SUUMO公式サイト

1階が子供世帯、2階が親世帯となっているこの建築事例には、家の中心に1階と2階を結ぶ大黒柱があります。

さらに、室内は白を基調にウッディな質感をアクセントとしたナチュラルモダンの空間となっており、お母さんの要望を叶えたデザインだそうです。

休日には1階で2世帯が集まり団欒の場となっていて、「ご両親とご夫妻が永く快適に暮らせる二世帯住宅となった。」とオーナーも喜んでいます。

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古河林業と他ハウスメーカーの坪単価を比較

古河林業は大手ハウスメーカーと坪単価が同レベルであるため、中堅から大手の木造住宅ハウスメーカーとよく比較されます。

そこで、この章では木造住宅ハウスメーカーの中から「一条工務店」と「アキュラホーム」、「住友不動産」を選び坪単価の比較をしたいと思います。

なお、ほかのハウスメーカーについても坪単価を知りたい方は、ハウスメーカーランキングの記事をご覧ください。

他ハウスメーカー

との

坪単価比較

内容
古河林業と

一条工務店

一条工務店の坪単価は約86.81万円と、古河林業よりも少し高い。

また、間取りの自由度は古河林業の方が高い。その一方で、一条工務店は全ハウスメーカーでトップクラスの高気密高断熱住宅を供給しており、古河林業と家づくりの思想が大きく違うといえる。

古河林業と

アキュラホーム

アキュラホームの坪単価は45万円〜65万円となり完全自由設計であることから、古河林業とよく似ている。

ただし、古河林業は自社保有している国産材を100%使用しており、アキュラホームは国内屈指の高気密高断熱住宅を建てるという点が異なる。

古河林業と

住友不動産

住友不動産の坪単価は60万円〜100万円となっており、古河林業の60万円〜90万円とほぼ同じとなっているが、知名度は住友不動産の方が上。

ただし、間取りの自由度は古河林業の方が有利といえる。

古河林業と一条工務店

一条工務店の坪単価は約86.81万円と、古河林業よりも少し高くなる傾向にあります。

また、一条工務店は古河林業よりも間取りの自由度は低く、最高級商品のセゾンシリーズでも間取りの制限はあります。

その一方で、木造住宅においてトップクラスの気密性と断熱性を誇っており、間取りの制限があるのはどのようなエリアでも高品質を担保する必要があるからです。

つまり、同じ木造住宅といっても古河林業と一条工務店は家に対する思想が大きく異なるといえ、より納得する会社を選ぶことがポイントです。

古河林業とアキュラホーム

アキュラホームは古河林業と同様に完全自由設計を特徴とする会社です。

アキュラホームの坪単価も45万円〜65万円とよく似ています。

そのため、古河林業とアキュラホームで最後まで悩む人も多いです。

ただし、大きな違いとして古河林業は自社保有している国産材を100%使用しており、アキュラホームは国内屈指の高気密高断熱住宅を建てることができます。

このことからも、性能と木の質感のどちらを選ぶのかが重要な分かれ道といえます。

なお、アキュラホームについてさらに詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

古河林業と住友不動産

住友不動産の坪単価は60万円〜100万円となっており、古河林業の60万円〜90万円とほぼ同じです。

また、住友不動産は財閥系大手ハウスメーカーという安心感があり全国に拠点があるため、知名度は古河林業よりもあるといえます。

これ以外にも60保証や24時間365日受付可能のサービス部門など、サービスが手厚いという点が大きく異なります。

そのため、木の良さをしっかりだした家であれば古河林業が選ばれやすく、大手の安心感を求める家であれば住友不動産が選ばれる傾向にあります。

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古河林業に関するよくある質問

この章では古河林業に関するよくある質問について、解説します。

よくある質問 回答
古河林業の

坪単価はいくら?

古河林業の坪単価は60万円〜90万円で公開されており、大手ハウスメーカーと同レベル。
古河林業の家は寒い?

断熱性能は?

古河林業の家は高機能住宅であるため暖かい室内となっているが、インターネットの口コミでは寒いという意見もある。
古河林業の家はひどい?

評判は悪い?

インターネットで公開されている口コミの内容は全体的に良く、家の性能に関する評判は満足いったという内容が多い。

古河林業の坪単価はいくら?

不動産ポータルサイトのSUUMOでは古河林業の坪単価は60万円〜90万円で公開されており、大手ハウスメーカーと同レベルです。

ただし、他のハウスメーカーと違って自社保有している国産材を使っており、さらに大黒柱を林の中から自分で選定できるというサービスもあります。

そのため、坪単価だけでなく評価できない魅力があるといえます。

古河林業の家は寒い?断熱性能は?

古河林業の家は木が本来持つ断熱性や気密性を活かした住宅であるため、冬は暖かく夏は涼しい住環境といえます。

しかしインターネットには「1階が寒い」「断熱性能が分かりにくい」という口コミが投稿されていることから、必ずしも断熱性能が高いわけではないようです。

古河林業の家はひどい?評判は悪い?

古河林業の家について様々な口コミがありますが、全体的に評判は良い傾向にあります。

また、評価が低い口コミの多くは担当者の対応に不満がある内容でしたので、家自体の性能は悪くないといえます。

古河林業の坪単価まとめ

古河林業の家は「自然素材を使った家づくり」や「木のぬくもりを感じられる家」を目指したい人におすすめです。

国産の優良木材を使った家は木の調湿効果や消臭効果によって家電がなくとも快適な環境を維持することができ、さらに経年劣化による変化を楽しむことができます。

また、大黒柱を自分で伐採できるというサービスもあり、家づくりを楽しみながら進められます。

このことからも、木の温かみを大事にした家を建てたい人は、古河林業を候補に入れるべきといえます。

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