坪単価の計算方法を徹底解説!おすすめのアプリ・サイトも紹介

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注文住宅を建てるためには土地や建物の相場を調べる必要がありますが、「坪単価」という独特の単位が使われています。

そのため、まずは坪単価という表記に慣れることが重要です。

ただし、坪単価を使って算出された本体価格の内容は全ハウスメーカー共通ではなく、会社によって内容が異なるため注意が必要です。

そこで、この記事では坪単価の計算方法と定義について、解説します。

目次

坪単価とは

坪単価は家づくりでしか使われてないため、普段使用する平米単価との違いを知っておく必要があります。

その上で坪単価の相場を把握することで、予算のイメージが崩れることなく家づくりの計画を進めることができます。

この章では坪単価と平米単価の違い、そして坪単価の相場について解説します。

坪単価と

平米単価の違い

坪単価は販売価格÷坪数で算出でき、

1坪は約3.30578㎡。

平米単価に0.3025を掛け合わせると

坪単価に変換することができる。

住宅の坪単価

の全国平均

約69万円が全国平均となるが、

東京都は約80.8万円で

佐賀県は約59.9万円と

バラつきが大きい。

土地の坪単価

の全国平均と推移

どのエリアにおいても上昇傾向にある。

坪単価と平米単価の違い

「坪」は1辺約1.81mの正方形となっており、約3.30578㎡です。

つまり、平米単価の表記に対して0.3025を掛け合わせると坪単価に変換することができます。

たとえば300平方メートルの土地であれば、300㎡×0.3025=約90.75坪となります。

そして、販売価格を坪数で割ったのが「坪単価」となり、平米単価で割ったのが「平米単価」です。

そのため、一般的に注文住宅の建物や土地の表記は坪単価であることが多いことを知っておくべきです。

住宅の坪単価の全国平均

e-Statによると、令和4年度の建築着工統計調査報告では居住用建築物の平均坪単価は約69万円となったそうです。

ただし、地域によってバラつきを確認することができ、たとえば東京都の坪単価平均は約80.8万円ですが、佐賀県は約59.9万円となりました。

つまり、30坪の家を建てる場合、東京都では約2,400万円ですが佐賀県では1,800万円となり、600万円の差があります。

また、最も坪単価が高いのは沖縄県で、約81.2万円です。

このことからも、建築するエリアによって坪単価が大きく変わり、それに伴って予算も変動することを知っておく必要があります。

土地の坪単価の全国平均と推移

建物だけでなく土地についても相場がありますが、各主要都市の土地の平均価格と推移をまとめると次のようになります。

平成20年 平成30年 令和4年 令和5年
全国 126900 114100 121500 125000
東京 400100 398700 437700 452100
大阪 163500 144100 147600 149700
名古屋 107900 106300 113000 117000
北海道 38900 33400 41600 46800
福岡 73200 74900 90700 97200

単位:10万円/㎡

上記のようにいずれの都市でも土地の価格は増加傾向にあるといえます。

たとえば、令和5年の大阪府では坪単価が約137万円(149700×10万円×0.3025)となっていますね。

この傾向は今後も継続すると思われるため、注文住宅を検討するのであればなるべく早い方がおすすめといえます。

坪単価の計算方法

坪単価を使って建物や土地の価格を割り出すことができ、注文住宅を検討する上では必須の知識です。

そのため、この章で解説するポイントを事前にチェックしておくことが重要です。

坪単価から

建物の本体価格

を計算する方法

希望の延床面積を坪数に変換し、

公表されている坪単価を

掛けることで算出できる。

土地単価の

計算方法

建物と同様に希望の土地面積を

坪数に変換し、相場の坪単価を

掛けることで必要な予算を

イメージすることができる。

坪単価から建物の本体価格を計算する方法

ハウスメーカーや工務店によっては坪単価が公表されていることがあり、希望の建築面積を掛け合わせることでおおよその本体価格を知ることができます。

この場合、希望の延べ床面積を坪数に変換し、公表されている坪単価を掛けることになります。

たとえば坪単価100万円のハウスメーカーで延べ床面積が110㎡の家を検討している場合、100万円×110㎡×0.3025=約3,300万円が本体価格です。

ただし、この価格は建物を建てるための総額ではなく、本体価格以外にも付帯設備工事や諸費用がかかります。

そのため、あくまでも各建築会社の本体価格平均だということを知っておく必要があります。

土地単価の計算方法

土地についても建物と同様に、希望の面積を坪数に変換し相場の坪単価を掛け合わせることで算出できます。

また、土地については売主が自由に価格設定することから、相場通りの坪単価では購入できないことも多いため、注意が必要です。

このことからも、土地の相場を理解しつつ総額が収まる土地を優先的に捜索することをおすすめします。

坪単価を計算できるツールは?おすすめのアプリ・サイト5選

坪単価を計算するためのツールは電卓でも十分ですが、注文住宅を建てるためには平米や畳といった単位も併用しなければなりません。

そこで、この章では様々な単位の変換に便利なアプリ・サイトを紹介します。

おすすめのアプリ・サイト 特徴
坪・平米・畳 変換計算アプリ | 

なんつぼ:numTsubo

シンプルなデザインで、

坪と㎡、畳のどれかを入力すると他の2種類が自動表示される。

万能電卓:多機能計算機 15種類の計算ができ、

家づくりに必要な計算が全てこのアプリで実施可能。

坪単価計算|不動産ツールドットコム 土地だけでなく建物の本体価格も計算できるため、

家づくりに必要な概算を知りたい人に向いている。

坪単価・平米単価・坪数 計算ツール

|オウチーノ

坪単価や平米単価だけでなく、

土地の価格が適正かどうかも調べることができる。

坪と平米単価計算|つるつるつーる 全ての単位変換に対応しているが、

変換したい単位を切り替える度に広告が表示されてしまう点が懸念点。

坪・平米・畳 変換計算アプリ | なんつぼ:numTsubo


画像提供元/numTsubo公式サイト

numTsuboはアプリでもインターネット上でも計算できるツールとなっており、シンプルなデザインが特徴です。

坪と㎡、畳のどれかを入力すると自動的に他の2種類が表示されることから、一度に複数の単位変換をしたい人におすすめです。

また、入力後に値を微調整した場合でも自動変換できる点が便利です。

万能電卓:多機能計算機


画像提供元/Google Play公式サイト

このアプリは15種類の計算機能が搭載されており、坪数の変換だけでなく住宅ローンの計算も可能です。

その他にも割引計算や消費税計算ができることから、家づくりに関する全ての計算がこのアプリだけで実現することができます。

このことからも、家づくりをこれから始める人はダウンロードしておくことをおすすめします。

坪単価計算|不動産ツールドットコム


画像提供元/不動産ツールドットコム公式サイト

不動産ツールドットコムは査定でよく使われるツールですが、土地の価格と面積を入力することで坪単価を算出することができます。

また、建物の概算価格も調べることができることから、本体価格+土地価格のイメージをつけたい時に便利です。

ただし、注文住宅を建てるために必要な付帯工事や諸費用については算出できないため、あくまで概算価格という位置づけで使用することをおすすめします。

坪単価・平米単価・坪数 計算ツール|オウチーノ


画像提供元/オウチーノ公式サイト

不動産一括査定サイトで有名なオウチーノですが、単価の変換ツールを公開しています。

スッキリしたデザインでスマートフォンでもスピーディーに調べられることができる上に、坪単価と平米単価を同時に表示することができます。

また、売却査定額の相場を調べることもでき、検討している土地の価格が適正かどうかを知りたい人におすすめのサイトといえます。

坪と平米単価計算|つるつるつーる


画像提供元/ゲットブリッジ株式会社公式サイト

ゲットブリッジ株式会社が運営する計算サイトは、坪数や平米面積、畳数など様々な変換に対応しています。

また、無駄な入力項目がないことからすぐに結果を表示することができます。

ただし、他の変換を試す際には都度広告が表示されてしまう点が、懸念点といえます。

坪単価を調べる際の注意点

坪単価は予算を組んだりハウスメーカーの選定をする上で重要な指標となりますが、坪単価について正しく理解しておかなければ失敗することもあります。

そこで、この章では坪単価を調べる際の注意点について解説します。

坪単価を調べる際の注意点 内容
延床面積の定義

を確認する

延床面積とは各階の床面積合計のことで、

接地面積だけの建築面積とは大きく異なる。

本体価格に含まれる

費用を確認する

本体価格に含まれる内容は

ハウスメーカーや工務店によって異なる。

本体価格以外の

費用を確認する

注文住宅を建てるためには、

土地以外にも次に挙げる項目が必要。

  • ライフライン引込工事費用
  • 土地調査費用
  • 土地改良費用
  • 造成費用
  • 外構費用
  • その他特別運搬費用
  • その他申請費用

延床面積の定義を確認する

延床面積とは各階の床面積合計のことで、居住スペース全ての面積を含みます。

似たような面積に建築面積がありますが、これは建物が接地している面積となることから、主に1階のみの面積となります。

つまり、建築面積=延べ床面積と勘違いして坪単価を計算した場合、倍以上イメージからズレる可能性があるため注意が必要です。

ただし、施工床面積で坪単価を表記する場合もあるため、新しく建築会社を検討する際には都度確認すべきといえます。

本体価格に含まれる費用を確認する

本体価格に含まれる内容はハウスメーカーや工務店によって異なるため、パンフレットを確認したり担当者に聞いて事前に内容を確認すべきです。

たとえば本体価格だけであれば後から付帯工事費用や諸費用がかかることになりますが、坪単価は安くなります。

一方、付帯工事や諸費用が全て含まれたコミコミ価格の場合、坪単価は高くなりますが追加費用はほとんどありません。

このように、各建築会社によって坪単価の計算方法が異なることを知っておく必要があります。

本体価格以外の費用を確認する

注文住宅を建てるためには、本体価格以外にも次に挙げる費用がかかります。

そのため、予算を組む際には本体価格と土地価格だけでなく、必要な項目を全て網羅した見積が重要といえます。

  • ライフライン引込工事費用
  • 土地調査費用
  • 土地改良費用
  • 造成費用
  • 外構費用
  • その他特別運搬費用
  • その他申請費用

このことからも、ハウスメーカーの坪単価だけでなく、比較する際には総額での比較がおすすめです。

坪単価の計算に関するよくある質問

この章では、坪単価の計算に関するよくある質問について、解説します。

よくある質問 回答
エクセルを使って

坪単価を計算する方法は?

別々のセルに「0.3025」と「3.30578」

という数値を入力し、

坪数もしくは平米面積を入力すると

自動計算できる表がおすすめ。

ハウスメーカーに

よって坪単価の

計算方法は違う?

付帯工事費用を含めない場合や、

コミコミ価格などハウスメーカー

によって坪単価の内容は異なる。

坪単価が低い

おすすめの

ハウスメーカーは?

タマホームやアイフルホームがおすすめ。

エクセルを使って坪単価を計算する方法は?

エクセルを使って坪単価を計算する場合は、別々のセルに「0.3025」と「3.30578」という数値を入力し、坪数もしくは平米面積を入力すると自動計算できる表がおすすめです。

以下のようなイメージになるため参考にしてください。

【平米から坪単価を使って建物価格を計算する方法】

A1(平米) B1(坪数) C1(建物価格)
150㎡ =A1×0.3025 =B1×坪単価

【建物価格から坪単価を計算する方法】

A1(建物価格) B1(坪数) C1(坪単価)
3,000万円 45坪 =A1÷B1

このように坪単価を使うために平米を坪数に変換する式や坪単価を算出する式を準備すれば、簡単に計算するエクセルが完成します。

ハウスメーカーによって坪単価の計算方法は違う?

本体価格を安くするために付帯工事費用を含めないハウスメーカーや、コミコミ価格にしているメーカーもあり、坪単価に関する考え方は建築会社によって異なります。

このことからも、坪単価の内容をチェックしておくことは予算を組む上で重要なポイントです。

坪単価が低いおすすめのハウスメーカーは?

家を安く建てるために坪単価が低いハウスメーカーにはタマホームアイフルホームがあるため、建築コストを抑えたい人は検討すべきおすすめハウスメーカーといえます。

坪単価の計算方法まとめ

注文住宅を建てる上で、坪単価の定義や計算方法を正しく理解することは重要です。
また、ハウスメーカーや工務店によっては坪単価を使って算出される本体価格の考え方が異なるため、注意が必要です。

場合によっては公平な価格比較ができない状況にもなるため、このような失敗をしないためにもハウスメーカーの価格を比較するのであれば総額の比較がおすすめです。

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